木枯し紋次郎11『お百度に心で詫びた紋次郎』 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

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水石の深淵なる美を見つめて

 
11巻終了
全然飽きが来ないですねぇ、
紋次郎の兄貴に少し疲れが見えてきてるのが気掛かりですが・・・
 
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お盆休みなんで、毎日BS-TBSの新・木枯し紋次郎観てます♪♪♪
最高ですラブラブ!
 
 

 
 
やしきたかじんさんが歌う『焼けた道』の動画は残念ながら無しっす
タイトルは尾道三部作で有名な大林監督(昔はけっこうサイケだったらしい
 
本書に収録された作品はいずれも傑作ぞろいで
読みごたえありましたよ
 
『白刃を縛る五日の掟』
『雷神が二度吼えた』
『賽を二度振る急ぎ旅』
『年に一度の手向草』
『お百度に心で詫びた紋次郎』
 
この5編のうち、3編をTVドラマで見れたのでタイミングよかったです、
やっぱり原作読んでからドラマ観るのがベストですねぇ
けっこう脚本で変えてありますから・・・当然原作のほうが良いです。
 
 
 
で、『雷神が二度吼えた』のヒロイン“お里”を演じたのが必殺でおなじみの鮎川いずみさん
 
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若かりし頃とはいえ、美人でしたよぉ。必殺とはまた違った魅力ですね
このエピソードで兄貴の長脇差(ナガドス)が折れてしまい、志津三郎兼氏作の
銘刀となる。どこぞの殿様に献上するはずの銘刀なんですョ!!!
 
 
最終話の『お百度に心で詫びた紋次郎』では
とうとう紋次郎の旅も終止符を打つか・・・と思われたのですが・・・
 
渡世の道から足を洗い、百姓をやって生きていく
そんな願っても到底実現されることの出来ない環境が房州那古村で揃ったのである、 
 
5歳になる父無し子“お弓”は紋次郎になつき、長楊枝を吹き鳴らすようにせがむ
『おいちゃんが、あたいの“ちゃん”になってくれればいいのにさ』
 
お弓坊の母親、“お久”にとってもまんざらでも無い話なのである。
むしろ、お久も紋次郎に好意をよせている・・・
 
しかし、お久は行方知れずの夫、旅鴉の“熊川の勘八”の帰りを
お百度を踏んで祈り続ける毎日であった。
 
こともあろうか、熊川の勘八を斬ったのはだれあろう木枯しの紋次郎自身であることが
物語りの終盤で判るのである。
 
『勘八さんは、もう戻っちゃあ参りやせんよ。お久さん、許してやっておくんなさい』
 
紋次郎は、心の中でそう詫びた。
 
いやぁ、傑作でしたこの話
それにしても木枯し紋次郎の孤独な旅は死を迎えることでしか終わらないんでしょうかねぇ