木枯し紋次郎10『虚空に賭けた賽一つ』 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

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水石の深淵なる美を見つめて

 
10巻、読みました。
今回は名だたる親分衆と対峙する、度胸満点の紋次郎兄貴が男を上げます!!!
まあ度胸とは違うな、兄貴の場合感情が『死んでる』からね…
 
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大前田英五郎、三井の卯吉、安東文吉、飯岡の助五郎、そして国定忠治・・・
そうそうたる親分衆に睨まれ、女殺しの疑いを掛けられた紋次郎は
 
大前田英五郎に訊問される、
『おい、三下。この席で、一人めえの口はきかせねえぜ』
 
返した紋次郎のセリフに冷汗ビッショリです!!!
『失礼さんにはござんすが、親分さん方に三下呼ばわりされる覚えはありやせん』
 
いやはや驚いたねぇ、紋次郎の兄貴に言わせりゃぁ、いくらビックネームの親分衆を前にしても
一匹狼の自分にとっちゃぁ何の義理もねえってことなんです、すげぇ!!!
 
んで、毎巻末に解説がが載ってるのですが、今回の解説者が中村敦夫さんです。
TV映画の『木枯し紋次郎』ヒットの舞台裏が書かれているのですが、
 
市川崑監督が『マカロニウエスタン』をイメージして撮影したことは有名だ
あの主題歌にしても『明日に向かって撃て』の主題歌『雨にぬれても』のようなイメージで作られたらしい・・・
 
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そう言われてみるとですね、
『荒野の用心棒』のイーストウットのウェスタンハットを三度笠に、
タバコを長楊枝に、マントを道中合羽に替えれば
 
 
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紋次郎兄貴の出来あがりだな、
『荒野の用心棒』が黒沢監督の『用心棒』のリメイクだとすれば、
 
さしずめTV映画『木枯し紋次郎』は、逆輸入って訳でござんすよ、
では、どちらさんもずいぶんと、お達者で