和建築設計室 木の家を建てよう♪

和建築設計室 木の家を建てよう♪

宝塚にて住宅の設計を行う和建築設計室のブログ。
建築に関する話から、趣味の話まで、いろんなことを書いています。

Amebaでブログを始めよう!
どうも。和建築設計室です。
ご無沙汰してますが、ちゃんと
お仕事してます。





風景をお借りするということは
毎日変化があり、楽しいですよね。

和建築設計室  安田和人
どうも。和建築設計室です。
二級建築士製図試験が終わりました。
防火規定が問題として出題されたのは
初めてでしょうか⁇
しかし、なにも特別なことでなく
出題された規模、地域を冷静に考えれば
実務では当たり前なこと。
より設計実務に近い内容となってきている
ように感じます。

さて、当事務所のブログも
この時期は毎年閲覧が跳ね上がる記事が
あります。

一級建築士製図試験対策
〜なぜ作図が遅いのか⁇〜

皆さん、藁をも掴む勢いでネット検索
されているのでしょう。
ネットには、答えなんてありませんよ。

残りの時間、問題の分析に時間を
費やしても良いかと思います。

何度も書いてますが、間に合わないとか
作図が遅い理由は、エスキスに根拠が
ないから。

根拠とは、各居室の出入り口にも根拠を
持たせるということ。
避難距離が影響しますからね。

全てにおいて根拠を付け、自分自身に
納得させるのが一番難しい。
自分自身で考えたのに、自分自身を納得⁇

気付いている人もあると思います。
根拠付けには、しっかりとした知識が
必要。
納得するには、その知識を持って
しっかり検討した上で出した答えが
自分自身で自信のある答えであると
いうこと。

自信がない答えは、最後まで気になります。
気にしているから、無駄な動きが増え
遅くなる。
これが遅い理由です。

スタートしてから、一つずつ決めて
捨てていく順序があります。
全ては書いてはいられないので
聞いてみたい方はご連絡ください。

最初に決めて頭の中から捨て去るのは
建築面積と建ぺい率の確認。
最初のうちに確定させ、頭の中から
消します。
だって、間違ってないから。
要求オーバーしてなければ、考える
必要ありません。忘れ去りましょう。

こうやって、考える内容と範囲を
根拠付けで狭めます。
私は、最後に階段の位置を決めるため
に、悩む範囲は2コマくらいまで絞り込み
ます。
他は全て確定。
階段だけ「どちらにしようかな⁇」って
どこまで検討内容を消していきます。

この方法で、エスキスは2時間もかかりません。
作図は今描いても、2時間程度でかけます。
エスキスがシンプルで、頭の中に全て
記憶出来ているので。

これが試験に勝つ方法。
時間が合うようでしたら、どこかで
お話します。

あと1カ月。
皆さん、頑張れ〜

和建築設計室  安田和人
どうも。和建築設計室です。
関西では、地震に始まり、台風からの
大雨と、建築業界は混乱しています。
そんな中、電車での一幕。

お隣に座っていた奥様方の会話。
台風の後であり、話題は被害の話に。
A「なんか〇〇さんから聞いた話だけど、住宅は
木造なんてダメらしいね。」
B「なんで⁇」
A「なんや難しいことはようわからんけど
〇〇さんはそうゆうてはったわ。」
B「軽いから⁇」
A「そうやろね〜。」
B「うちの親戚、今度家買うってゆうてたから
伝えとかなあかんね。」
A「そうやね。」

隣で聴きながら、いろんなメリットデメリット
があり、その上での判断が必要であることを
お伝えしたかったのですが、いきなり
そんな話を見ず知らずの男が話し出す
のは恐怖でしかありません。

見てみると、世の中の流行などは
人の噂から広まり、忘れた頃には
過ぎ去っています。

今回の話も、災害があったからこその会話で
数日前には誰も気にしていなかった話題。

実際に住宅を検討している人も
考えなかったことかもしれません。

では、先程の話を聞いて、親戚の方が
木造を取りやめ、違う構造とした場合に
何かしらの不利益が出たら、誰が責任を
取るのでしょう⁇

アドバイスしたBさんは、あくまで噂の 話を
良かれと思い伝えてます。
本当に良いことだったのでしょうか⁇

噂話というものは「人に話したくなる」話題。
普段にはない新しい情報で、刺激的な内容
です。

健康食品とか、宗教とか、建物とか
良いと噂されるものは根拠も曖昧なままに
良いとされ、悪いとされるものもしかり。

全てにメリットがあればデメリットもあり
表裏一体で混在します。

良し悪しの判断は当事者の感覚。
暑がりの方にとっての冷房は良しとなり
寒がりの方にとっては悪しとなります。

噂話は両極端な話題がピックアップされ
広まる傾向があり、最終的な結果は
当事者の判断に委ねられ、失敗しても
攻める対象がありません。

例えば、某社の洗剤はめちゃくちゃ汚れが
落ちる!と聞いて使ってみる。
自分としてはそこまでの効果は感じられない。
失敗したけど、次は買わなければ良い。
なんならこの商品はダメだと人に伝えよう。

こうやって、正確な情報は曲げられて
いきます。

先程の住宅など、同じように「買い替え」
はできるでしょうか⁇

設計事務所も最たるもので、人の噂により
全く違う次元に置かれた存在です。

中には理想とかけ離れた設計をされ
多額の請求をされた方もおられるかも
しれません。
そこからの噂が、イコール全ての設計事務所
となって世の中を渡り歩きます。

正確な情報を得る力が、便利な世の中ほど
必要だと感じます。

ネットで書かれている内容、その文責は
どなたにあるのでしょうか⁇

和建築設計室の打ち合わせでは、頻繁に
デメリットの話が出ます。
デメリットを理解していただいた上で
選択して頂きます。
全てを話します。
感覚の話からお金の話まで。

そこを理解してもらうまでは設計は
行いません。
良いことばかり並べても仕方ないですから。

特に災害時には火事場泥棒的な復旧工事
業者が増えます。
ありえない費用で上から請求してきます。

被害に遭われた方は、どうかこういった時
ほど冷静に判断してください。
人からの話には、根拠があるかを
しっかり確認してください。
忙しいから高くなるってのは、ちょっと
おかしな話だと思ってます。

和建築設計室  安田和人
どうも。和建築設計室です。

設計事務所ってなに⁇と、相変わらず
謎な存在(笑)です。

うすーい情報だけを聴くと
・図面を書いているだけの仕事
・とにかく洒落た事務所に小洒落た人がいる
・常にコーヒー飲んでる
・依頼すると高くなる
・依頼もしていないものが出来る

など、設計事務所と称する事務所に依頼され
失敗してしまった方の意見が目に付きがち
なネット社会。

ちなみにうちの事務所は
・現場や打ち合わせが多く、図面は夜中に書く
・書類だらけの事務所
・年相応のオシャレを頑張っている
・依頼された最初に御予算を伺う
・依頼されたものを形にして少しだけアイデア
    を提供する

といった具合。

設計事務所も慈善事業ではないので
報酬はいただきます。

でも、完成品は⁇図面だけ⁇
それに多額の費用出すなら、キッチンのグレード
上げるわ!
…って営業されてません⁇

設計事務所がいただく報酬は
「知識と経験の対価」

図面を成果物としてカウントする方もいますが
図面は単なる「議事録」であり、設計事務所
が持ちうる「知識と経験を具現化したもの」
です。

意味なく枚数だけある設計図書は不必要。

内容がきっちり詰まった数枚の図面の方が
よほど価値はあります。

これまでに培った経験と知識をお買い上げ
いただくのが設計事務所です。

ですから「この建築士さん、たよんないな…」
と思えば、支払いたくもなくなるし、まずもって
契約したくなくなる。
不安ですからね。

建築士は難しい試験をクリアした者だけが
なれる仕事。
そこまでに積んだ経験年数は浅くなく
学んだ知識は計り知れません。

だから設計費用をいただきます。

一生を左右する一大イベント、新築。
生活する期間が35年以上。
ローンがだいたい35年ですからね。
さらにはお子様世代も住むかもしれない
建物のスタートで、目先の金額に流されては
その後に必要となるメンテナンスも
疎かになりがち。

いくら大きな会社でも潰れます。
10年前を思い出して、建築関係のCMが
どれだけ様変わりしたことか。

はてさて、初期投資の比率をどのように
配分するか⁇は、まだ見ぬ未来を想定して
のいわば「賭け」です。

そんなことまでも相談いただければ
わかりやすくご説明しますよ。

ぜひぜひ雑談がてらお声掛けくださいww

和建築設計室  安田和人
どうも。和建築設計室です。

新しく始まる現場と完成する現場。
工事中は、私が担当する「設計監理」と
いわゆる現場監督さんが行う「施工管理」
の区分を明確にします。

同じ「カンリ」ですが、内容は全く違う。

設計監理とは⁇
・設計図書の通りに現場が出来ているか⁇
    を確認監理する。
    設計者、設計事務所が行うもので、時に
    建築基準法等関係法令に合致しない場合は
    施工のやり直しも指示します。

施工管理とは⁇
・建築現場の進捗に伴い、現場内での安全管理、
    進み具合を日々調整する工程管理、
    材料などの保管取り扱いを管理する
    品質管理、騒音や排水などを管理する
    衛生管理、そして施工費用を管理する
    原価管理等、現場進捗に関する管理の総称

我々は設計ですので「監理(サラカン)」
施工会社さんは「管理(タケカン)」
となります。

どちらも現場で欠けてはいけない業務。
このバランスが崩れると、現場の質が
下がります。

当事務所は、現場によく出向きます。
昨今、建築技法の簡略化により施工スピードが
早くなったため、頻繁に現場と連絡を取り合わないと、監理業務が成り立たない場合があるので
タイミングを見計らい現地確認します。

果たして、全てのお施主様は
監理と管理の区別がついているでしょうか⁇

世の中には、建築士は国家資格で存在しますが
設計士と呼ばれる資格はありません。

よく「自社設計士による設計」と書かれた
広告を目にしますが、それを見るたびに
会社自体が監理と管理の区別がついていない
んだろうな…と思います。

皆さんも一度理解いただき、ご注意ください。

和建築設計室  安田和人