ハイエース KDH205V、冷間時始動不良 | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

この冬もD車のトラブルが多発。。。
T社ハイエース KDH205V 17年5月 2KD 167000Km
ご用命、冷間時始動性が悪い、冷間暖気中時々エンストする。
書庫のトラック・ディーゼルには似たような事案が多数・・・。

 

冷間時ディーゼル車の始動性といえばグロー プラグ、しかし最近の
ヒーター付ファインセラミックとやらは高額で簡単には交換できない。
コモンレール車、基本中の基本「良い燃圧」、スキャンツールで簡単に点検でき
D車の点検は欠かせない。BMW等の直噴ガソリンコモンレールも同様。
冷間時にコモンレール圧とポンプ電流目標値を線で観察してみる。

始動性が悪い時
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始動良好時
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トラック含め、今迄の経験からコモンレール圧力低下の原因は燃料フィルターを

筆頭に、SCV、燃料リークとしてインジェクター、外部への燃料漏れが多い。

サプライポンプ異常の可能性もない訳ではないが、高圧を作り出す心臓であり
ほとんど始動できない又は絶不調ケースが多く、内部はメカニカルな構造な為、
時々なんてことは少ないと思う。

今回は冷間時と正常時のレール圧、温間時レール圧からSCVの異常と判断し
SCV単品交換し、一週間後、様子伺いをすると、すこぶる調子がいいとのこと。
ちなみに小型車ディーラーはあまりSCV単品交換はしないでサプライポンプASSY
交換らしいが、部品のみ8万円オーバー!小型車の部品としては安くはない。
アイドリングでコモンレール圧が30Mpa出ていればサプライポンプの交換など
必要ないように思う。なにか理由があるのだろうか?

さらにSCVT部品では26300円だが D部品扱いからだとその1/4の価格なのだ。
ここを安価でやるか、ビジネスでやるかは各々の判断だが、メカニックもアンテナを

張り巡らせば利益又は信頼へと繋がることも多々あるはずでは・・・。

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