フランス人は甘辛いのがお好き(CFA 10 ème semaine) | 情熱ワインの造り手 やりたいことに生きる30代からの転身

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ワインとは関係のない企業で働いていた38歳が、 ワイン造りの夢をかなえるため、想い、人生の決断、 日々感じたことを通じた取り組みをお伝えしていきます。

2週間ぶりの学校。
授業は、醸造学、農学、コマース、会計、英語でした。
 
会計の授業では、ドメーヌの財務諸表をもらってきて
貸借対照表にある勘定の内容確認や、分析をやっています。
 
日本との違いというと
まず会計期間が、8月から7月という経験のない期間。
授業は貸借対照表をみっちり。
原価計算が意味不明。
 
フランスの会計基準はIFRS(国際会計)です。
 
貸借対照表をみっちりの理由は、
IFRSの特徴のひとつに、
資産負債アプローチというのがあるからです。
 
詳細は省きますが、
そのおかげで原価計算の概念が全く違っていて
 
損益計算書を読んでいても
 
チンプンカンプン
 
(売り上げの後に売上原価は出てこない
 いきなり原価ベースの棚卸資産の評価増減が出てくる)
 
先生に質問しても、
お互いの前提が違うから、
全く話がかみ合わず。。。
(時間がかかったけど納得できました)
 
しかし、これで経営管理ができるのだろうかな?と不安に。
もう何十年も続いているのだから大丈夫?なんだろうけど。。。
 
自分が細かすぎるのか、別の管理表があるのか。
利益が出ているからいいのか。
キャッシュがまわっているからOKなのか。
 
帳簿は作って満足ではなく
使ってなんぼ。
(前職でよく言われたな)
 
研修に戻ったら経営の勘どころを聞いてこようと思います。
 
 
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さて授業の最終日は、
先生も交えてクラスのみんなでバーベキュー!
 
バカンスシーズンと収穫期をはさむので、
次にみんなにあえるのは、9月の終わり。
 
一人ワイン2本を携えて、
クラスメートのお父さんの家のに集合とのこと。
 
住所は、、、
 
Château ○○と書いてある。
(○○には地名がはいります。)
 
なんじゃこりゃ。
 
そして
着いてまた
 
なんじゃこりゃ。
 
ここは、、、新宿御苑?
なのか?
 
 
なんかもうスケールが違いすぎる。
 
クラスメートが
フランスでは週末はこうやって、
家族や友人とバーベキューするんだよ。
日本でもやるの?って
 
 
「規模にもよるけど、
 東京だと場所の確保だけでも大変だよ。
 こんないいところはないよ。」
 
 
こんなところに住んでたら、
毎週バーベキューでもいいな(笑)
 
 
さて、
クラスメート全員とご飯なので
 
「五目いなり」を差し入れでもっていってみました。
 
フランスで寿司はとても人気です。
握りと巻きが主流で、
ネタはマグロ赤身、サーモン、鯛、
それからカルフォルニアロールも見かけます。
 
それから、
フランス人は甘辛いのが好き。
 
だから、
いなり寿司は
寿司×甘辛いという
完全なる勝利の方程式なわけですが、
 
じつは1勝1敗という戦績。
 
それも日本が大好きなドメーヌのお兄ちゃんから
これは「甘すぎる。」と。
 
だから、今回はいろいろ工夫して。
 
酢飯は酢を強めにして、ゴマをまぶし風味をつけて
上には錦糸卵、茹でニンジン、ほうれん草で
食感の変化や色味をつけて。
 
一緒に合わせたのは、
グレイスワイン「茅ヶ岳」2016
 
ワインは、
ムルソーの後になってしまったのですが
(みんな適当に開けていて(笑))
 
心地よい冷涼感を感じるし
寿司の繊細な味わいにマッチすると。
 
どちらも喜んでもらえました。
 
 
これでいなり寿司は2勝1敗。
 
今回喜んでもらえたのは、
 
「味のバランス」
 
これに尽きると思います。
 
甘辛いのが好きってとこに胡坐をかいて
酸味をないがしろにしていたなと。
 
本当に料理とは奥が深い。尊敬します。 
 
 
 
しかし、
 
自画自賛だけど
いなり寿司美味しかったな。
また食べたい(笑)
 
 
東京の新規感染者数がまた増えていて心配です。
フランスは600人/日くらいを保っています。
みなさまもお気をつけください。
 
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