先日11月28日はブラックフライデーだった。
今まで11月の終わりにセールやってる行事があるなぁぐらいの認識だったが、
いつの間にかうちの近所のスーパーでも「ブラックフライデーセール」を行うようになっていた。
これだけ身近になったことだし調べてみることにする。

そもそもブラックフライデーとはいつなのか、
アメリカの11月の第4木曜日の祝日、感謝祭(サンクスギビングデー)の翌日の金曜がブラックフライデーのようだ。
日本では感謝祭は普及しておらず基本的に祝わないので単に11月の第4金曜ということになるだろうか。

ではなぜ祝日の翌日というだけの日をブラックフライデーと名前をつけて呼ぶようになったのかというと、
昔は金曜日を休んで土日と合わせて4連休にしようと仮病などを使って欠勤する労働者が多く、仕事が回らなくなって困る日だったからだそうだ。

それがセールと結びついたのはなぜかというと、元々クリスマス商戦のセールがその日にはじまることが多く、都市に買い物客が押し寄せて交通渋滞が起こるので、
警察やタクシー運転手がその日がセールのせいで大変な日ということでブラックフライデーと呼ぶようになったことでセールと結びつくようになり、ブラックフライデー=セールというようなイメージになったようだ。

由来からもわかるようにブラックという言葉にネガティブな印象があるので、ビッグフライデーと呼び替える流れもあったが定着せず、
日本語の黒字、赤字のように英語でも利益を黒、損失を赤と表現するため「黒字になるからブラックフライデー」という解釈でブラックフライデーが定着している。
というのがブラックフライデーのあらましだ。

由来を調べるのは面白かったが、セールでお得に買い物できるのはもっと面白い。
ホワイトサタデーとかグレーサンデーも作られないだろうか。
 

寒くなってきたから温かい麺が食べたい、でもラーメンや蕎麦だと野菜不足が心配。
そんな時に思い浮かぶのは、あの白っぽいスープで野菜たっぷりの中華の麺料理。
タンメン?ちゃんぽん?
どっちも似たようなイメージだが、自分が不勉強なだけでちゃんと違いがあるのだろう、調べてみる。

まずはタンメンについて、発祥は横浜とされていて、名前の由来は中国語でスープ(湯[タン])に麺を入れた料理を湯麺(タンメン)と呼ぶ事から来ているそうだ。
炒めた肉や野菜を具材を入れるのが大きな特徴で使われる麺は一般的な中華麺であり、スープは白っぽいとは限らず蒙古タンメンなど違った色の物もあるようだ。
スープが白っぽいものは鶏ガラがベースで、お店によっては豚骨なども入っているらしい、ちゃんぽんほど白濁していない事が多い。

次はちゃんぽん、発祥が長崎というのは有名だろう、私ももともと知っていた。
名前の由来は中国語で簡単な食事という意味の「喰飯(シャンポン)」から来ているという説や、
ポルトガル語で混ぜるという意味の「チャンポン」から来ているという説があるようだ。
麺にはちゃんぽん専用の長崎独自のかん水である唐あくが使われた太めの麺「ちゃんぽん麺」が使われている。
(かん水が含まれているので「生めん類の表示に関する公正競争規約」では中華麺には分類される)
スープは豚骨と鶏ガラで出汁を取ったもので強く白濁している。
具材に肉や野菜の他にタコやエビなどの魚介類やかまぼこなどの練り物が入るのも特徴。

麺が中華麺、動物系の白っぽいスープ、野菜などの具がたくさんという所は共通しているようだ。
さらに長崎から離れた地域のお店だと唐あくを使った正統派のちゃんぽん麺が手に入りにくいので、普通の中華麺を使ったものをちゃんぽんとして出している事もあるようだし、

長崎ちゃんぽんがアレンジされた御当地ちゃんぽんが北は北海道の網走ちゃんぽん、南は熊本の水俣チャンポンと数多く存在している。

その中にはタンメンの特徴を多く含んだものもありそうだし、本場から離れてしまうと意外と境目は曖昧かもしれない。
料理は進化するものなのでそれはそれで良いことだろう。

ところで、「生めん類の表示に関する公正競争規約」では沖縄そばの麺も中華麺に分類されているらしい。
スープも白っぽくて似ているので、いつか野菜たっぷりの沖縄そばのアレンジがB級グルメとして出てきて違いがわかりづらい麺料理としてタンメン、ちゃんぽんと並ぶ事になるかもしれない。

ちなみに記事タイトルのタンタンメンはなんとなく語呂がいいと思って入れただけで言うまでもなく全然違う。

「広島風お好み焼き」という言葉を使うと広島県民が怒る、という話を聞いたことがある。
広島ではそれがスタンダードなのでこちらが単に「お好み焼き」という認識であり、
大阪を中心とした関西地域でメジャーなタイプのお好み焼きを「大阪風お好み焼き」あるいは「関西風お好み焼き」と呼んで欲しいとのこと。
まあ実際に怒ったりはしないと思うが。

そもそも大阪風お好み焼きと広島風お好み焼きの違いは何か考える。
真っ先に思い浮かぶのは広島風お好み焼きには中華麺が入るという事だ。
となると中華麺が入ったお好み焼きの呼び方がもう一つ思い浮かぶ。「モダン焼き」だ。
名前の由来にはお好み焼きの新しいスタイルということでモダンと称したという説や
麺も入って「盛りだくさん」の省略から来ているという説があるようだ。

とにかく広島風お好み焼きは結局は「お好み焼き」に中華麺を入れたものなんだから「お好み焼き」の名前を争わずに「モダン焼き」と呼べばいいのでは?
なんて浅はかに考えながら調べてみるとそもそも広島風お好み焼きとモダン焼きは作り方から全く別物らしい。
お好み焼きに中華麺をプラスしたものというイメージだけで同じだと思い込んでしまっていた。

そもそも広島風お好み焼きとはクレープ状に薄く焼いた生地の上に具材を乗せていって作り、
大阪風お好み焼きは生地と具をあらかじめ混ぜ合わせて焼くもので、モダン焼きはその大阪風お好み焼きに中華麺が入ったものという事だ。

今までほとんど意識していなかったが、我が家で普段作るのは大阪風やモダン焼きで、たまにお祭りの屋台などで食べて「うちのとはなんだか違うなぁ」と感じていたのが広島風だったようだ。

広島の人にうっかり「『モダン焼き』と呼べばいいじゃん」などと言ってしまったらちょっと失礼だったかもしれない。
やらかす前に気づけてよかった。

親族や知人ではない自分と全く関係ない人を「赤の他人」と言う。
他人が赤なら、親族や友人などの身内は「青の身内」とか「緑の身内」か?

しかしなぜ他人が赤なのだろうか。
赤というと血の色を連想して無関係な人よりも血縁者のイメージが湧く気がする。

どうやら「赤」には「全く」「明らか」というような意味があるらしい。
「赤の他人」以外にも「真っ赤な嘘」「赤裸々」と言った言葉も赤をそのような意味で使っている。
「あか」という言葉が「明るい」「明け」というような言葉から生まれた事に由来するようだ。

せっかくなので色について色々調べてみると、大昔は「明」「暗」「顕」「漠」の4つの言葉だけで色が表現されていたという説があり、
「明」が「赤」になったように「暗」が「黒」に、「顕」が「白」、「漠」が「青」へと変化していったらしい。
「漠・青」は昔の人が緑も青と呼んだとかそういうレベルの話ではなく、「赤・明」「黒・暗」「白・顕」に当てはまらない色全般を差す、正に漠然とした言葉だったようだ。
これ以上の事は細かい部分ははっきりしていなかったりすごく難しい話のようなので調べるのは断念した。

結局「赤の他人」に対して「身内」は何かという話は明らかな身内なら「赤」使える事になって「赤の身内」という事になるのだが、
どうせなら「ピンクの身内」と呼んだら愛情とか温かみを感じるイメージになって良いと思う。
 

私の勝手なイメージで、食事の献立は和洋中などのジャンルが統一されている方がキチンとしているというイメージがある。
和なら主菜に焼き魚、副菜は煮物、汁物は味噌汁。
洋なら主菜にハンバーグ、副菜にサラダ、汁物はコンソメスープ。
中なら餃子にわかめスープのような感じ。

でも実際の献立は洋食のグラタンに和の味噌汁とかバラバラだ。
統一感のあるキチンとした食卓には程遠い。

しかし、私の料理の実力では統一感のある献立を作るのにも問題がある。
洋食ならとりあえずコンソメの素で味付けすればいいや、中華なら中華スープの素とオイスターソースで味付けすればいいやなどと言った感じで適当に作るので、
献立のジャンルを統一しようとすると似たような味付けの物が並んでしまう事が多いのだ。
特に和食の時は鶏の照り焼きとひじきの煮物とか醤油ベースの甘い味付けばかりになることがしばしば。

そうなると、ジャンルごちゃまぜの方が味付けが被らなくて良いのではないか?という気がしてくる。
和食の生姜焼きに中華のバンバンジーサラダ、洋食のミネストローネ。
洋食のハンバーグに和食のおひたしに中華風のかきたまスープ。
中華の酢豚に和食の大根の煮物に洋食のコンソメスープ。
被らない、和洋中折衷にするのも悪くはないじゃないか。

そもそも家庭の食卓の献立にルールなんてないのだから、
和食にして醤油味が被った時は「統一感を出した」良い献立なら
折衷にした時は「味付けが被らないように工夫した」良い献立、それでいいのだ。