社長の優先課題 | 組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

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ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。

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ベストセラーになった
ジェームズ・C・コリンズ
「ビジョナリー・カンパニー2
飛躍の法則」には、


“偉大な企業の経営者は、
まずバスの行先を決め、
それからバスに乗る人を決めるのでは
ない。


適切な人をバスに乗せて
ふさわしい席に着かせ、
不適切な人をバスから降ろすと
バスは素晴らしい場所に行ける”


とある。


コリンズは、
人事管理をバスにたとえ
「誰を乗せて、誰を降ろすのか」
を決めるのが
リーダーの優先課題だと言っている。


これは、とても重要な考え方だ。


自社に合わない人がバスに乗っていると
目指している場所に行きにくくなる。


行くまでに多くの時間がかかるという
場合もあるだろう。


そうならないためにも、
まずは誰と行くのかを決める
必要があるのだ。


そこで、最も大切になるのが
採用である。


採用面接で自社に合わない人を
採ってしまうと、
後々、痛い目にあう。


入ったはいいけど、
自社の企業文化に合わない…
なので、スタッフとも合わない…
というような問題が起きてくるのだ。


仕事の実践的なスキルなどは、
採用した後にいくらでも教育することは
できるかもしれない。


だが、企業文化が合わない人を
採用して教育しても、
会社の理念や哲学を理解させるのは
難しいだろう。


このような問題が起きる前に、
採用の時点で相手が自社に合っているか
どうかを見極める必要がある。


そこで役に立つのが
100個の質問だ。


100個の質問を作って、
相手と自社との相性を探っていく。


100個の質問は、
基本的には「イエス・ノー」のような
二者択一で答えられるものが望ましい。


例えば、
「仕事の質と量、どちらが大切
ですか?」
「自分で勉強するのは好きですか?」
「デスクの整理整頓は毎日しますか?」
「車の通っていない赤信号、
渡りますか?」
といった質問だ。


これらの質問には、正解がない。


質問をする目的は、
その人の人間性を見ることである。


強いて言えば、
正解はその企業や社長が持っている。


「車が来ていないなら、
待つのもバカバカしいから渡って
しまう」
という文化を持つ会社もあれば、


「渡らない。何があっても
ルールは守らなければ」
という方針の会社もあるだろう。


マナーや法律という話ではなく、
会社の文化やスタッフ達と合うか
どうかを見極めるのが
この質問なのだ。


面接の時点で相手が自社に
合っているかを見極められれば、
後々、苦労することもなくなる。


間違った人を採用して、
スタッフからクレームがくる
なんてこともないだろう。


お金や時間をムダにすることもない。


“偉大な企業の経営者は、
まずバスの行先を決め、
それからバスに乗る人を決めるのでは
ない。


適切な人をバスに乗せて
ふさわしい席に着かせ、
不適切な人をバスから降ろすと
バスは素晴らしい場所に行ける”


この言葉を実現するためにも、
まずは100個の質問を考えてみて
ほしい。


自社に合った人材を集めることで、
あなたの会社は
より早く目指している場所に辿り着ける
ようになるだろう。