組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。

”あきらめないこと”は、
古くから日本人の美徳とされてきた。

経営においても、
粘り強く継続することは
成功への最低条件である。

私自身、かつての経営の現場で
何度も壁にぶつかり、
それでも食らいつくことで
道が拓けた経験が数多くある。

しかし、
盲目的に「あきらめない」ことが、
時として組織を滅ぼす猛毒になることもある。

その現実から、
経営者は目を逸らしてはならない。

継続は力なり、という。
だが、その継続が
「思考停止」になっていないだろうか。

経営者の真の役割は「決めること」。

それも、「何をやるか」以上に
「何をやめるか」の決断にこそ、
経営の質が凝縮されるのである。

赤字が続く事業、
成長の見込みがないプロジェクト、
あるいは自社の価値観に合わない取引。

これらを
「今までやってきたから」
「担当者の努力があるから」と
ズルズル続けるのは、誠実さではない。

単なる「判断の先送り」に過ぎないのだ。

私が常に伝えているのは、
「始める前に、やめる基準を決めておく」
ということである。

挑戦には常に不確実性が伴う。
だからこそ、感情が高ぶる前に
冷静な「撤退ライン」を引く必要がある。

「半年でこの数値に届かなければ撤退する」
「投資額がここを超えたら即座に止める」

この客観的なルール、
いわば「判断のルールブック」があるからこそ、
経営者は迷いという霧の中でも、
迅速に舵を切ることができるのだ。

本当の「あきらめない」とは、
目指すべき理想やビジョンを
あきらめないことであり、
目の前の「手段」に固執することではない。

うまくいかない手法は潔く捨て、
別の道を探す。

この「切り替えの速さ」こそが、
これからの時代を生き抜く強力な武器になる。

執着を捨て、基準に従って判断する。
それが社員を守り、
会社を存続させるための経営者の覚悟である。

あなたの組織には、今、
「やめるための基準」がありますか?

もしないのであれば、
今すぐそれを言語化すべきである。

判断こそが経営であり、
決断こそが未来をつくる。

 

昨日のワールドカップの
日本代表の試合を見ていて改めて思う。

今の日本代表の強さは、
単なる勢いではない。

ヨーロッパの厳しいリーグで日々揉まれ、
競争の中で鍛えられた選手たちが、
逞しく研鑽を積み重ねている。

その差が、
代表の舞台で結果として表れている。

イチロー氏の有名な言葉がある。

「小さいことを積み重ねることが、
とんでもないところに行くただひとつの道」

これはきれいごとではない。
経営の現場に立つ者にとっては、
極めて残酷な現実である。

業績が伸びない会社ほど、
小さなことを軽視する。

・挨拶が雑でも気にしない。
・報告が遅くても流す。
・約束の時間に遅れても「まあいいか」で済ませる。
・数字の確認が甘くても、誰も責任を取らない。

だが、そういう会社は例外なく弱い。

なぜか。
会社の実力とは、
特別な一手で決まるものではなく、
日常の「基準の高さ」で決まるからだ。

経営者はすぐに
「もっと売上を上げる方法はないか」と考える。
新しい商品。新しい広告。
新しい採用手法。新しいAI活用。

もちろんそれも必要である。

だが、その前にやることがある。

1,朝、きちんと挨拶しているか。
2,社長や社員全員が会社を綺麗にするという

意識をもっているか。
3,報告は事実ベースで上がっているか。
4,決めたことをその日のうちに実行しているか。
5,お客様との約束を、1ミリも軽く扱っていないか。
6,社長自身が、言い訳せず、

後回しにせず、基準を守っているか。

ここが崩れている会社が、
新しい武器だけ手に入れて勝てるほど、
経営は甘くない。

私はこれまで20年以上、
2000社以上の企業に携わってきて思うことは、
業績が落ちる会社には、
必ず「日常の緩み」があるという事実だ。

逆に、強い会社は派手ではない。
むしろ地味である。

だが、ひとつひとつの行動が違う。
返事が早い。
決断が早い。
報告に嘘がない。
お客様への対応が丁寧で、しかも徹底している。
凡事を、凡事と思わずにやり切っている。
挨拶も元気よく明るい。

だから強い。
だから崩れない。
だから、時間が経つほど差が開く。

社員教育も同じである。
一度の熱い話で人は変わらない。

小さな約束を守らせる。
小さな仕事を最後までやり切らせる。
ごまかしを見逃さない。
できたことは具体的に認める。
できていないことは曖昧にせず、きちんと正す。

この地味で面倒なことから逃げずに
向き合った会社だけが、
強い組織になる。

結局、会社をダメにするのは、
大きな失敗より、小さな甘さの放置である。

そして会社を強くするのは、
派手な戦略より、小さな基準の徹底である。

「とんでもないところ」に行きたいのなら、
まず捨てるべきは、
一発逆転への期待と、
小さなことを軽く見る姿勢だ。

今日の挨拶。
今日の報告。
今日の決断。
今日の約束の守り方。

会社の未来は、そういうものの総量で決まる。

小さなことをバカにする会社に、

未来はない。
 

逆に、小さなことを徹底できる会社だけが、

最後に勝つ。

今、新幹線にいる。

目的地まであと少しというところで、
新幹線が止まってしまった。

こういう時、
慌てても状況は変わらない。

JRの皆さんも、
復旧に向けて動いているはずである。

こちらにできることは、
騒ぐことではなく、
落ち着いて待つことだ。

だから私は、
じっと仕事をしながら考える。

経営も同じである。

想定外のことは必ず起きる。

しかし、
そこで感情的になれば判断を誤る。

起きた事実を受け止め、
今できる最善を考える。

止まった時間を嘆くより、
その時間をどう使うか。

トラブルそのものが人を成長させるのではない。

トラブルに対して、
どんな姿勢で向き合うかが、
その人の価値を決める

野村克也氏の有名な言葉がある。

「勝ちに不思議の勝ちあり、

負けに不思議の負けなし」

経営に携わる者なら、
この言葉の重みを一度は

感じたことがあるのではないだろうか。

うまくいっているときは、
実力だけでは説明できないことがある。

市場の追い風。
たまたま採用できた優秀な人材。
競合の失策。

振り返ってみれば、
運に助けられた場面は少なくない。

しかし人は、
うまくいくとそれを

「自分の実力」だと思いたくなる。

そして、その勘違いが始まった瞬間から、
衰退も始まる。

一方で、
失敗には必ず理由がある。

売上が落ちた。
利益が減った。
人が辞めた。
プロジェクトが頓挫した。

そこには必ず、
見落とした数字があり、
先送りした課題があり、
甘い判断がある。

不思議な失敗など存在しない。
負けるべくして負けているのである。

経営者にとって最も危険なのは、
不都合な真実から目をそらすことだ。

「景気が悪いから」
「業界全体が厳しいから」
「今の若い社員は昔と違うから」

そうやって原因を外に求め始めた瞬間、
経営者としての成長は止まる。

もちろん環境要因はある。

だが、同じ環境でも伸びる会社はある。
同じ業界でも利益を出している会社はある。

・・・ということは、
問題は環境だけではない。

結果は経営者の器以上にはならない。

会社の現状は、
社長自身の現状そのものである。

だからこそ、
数字から逃げてはいけない。
事実から逃げてはいけない。
売上も利益も、
離職率も顧客満足も、
すべて会社からのメッセージである。

数字は決して嘘をつかない。

嘘をつくのは、
いつも人間の希望的観測である。

「あの時、なぜ決断しなかったのか」
「なぜ見て見ぬふりをしたのか」
「本当にやるべきことをやっていたのか」

その問いから逃げない人だけが、
次の成長を手にする。

2026年以降、

さらに変化の激しい時代になる。

ごまかしは通用しない。
曖昧な経営も、
曖昧な組織も、
徐々に淘汰されていく。

だからこそ今、
鏡の前に立ち、
そして自分自身に問う必要がある。

「私は事実から逃げていないか?」

もし即答できないのであれば、
そこに次の成長のヒントがある。

経営とは、
結局のところ自分との戦いなのである。

2026年ワールドカップが開幕し、
日本の初戦、格上のオランダ相手にドロー。

結果もさることながら、
私が注目したのは、
ピッチに立つ選手たちの「眼差し」。

彼らの多くは、
日本という安全な枠を飛び出し、
欧州を始めとする世界のトップチームで
日常的に「個」として戦っている。

小柄なアジア人という、
物理的なハンデを背負いながら、
屈強な大男たちを相手に
自らの価値を証明し続ける姿。

これは、なんともたくましい。

今の日本のビジネス環境を見渡せば、
「人口が減っている」
「市場が縮小している」
「大手には勝てない」
そんな言い訳はいくらでも見つかる。

しかし、ピッチに立つ彼らはどうだ。
「体が小さいから勝てない」
「言葉が通じないから動けない」
そんな“条件付き”の仕事は一切していない。

もし彼らが
「環境が整ったら本気を出す」
などと考えていたら、
世界の舞台に立つことすら叶わなかっただろう。

経営も、まったく同じである。

中小企業こそ、社内に閉じこもってはいけない。
社長自らが外の世界、
それも自分たちより格上の市場や
未知のテクノロジーの渦中に飛び込み、
「個」としての力を試される場に身を置くべきだ。

私が常に言っている
「自分のステージは自分で上げる」
ということ。

それは、決して楽な道ではない。
異文化に揉まれ、
自分の常識が通用しない場所で、
それでも「自分ならどう貢献できるか」を考え抜く。

この「逃げ場のない覚悟」こそが、
人を、そして組織を、
圧倒的に強くする唯一の手段なのだ。

あなたの会社はどうだろうか。

「うちは中小企業だから」と、
自分たちで勝手に限界を決めていないか。

社員に「もっと考えて動け」と言う前に、
社長自身が、世界基準の荒波に
「個」として飛び込む背中を見せているだろうか。

小柄なアジア人が世界を驚かせているのは、
彼らが「今の自分にできること」を
極限まで突き詰めた結果である。

不足しているものを数えるのは、もうやめよう。
今ある武器をどう磨き、
どの土俵で、どう勝ち抜くか。

戦う場所を変えれば、
見える景色は劇的に変わる。

世界情勢も不安定、
激動の時代を生きている。
私たち経営者に求められているのは、
安全なベンチに座り続けることではない。

たとえ泥臭くても、
自ら「個」としてピッチに立ち、
未来を掴み取りに行く強気な姿勢である。

あなたは今日、
自分のステージを上げるために、
どの「現場」へ飛び込むだろうか。

 

「Bad News First」

 

最近、
この言葉を改めて大事だと思った。

直訳すると、
「悪い知らせを先に伝える」
という意味である。

人は誰しも、
悪い話を伝えるのが苦手だ。

怒られるかもしれない。
評価が下がるかもしれない。
もう少し何とかしてから報告しよう。

そう思ってしまう。

しかし、
経営の現場では、
その「もう少し」が
事態を悪化させることが少なくない。

小さなミスだったはずが、
大きなクレームになる。
少しの遅れだったはずが、
取り返しのつかない損失になる。

だからこそ、
悪い知らせほど
早く伝えることが大切なのである。

とはいえ、
私はこれを
「悪いことをしたらすぐに謝れ」
という精神論として
捉えているわけではない。

人は失敗する。
判断を間違えることもある。
経営者だって例外ではない。

問題は、
失敗したことではなく、
それを隠したり、
一人で抱え込んだりすることである。

「こんなことを言ったら
怒られるのではないか」
「もう少し整えてから報告しよう」

そんな気持ちはよくわかる。

だからこそ、
会社の中には、
悪い知らせを
言いやすい空気が必要なのだと思う。

Bad News First。

これは、部下だけに求めるものではない。
上司や経営者もまた、
自分に都合の悪い現実から目をそらさず、
先に向き合う姿勢が問われるのである。

良い話は、少し遅れても大丈夫だ。

しかし、悪い話には「鮮度」がある。

早く共有できれば、
打ち手はいくらでもある。
むしろ、
その一報が会社を救うこともある。

悪い知らせを
最初に持って来られる人は、
実は信頼される人である。

耳の痛い話から逃げないこと。

それは経営だけではなく、
人としての器を少しずつ大きくしていく
習慣なのかもしれない。

 

ついに、2026年ワールドカップが開幕!

今回の日本代表、
多くの解説者や
あの本田圭佑選手までもが
「今までにないくらい強い」と口を揃えています。

なぜ、今年の日本はこれほどまでに強いのか?
一人のスター選手に頼るのではなく、
チーム全体が「有機的に機能している」から。
私はそう見ている。

実は、ビジネスの世界でも
全く同じことが言える。

多くの経営者は
「優秀なスター選手(社員)」を
集めれば勝てると思いがちである。
しかし、
監督(社長)の役割は
スターを集めることではない。

それぞれの強みを理解し、
どの順番で、
どう機能させるか。

その「形」を設計し、
選手たちがピッチ(現場)で
自ら判断して動ける「空気」を作ること。

強いチームには、
共通する「意見が言える空気」がある。

指示を待つのではなく、
現場の選手同士が「もっとこうしよう」と声を掛け合う。
この自律した動きこそが、
今の日本代表の強さの源泉であり、
私たちが目指すべき組織の姿である。

2026年の今の日本代表チームの実力は
昨日今日でこの状態ができたわけではない。

これまでの数年間に、数十年をかけ、
どんな準備(基礎)を積み上げてきたか。
その総和が、今の強さとなって現れているといえます。

皆さんのチームはいかがでしょうか?
社長であるあなたがいなくても、
現場が自ら判断し、
勝利に向かって走り出しているか?

「個」の力を「組織」の力へ。

この熱い戦いを見守りながら、
私も改めて、
強い組織づくりの本質は「何か?」を
追求していきたいと思う。

頑張れ、日本!

「社員のモチベーションが上がらない」
「自分自身も、

重要な案件ほど後回しにしてしまう」

経営者から、

そんな相談を受けることがある。


しかし、

脳科学の視点から言えば、
「やる気を待つ」という

発想そのものが間違いなのである。

人間の脳には
「側坐核(そくざかく)」という
やる気を司る部位がある。

ところが、
この側坐核は、
考えているだけでは動かない。
実際に行動を始めて、
初めてスイッチが入るのである。

つまり、
「やる気が出たからやる」

のではない。


「やるから、やる気が出る」。
これが正解である。


私が実際にやっているのは
”とにかく10分だけやる”
ということ。

重い資料づくりも、
まず10分だけパソコンを開く。
 

なかなか進まない原稿を書き始めるのも、
まず10分だけ向き合う。

すると脳は、
「今は仕事をする時間だよ」と判断し、
ドーパミンを放出し始めるのだ。

気づけば30分、
1時間と集中していることは少なくない。
 

組織で言うと、

仕事が進まない組織は、
能力が低いのではない、ということだ。

多くの場合、
「着手のハードル」が高いだけなのである。


社長の仕事は、
社員を根性論で鼓舞することではなく、
最初の一歩を踏み出しやすい

環境をつくることだ。
 

完璧でなくていいのだ。
まず10分。

その小さな行動が、
止まっていた個人を動かし、
やがて組織全体のエンジンを回し始める。

 

「なぜこんなミスが起きるんだ!」
「もうあいつには任せられない」

社員が致命的な失敗をしたとき、
怒りに震えたことありませんか?

そこで個人を責めて終わる社長は
二流だ。
「あってはならない失敗」の原因は、
その社員ではない。

その失敗を許した、
「組織構造」にある。

報告をためらわせる空気。
判断基準の曖昧さ。
それを見逃してきたのは、
他でもない社長であるあなただ。

例えば
プロ野球の監督として考えてみる。
エラーが起きたとき、
監督がやるべきは叱責ではない。

なぜカバーが遅れたのか。
二度と起こさない「型」をどう作るかだ。

「あなたは事実から
『仕組みの欠陥』を読み取っていますか?」

失敗を単なる「災難」で終わらせてはいけない。
会社を強くする「劇薬」に変えるのだ。

まず感情を脇に置き、
事実のプロセスを徹底的に分解する。
そして、その教訓を
全社員の「判断基準」へと昇華させる。

それが、私が提唱している
企業文化を文書化するルールブック、
Corporate Culture Standard(CCS)である。

「何を絶対にしてはいけないのか」
「迷ったとき、何を最優先するのか」

このルールが現場に浸透すれば、
「あり得ないミス」が
入り込む隙間はなくなる。

失敗を責めるのは、誰でもできる。
失敗を仕組みに変え、組織の血肉にすること。
それこそが、トップにしかできない仕事である。

逃げずに、向き合え。

社長の器が、会社の未来を決める。

先日、スマートフォンの機種変更のために
ソフトバンクの店舗へ行った。

そこで目にしたのは
「効率化」という言葉を履き違えた
顧客体験の崩壊だ。

まず、とにかく時間がかかる。
大勢のスタッフがいるのに手際は悪い。
極めつけはプラン説明だ。
目の前にスタッフがいるのに、
説明するのはiPadの先にいるオンライン担当。

「店舗に来た意味はありますか?」

さらに実機を見たいと言うと、
「自分で店内を探してください」と言われ、
店舗スタッフに用がある際は
自分で呼び止めろと言う。

「客を使い走りにしていることに
気づかないのか?」

代理店ごとに価格も条件も違う。
システムそのものが複雑な迷路になっている。

テスラはネットだけで車を売っている。
店舗でiPadを見せるだけなら、
自宅から購入できれば済む話だ。

リアル店舗を維持するなら、
そこにしかできない
「圧倒的な手際」や

「人がいることでしかできない対応」が
必要となる。

自分たちの都合で
デジタル化を押し付けていないだろうか?

中途半端な仕組みの導入は、
顧客の時間を奪い、
信頼を壊す。

便利さを追求したはずが、
いつの間にか顧客を置き去りにしてしまう。

DXとは、システムを導入することではない。
顧客にとって
価値ある体験を実現することだ。

仕組みを動かすのは、
いつだって人である。

顧客を失望させる組織に、
未来を語る資格はない。

世界のトップ企業にも入る

「ソフトバンク」の対応、、、
考えさせられる。