サーモスタットを900R標準装備の82℃で開くタイプから他モデルの60℃で開くタイプへ交換してみました。
Ninja H2 CARBONなどに使用されているサーモスタット。
サーモスタットハウジングのカバーの取り外しは「知恵の輪」とか「大変」とか書かれているようだけど、「周りの部品を外す、ズラす」でカバーは簡単に外せます。
1. イグニッションコイルをフレームから外す。
2. イグナイタをフレームから外す。
3. サーモスタットハウジングの温度センサー、温度スイッチから配線コネクタを外す。
4. サーモスタットハウジングカバーからラジエターパイプを外す。
5. サーモスタットハウジングカバーのボルト3本(右側2本、左側1本)を外す。
ここまでやれば、あとはカバーを車体の前側斜め上にずらすだけ。カバーがサーモスタットに引っかかることもなくスルッと外れます。
もちろん、事前にラジエタークーラントは抜いておきます。
ドレンボルトはウォーターポンプ本体に繋がるラジエターパイプにあります。
ウォーターポンプカバーの上側にあるドレンボルトはラジエター液注入の時のエア抜き用。
全ての部品を取り付けたらラジエタークーラントを注いでエア抜き、暖機、漏れがないか点検した後でテスト走行。
ローテンプサーモスタットの効果?
冷間からエンジン始動、走行を開始してから暫くは水温の上がり方は確実に遅くなってます。
それでも水温が上がりまくるストップ&ゴーの状況になれば以前と同じ。水温計の針は3/4くらいの定位置で、渋滞を抜けて走行することで走行風がラジエターを抜ける、または95℃スイッチによりラジエターファンが作動することで、若干落ち着くくらいでいつもの900R。
ラジエターやウォーターポンプを交換したわけではないので当たり前。
しかし、一定の速度で走り続けられる状況(高速道路や渋滞や信号が殆どない田舎道)であれば、水温計の針は明らかに以前よりも低い位置を指しています。
ラジエターの冷却性能をサーモスタットが邪魔していない、と考えればいいのかな。
キャブレターの燃料供給、そしてラジエタークーラントの温度に対し細やかなエンジン制御をしていないクラシックバイクの900Rの夏場、に限って言えばローテンプサーモスタットは効果があるようです。