埼玉県草加市瀬崎に浅間神社がある。谷塚駅から東へ向かって5分ほど歩くと、国道4号沿いにその浅間神社が見えてくる。

以下の話は、天保8年頃のことか。浅間神社の前に茶屋があったそうだ。そこで、著者がひと休みしていた時に、耳にした話らしい。いわゆる天保の大飢饉の最中の出来事だ。「仙間」とあるのは、浅間神社のこと。

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日光道中瀬崎村仙間前に有之葭ず張の茶屋へ寄(り)、暫休み居候処、同村近辺にて病死馬有之、野に捨(て)候を飢人ども見付、大勢立寄(り)其日の内に皆むしり取り、我が家へ持来り⋯
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私はこの浅間神社のあたりは、時々訪れている。このことを知ってから訪れてみると、今までとは違った景色に見えてきたものだ。


この記述は、たった200年ほど前のこと。近年は、夏になると猛暑日が連日のように続いている。いつ農作物の極端な不作が生じてもおかしくないように思う。飢饉のことを学ぶ意義はある。


下記の写真は、草加市瀬崎にある「浅間神社」

手前は国道4号(日光街道  )





<参考文献>

 『飢饉噺聞書類集』(高梨輝憲編、有峰書店、昭和45年刊)