やらかし
昨日の病院側とのミーティングの始まりは緊張感に包まれていた。私側はケアマネさんでさえも母の現在の容態がわからない。また、それまでの電話での内容からこれからの母の療養に対する姿勢が主治医と私側で相入れないことがわかっていた。その上、主治医のキャラクターが非常に知的で冷静なのだが小さな声で神経質そうに喋る人だった。自己紹介の瞬間から「え?何か怒ってる?」と、思わせるような雰囲気を纏っている。(看護師さんに聞いたら怒っているわけではないらしい)ところで私の長所であり欠点なのだが前向きで明るい(良い言い方)逆にいうと真剣な席での緊張感に耐えられず、場を和らげようと、とんでもなく戯けたことを口走ってしまう。新婚の頃、夫の親族の葬儀の席に出る前に義母に「くれぐれも言葉や話す内容に気をつけてね、こういう場は皆神経質になっているからね。」と諭された程だ。その時は自分が何故そんなこと言われるかわからなかったけど、後年、高校生になった息子に「どうしてオカンは真剣な話の時に軽口を叩かないといられないの?」と、抗議されて、初めて気がついた。(気づくの遅っ!)それ以来気をつけていたつもりだったが、昨日のミーティングでそれが出てしまった。主治医に「静脈に点滴が入らなくなった場合、皮下点滴という方法がありますがそれはどうしますか?」と、聞かれた。「ヒカテンテキってどういうことですか?」「その都度針を刺して点滴を皮下に溜めることです。当然その部分はぷっくりと盛り上がるんですけどね。」それを聞いてわたしは自分の過去の経験から「あー、💡前の犬の時、私それやったわ!犬とおんなじなんだ!、あははっ」、、、ふと、気がつくと、静寂看護師さんたちは曖昧な表情を浮かべたり息を呑んだり、人の良さそうなケースワーカーのオッサンは無になる。施設の社長さんとケアマネさんは私に目でそれ以上、言葉を継がないように私を制しているようだった。主治医は一瞬、押し黙ったあと、なにも聞かなかったように「針をその度、差し替えるので本人には苦痛を与える処置だと思います。」これはサービス精神旺盛なずくのなせる故のこと。だからオーディエンスの反応には敏感なのだ。私はケアマネさんの顔をじっと見た。ケアマネさんは察して、話しを繋いでくれた。あー、やっちまったなぁ!私はメモを取るフリをして下を向いて口を閉じた。、、、3分くらい。