VTR1000F MOSFETとオープンタイプレギュレータ | ガレージ 一狐亭

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どうもこんばんは、一狐です
先週VTRもKSRも冬眠から起こしたのでそろそろ本気出す予定

冬の間書いていたレギュレータ関連の〆
MOSFETタイプをVTRと接続してみます
CBR600RR用なら配線をぶった切り、カプラを付ければそれで終了です


他の物もオープンタイプと同じ配線とカプラです


まずは出力を車体と接続せずに簡易負荷でH4バルブに繋いでみます
純正とMOSFET型はバッテリーレスでも電圧が出てきます

バッテリーが無いので、交流をただ整流しただけの物がやってきます
負荷が小さすぎるので20V付近まで上昇してますが、実際にはない事ですね


アイドリングと3000rpm~アイドリングの電圧

こっちがオープンタイプの物


見比べてみると、どちらも電子器機搭載を前提としているのでノイズは見受けられません
MOSFETタイプの方が回転の上下にかかわらず、平均値が0.1Vしか上下しないのでとても安定しています
アイドリングからバッチリ発電し、制御もきめ細かく行えるためインジェクション車とは相性が良さそう


これは従来型レギュレータ。VTRの純正

オープンタイプはサイリスタブリッジを組んでいるため、電圧降下が多くアイドリング時に出力不足になるかと思いましたが従来型とほぼ変わらぬ電圧を出しています
枯れた素子なので進化の伸びしろが少ないと言われてますが、サイリスタもちゃんと発展しているのでしょうか

オープンタイプ、MOSFET共に従来型と置き換えても出力に関しては問題無さそうです
どちらが良いかは使い方次第でしょうかね

ただし、オープンタイプはそのまま移植すると電装品を吹き飛ばす車種があるので要注意
一例としてZRX400
ジェネレータからの出力を、ヘッドライトリレーやその他に利用している車種はそのままだとオープンタイプは使えません
これらの物はジェネレータの電圧が20Vを超えない事を前提に設計されているので、オープンタイプに交換するとリレー等に100V超えの電圧がかかり故障します

キーONだとヘッドライトが点かないけど、エンジン始動で点灯しキーOFFにするまでエンストしても消えないタイプの車種は要注意。カワサキ車で多いです
オープンタイプの搭載を考えている人は一度配線図を確認する必要有りなのでここら辺も人気がない一旦でしょうか

見分け方は配線図を確認します

オープンタイプを使える車種

ジェネレータからの配線がどこへも分離することなく、レギュレータ以外にはつながっていない場合は大丈夫です

 

オープンタイプをそのまま搭載しちゃ駄目な車種

ジェネレーターからの配線の一部が分岐している場合、オープンタイプは使用できません



他にもチリル式レギュレータ、GPZ900R系エンジン等の励磁式オルタネータは構造が違うのでどのレギュレータも利用できません
これらを高効率化するには、リレーやパワートランジスタをFETへ置き換え、セレンやダイオードのレクチファイアをショットキーバリアダイオードへ変更するのが一般的な手法です
専用品も売っているっぽいですが、数が出ないので超マシマシ価格だったりするので自作をお勧め


車体への搭載はCBR600RR等の配線付きならかなり簡単

従来の位置でギリギリ収まります
コネクタ付きだと飛び出すため、何らかの加工は必要でしょう
どっちも穴位置は違うので開け直す必要がありますが


V-Strom1000の物は大きすぎて元の位置ではむりー
ステーか何かを新造して搭載する必要があるため手間がかかります

気軽に置き換え出来るMOSFET、手間はかかるけどパワーロスを減らせるオープンタイプ
お好きな方を



なお、故障しても一切責任は負えません
自己責任でお願いします