震災後に売上を取り戻す方法
いつもありがとうございます。
東北地方太平洋沖地震の大震災により
日本中のあらゆる活動が停滞しています。
今日は震災後に売上を取り戻す方法を
少し考えてみたいと思います。
電力供給の問題やガソリンの問題、
工場の稼働停止や物流の停滞、
不安からくる不要不急の消費の抑制や、
被災地への想いからくる自粛ムード。
東日本の消費行動の変化はあからさまで
生活必需品や防災関連の商品は、あっという間に
陳列棚から消えました。
また、震災地域の復興需要のために使用する
インフラ関連商品も政府や自治体による要請によって
品薄、欠品が続いています。
政府発表によれば
震災の被害額は25兆円とも言われて
約10兆円の被害だった阪神淡路大震災の被害を
はるかに越えています。
阪神淡路大震災の発生以降、
一年間の個人消費が1兆7500億円が消失し
発生した一月の消費総合指数は前月比4.9%減でしたが、
二月には前月比2.3%増、その後は震災前の基準に戻るまで
およそ一年かかっています。
復興を成し遂げ、経済を活性化させるためには、
GDPの60%を占める個人消費が牽引しなければならないのですが
個人消費と道義的な自粛というジレンマと
ニーズ>ウォンツという欲求のバランスが変化している今、
震災前の消費基準まで復活するには
相当の時間、およそ2年程はかかりそうな気配です。
しばらくの間は復興需要も起きることから
日本経済はその点で下支えられる一方で、
個人消費、特に高付加価値商品については
しばらく我慢の時が続きそうです。
レジャー産業、旅行宿泊、飲食、百貨店などは
客離れが続くでしょう。
エンターテイメント系も自粛によって
中止や延期に追い込まれていたり、
ホテル飲食などでは、宴会や記念行事の
相次ぐキャンセルによって利用が激減しています。
飲食店や百貨店などにおいては
計画停電によって営業時間を短縮してると同時に、
外出を控える人、自宅に早く帰宅する人が
お店から遠ざかっています。
このような中、
どのようにすれば消費を取り戻すことができるのでしょうか。
震災復興関連企業であれば直接的な特需がくるでしょうが
そうではない業界、会社、お店は頭をひねらなければなりません。
例えば、高付加価値商品、ウォンツ商品を取り扱っている場合は
リスク分散するために、ニーズ商品、安心安全商品を取り扱う
必要があるでしょうし、ウォンツ商品であっても、震災復興に
貢献するような関連づけをする企画にしたりする必要があります。
心の内面の不安を解消する、物の不安を解消するという
『物心両面』での不安の解消が求められている現在、
そのような観点において、本業を見つめ直す、
本業に回帰する、原点に立ち戻るということも
経営としては重要な事です。
本業とは関係のない事業の整理を行ない、
それによって生まれる資源を本業に注入する。
そのような観点で経営そのものを見直したいものです。
このような時期において、奇をてらうような作戦や
突拍子もないゲリラ的な方法はあまり意味がありませんし、
そもそも長続きしません。
「何の為に商売をしているのか」
「創業の理念は何だったのか」
「私のお客さまは何を求めているのか」
これらのことと、今の現状と照らし合わせれば、
相当なギャップがあるはずです。
このギャップをコツコツと埋めることしか
方法はありません。
例えば客商売。
「お客さまを癒したい」というのであれば
そのような行動をとればいいのです。
お店に来てくれないなんて嘆いていては
何もはじまりません。
顧客リストに載っているお客様に声かけをして
お客さまの身の安全を確認したのでしょうか。
お客さまの心が疲れていないか心配したのでしょうか。
もし、本当にお客さまを癒したいと
思っていたのならそのような行動をしていたはずです。
私の所にも、数件の飲食店の方から
連絡がありました。
しかし営業の売り込みは一切ありません。
「ご家族ご親戚、ご友人は大丈夫でしたか?
被害がなければいいのですが。
疲れているでしょうが何かの時には
声をかけてください。お力になれることがあれば
喜んで協力しますから。
私もお客様を癒すためにお店開いて奮闘しますよ!」
たったこれだけの会話でしたが
ちょっとした心遣いがうれしいものです。
ちょっと疲れた日には立ち寄るか、という心情にもなりますし、
心配してくれたからこそ、自分もお店にいって応援しようなんて
思うようにもなります。
そのような人間関係を構築するのは
一日でできるはずがありませんが
本業に回帰し、創業の志、理念に立ち返り
誠意をもって行動することから復興は始まるのです。
今の自分にできること、相手を思いやる事、
そこから始めてみませんか。
ありがとうございました。
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