組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。

小学生、中学生、高校生と、
私は野球に打ち込んでいた。

目指していたのは、甲子園。

毎日、朝から練習して、
学校が終わればまたグラウンドで練習。
素振りを繰り返し、
走り込みをして、
ノックを受ける。
今はうさぎ跳びこそなくなったが、
あの時代は当たり前のように
練習メニューに組み込まれていたものだ。

暑い日も、
寒い日も、
1月1日以外は練習。
とにかく、野球の毎日だった。

当時の私は、
本気で甲子園を目指していた。
 

だから、
チームのみんなも同じように
「甲子園を目指している」と思っていた。

ところが、あとになって気づいた。

実は、チーム全員が同じ気持ちで
甲子園を目指していたわけではなかったのである。

もちろん、

みんな野球は一生懸命やっている。
 

でも、「何のためにやっているのか」というゴールが
全員同じだったわけではなかった。

今になって考えると、
それでは甲子園に行けるはずがない。

一人がどれだけ本気でも、
チーム全体が同じ方向を向いていなければ、
最後のところで力が足りなくなる。

甲子園の季節になると、
今でもこのことを思い出す。

そして、これは仕事でも同じだと思う。

「頑張ろう」と言うことよりも、
その先にあるゴールを
全員が共有していることのほうが大切だ。

どこを目指しているのか。
なぜ、そこを目指すのか。

そこが曖昧なままでは、
どれだけ頑張っても、力は一つにならない。

目標設定やゴール設定は、
単に数字を決めることではない。

「自分たちは、どこへ行くのか」を
みんなで理解することだと思っている。

甲子園を目指していたあの頃。

自分は本気だった。
でも、チーム全員が
同じゴールを見ていたわけではなかった。

あの経験があるからこそ、
今でも私は、
目標を決めること、
そして、
その目標を共有することは、
とても重要なことだと考えている。

今年も甲子園出場を決めた球児たちの姿を見ながら、
あの頃の自分を少し思い出している。

 

新幹線に乗る時間、
私は、移動時間を有効に使いたい派である。

この時間は私にとって
次を考える大切な時間。

今回の出張では
何が良かったのか。
お客様は何を求めていたのか。
もっとできることはあったか、
等いろいろ思いを巡らせる。

仕事が終わったから終わりではない。
振り返りをして、
次の準備を始めるところまでが仕事である。

次の仕事では、
どんな価値を提供しようか。
どんな提案をすれば、
もっとお役に立てることはあるだろうか。

そう考える時間で
仕事の質を少しずつ高めていかないと、と思う。

そして、
考えるべき「次」は
お客様のことだけではない。

会社としての次のステージ。

新しい事業や挑戦。
未来をつくるための一歩も、
いつも頭の中で考えている。

経営者は、
今日の仕事をこなすだけでは務まらない。

半年後、
一年後を見据えながら、
今やるべきことを決めていく必要がある。

だから私は移動中、
いつも「次」を考える

未来への準備をする時間、
未来は、
特別なことではなく、
こうした小さな準備の積み重ねから
つくられていくと思っている。

組織にはルールがある。


上司の指示を受け、
その方針に沿って仕事を進める。

それは組織として必要なことである。

しかし私は、
「会社が右と言ったら、必ず右へ行く。」
それだけでは
強い組織はつくれないと思っている。

例えば、
お客様から急な要望が入った。

その場で判断しなければ、
せっかく築いた信頼を
失ってしまうかもしれない。

目の前のお客様にとって、
会社のルールどおりに対応することが
本当に最善なのか、、

迷う場面もあるだろう。

そんなとき、
「上司の指示を待とう。」では
間に合わないこともある。

だからこそ、
会社の価値観を基準に、
自ら判断し行動する力が求められる。

では、
それぞれが好き勝手に判断すればいいのか。

もちろん違う。

大切なのは、
会社の価値観を共有することである。

会社は何を一番大切にしているのか。

お客様なのか。
安全なのか。
品質なのか。

その判断基準が
社員一人ひとりに浸透していれば、
社長や上司がその場にいなくても、
同じ方向を向いて行動できる。

パジャ・ポスには、
CCSという価値観を明文化した
ルールブックがある。

その中に
「それは〇〇のためになっていますか?」
という一文がある。

ここには、回答は書いていない。
なぜなら、
正解を社長だけが
持っているわけではないからだ。

現場には、
お客様と向き合っている社員だからこそ
見えている事実がある。

だからこそ、
会社の価値観という軸をもとに、
一人ひとりが考えること、
行動することが大切なのである。

私が社員に求めているのは、
社長の考えを覚え、
その通りに動いてもらうことではない。

会社の価値観を理解し、
それを自分の判断基準として
行動できることである。

本当に強い組織とは、
社長の指示が早い会社ではない。

社長がいなくても、
社員が同じ価値観で考え、
判断し、
行動できる会社である。

経営者の仕事は、
答えを与え続けることではない。

社員一人ひとりの中に、
会社の価値観という「判断軸」を育てることだ。

その軸が根付いたとき、
組織は「指示で動く集団」から、
自ら考え、行動し、
成長し続ける組織へと変わっていく。

 

スタッフが、

気遣ってそう声をかけてくれることがある。

本当にありがたい言葉である。

ただ、私には昔から、
土日だから休む、
お盆だから休むという感覚があまりない。

もちろん、休息は必要だ。

疲れたら体を休める。
自分の時間もつくる。

ただ、私の仕事はカレンダーではなく、
お客様のタイミングで動いている。

「今、相談したい。」
「今、決めたい。」
「今なら社員が集まれる。」

そう言われれば、できる限り応えたい。

それがコンサルタントの役割であり、
お客様に寄り添うということだと思っている。

そして、そのほうが私には自然なのである。

休日だから仕事を忘れるより、
会社やお客様のことを考えているほうが、
むしろ頭は冴える。

経営者という仕事は、
会社の未来、社員、お客様のことを、
常にどこかで考えているものだ。

それを苦痛だと思ったことはない。

好きだから続けられる。

責任を背負うことも含めて、
この仕事を自ら選んだのだから。

一方で、世の中には
土日やお盆こそ忙しい仕事がある。

飲食業、ホテル、医療、物流、観光業…。

多くの人が休めるのは、
その時間を支えている人たちがいるからだ。

逆に、その期間しか休めない人もいる。

だから、
働き方に正解はない。

休みを大切にする人もいれば、
仕事に没頭する人もいる。

どちらが正しいという話ではない。

大切なのは、
自分の仕事に責任を持ち、
目の前のお客様に価値を届けることだ。

経営者である以上、
会社のことを考えない日はない。

それは仕事に追われているのではない。

自ら選んだ責任であり、
自ら選んだ生き方である。

休む人もいれば、働く人もいる。

その一日が、
誰かの役に立ち、
誰かの未来を少しでも良くできたなら、
その時間はきっと価値ある一日になる。

熊本の地震の報に接し、
胸が締めつけられる思いである。

日々、出張で移動しているので、
自分がその場にいたかもしれないと思うと、
決して他人事とは思えない。

災害は一人ひとりの当たり前であった生活や仕事を、
一瞬にして変えてしまう。

この猛暑の中で、
不安な時間を過ごしている方々のことを思うと
心配でならない。

今は何よりも人命が最優先である。
一人でも多くの命が救われることを心から願う。

この猛暑の中、危険と隣り合わせで
懸命に救助活動にあたっている関係者をはじめとする
すべての皆様も、
どうか安全に十分気をつけてほしい。
被災された皆様に、
一日も早く穏やかな日常が戻ることを心より祈る。

パジャ・ポスには、
通年、数名のインターン生がいます。

学生でありながら、
SNSの運用やコンサルプログラムのサポート、
動画の撮影・編集など、
さまざまな仕事をしてくれています。

その中の一人が起業志望で、
面接のときから、

「こんなことをやってみたい」
「そのために今からこんな準備をしています」

と、目を輝かせながら話してくれました。

もちろん、
まだ経験も知識も十分ではありません。

そのままでは難しいこともあるでしょう。

でも、私はその話を聞いて、
まず思ったことがあります。

それは、
「その気持ちは絶対に大切にしたい」
ということです。

若いうちは、
失敗してもいい。

むしろ、
挑戦しないことのほうが、
もったいない。

だから私は、

「どうしたら実現できるか、一緒に考えよう」

と伝えました。

もちろん、
私も何でも知っているわけではないので、
分からないことがあれば、
その分野に詳しいお客様や、
現地の事情をよく知る経営者の方に
相談、協力を仰ぐこともあります。

社長だからといって、
一人ですべての答えを
持っている必要はありません。

社員やインターン生が
「やってみたい」と思ったことを、
どうすれば形にできるのか。

そのために知恵を集め、
人をつなぎ、
挑戦できる環境をつくる。

それも社長の大切な仕事だと思っています。

会社は、
利益を生み出す場所であると同時に、
人が成長する場所でもあります。

挑戦する人が育てば、
会社も成長します。

逆に、

「それは無理」
「前例がない」

そんな言葉ばかりでは、
誰も挑戦しなくなってしまいます。

私は、
インターンだから、
学生だからという理由で、
可能性にふたをしたくありません。

せっかく縁があって
パジャ・ポスに来てくれたのですから。

社会に出る前に、
「挑戦してよかった」
「ここで成長できた」

そう思える経験を、
一つでも多く積んでほしい。

そして何より、
若い人が目を輝かせながら夢を語る姿を見ると、
私自身もワクワクするのです。

経営とは、
売上や利益をつくることだけではありません。

未来を担う人を育て、
その人の可能性を信じることも、
経営者の大切な役割だと思っています。

もし、

「こんな経験をさせてあげたい」
「うちなら協力できるよ」
「こんな人を紹介できるよ」

そんな方がいらっしゃいましたら、
ぜひ力を貸してください(笑)。
志ある大人がつながれば、
若い挑戦者に
与えられる経験は何倍にも広がります。

一人の挑戦が、
その人の人生を変え、
やがて社会を変えていく。

若い人が安心して挑戦できる環境を、
これからもつくっていきたいと
思っています。

 

仕事の帰り道。

車から外をみると
浴衣姿の人たちをたくさん見かけた。

今日は隅田川花火大会らしい。

ふと、先日読んだ新聞記事のことを思い出した。

全国の花火大会が、
資材価格の高騰や警備費、
人件費の増加、
さらに自治体の財政難などによって、
中止や規模縮小に追い込まれているという内容だった。

これは今年だけの話ではなく、
ここ数年、毎年いわれていることである。

「当たり前にあるものほど、
その価値を見落としてしまうのだな」と思う。

毎年、夏になれば花火大会がある。

多くの人にとって、
それは当たり前の風景である。

しかし、その当たり前を維持するためには、
花火師の技術、
運営側の努力、
スポンサーの支え、
警備や地域の人たちの協力など、
数え切れないほど
多くの人の仕事と費用が支えている。

資材価格の高騰。
警備費や人件費の上昇。
会場設営や交通規制にかかる費用。

こうした負担は年々増えている。

花火は無料なのではない。

誰かが費用を負担しているから、
私たちは無料で見ることができているだけなのである。

その一方で、
「花火は無料で見られるもの」という考え方は、
ほとんど変わっていない。

もちろん、
無料で楽しめる文化は素晴らしい。

クラウドファンディングで資金を集める花火大会も増えてきた。

しかし、本来は主催者だけが資金集めに奔走するのではなく、
その花火を楽しんだ人が、
少しずつ支える仕組みがあってもいい。

「無料で見るのが当たり前」という発想そのものを
見直す時期に来ているのではないだろうか。

当たり前が
続かない時代だからこそ、
仕組みそのものを
見直す必要がある。

時代は変わっていくのである。

例えば「花火募金」という仕組み。

今は電子マネーやQRコード決済が当たり前の時代だ。

これを利用して、
会場や駅、ライブ配信などで
「来年も花火を続けるために
500円だけ応援してください」と
呼びかけたらどうだろう。

見た人が少しずつ支える。

その積み重ねが、
花火大会を守り、
「花火師」という素晴らしい仕事や
技術を未来へつないでいくことにもなる。

これは花火だけの話ではない。

経営でも、
「今まで無料だったから」
「昔からそうだったから」
という考え方が、
変化を止めてしまうことがある。

本当に価値があるものは、
誰かが支えなければ残らない。

価値あるものには、
価値に見合った対価をいただく。

それは利益を増やすためだけではなく、
価値ある仕事や文化を
未来へ残すためでもある。

夏の風物詩として楽しむのはいい。

しかし、
「無料が当たり前」を
少しだけ見直してみる。

そんな柔軟な発想が、
日本の文化も、
企業の未来も
守っていくのではないだろうか。

新しいことを始めれば、
必ず反対する人が現れる。

「今までのやり方で十分ではないか」
「現場が混乱する」
「失敗したらどうするのか」

こうした声は、
どんな会社でも必ず出るものである。

問題は、
反対があることではない。

その反対に、
社長自身がひるんでしまうこと。

実際、多くの経営者を見ていると、
最初は
「DXを進めよう」
「AIを活用しよう」と
強い意思を持ってスタートする。

ところが社員から、
「まだ早いです。」
「現場が回りません。」
「今のやり方のほうが効率的です。」


そんな声が上がると
すぐに、ではもう少し様子を見ようか・・
と足を止めてしまう。

そして数か月後には、
何事もなかったかのように
元のやり方へ戻っている。

これが今、
多くの会社で起きている現実である。
 

これではだめなのである。

経営者が勘違いしてはいけないのは、
現状維持は安全な選択ではないということである。

市場は変わる。
お客様は変わる。
働く人の価値観も変わる。

自分たちだけが変わらなければ、
静かに取り残されていくだけである。

DXもAI活用も、本当の壁は技術ではない。

「今までのやり方を変えたくない」
という人間の心理である。

慣れた仕事には安心感がある。
だから新しい仕組みを導入すれば、
最初は時間もかかるし、ミスも増える。
戸惑う社員もいる。

それは当たり前である。

変化には必ず摩擦が生まれる。
その摩擦は、
進歩している証拠でもある。

だから社長は、
全員の納得を待ってはいけない。

一方で、
「社長が決めたから従え」という姿勢でも、
人は動かない。

なぜ変えるのか。
会社はどこへ向かおうとしているのか。
社員に何を期待しているのか。

その目的を何度でも丁寧に説明し、
対話を重ねることが大切である。

そして何より、
社長自身が変化を楽しむことである。

社長が新しいことにワクワクし、
自ら挑戦し、その姿を見せる。

その背中こそが、
社員の不安を安心へと変えていく。

変化は、
反対があるから止めるものではない。
反対があるからこそ説明し、
挑戦し続けるものである。

社長が変化を楽しみ、
社員に未来を語り続ける会社は、
必ず次の時代へ進んでいく。

 

「もっと自信を持ちなさい」
世の中ではよく聞く言葉である。

しかし、
私は経営においては
必ずしもそうは思わない。

むしろ伸びる経営者ほど、
自分を過信していない。

「自分は間違えるかもしれない」
その前提で物事を考えている。

だからこそ準備をする。
数字を確認する。
仕組みをつくる。
人に任せる。

経営とは、
勘や勢いで続けられるものではない。
また、勘でやってもいけない。

一度うまくいった成功体験だけを信じ、
自分の感覚だけで判断する経営者は、
やがて変化についていけなくなる。

市場は変わる。
人も変わる。
昨日の成功が、
今日も通用する保証はどこにもない。

だから必要なのは、
「自分なら大丈夫」という
根拠のない自信ではなく、
「自分は間違える」という
謙虚さなのである。

自分を疑うからこそ、再現性を求める。

チェックリストをつくる。
マニュアルを整備する。
誰がやっても成果が出る仕組みを考える。

これこそが、
強い組織をつくる経営者の姿勢だ。

一方で、
自信過剰な経営者ほど、
組織は属人化する。

「自分しかできない」
「自分の判断が正しい」

そう考え始めた瞬間に、
社員は考えることをやめる。

指示待ちになり、
会社は社長一人の能力に依存する組織へと

変わってしまう。

しかし、
会社は社長一人で成長するものではない。

社員が自ら考え、
改善し、
成果を積み重ねる仕組みがあってこそ、
永続的な成長が実現する。

だから経営者に必要なのは、
自信ではなく規律である。

感覚ではなく数字を見ること。
気分ではなく仕組みで判断すること。

そして、
自分も間違えるという前提で
組織を設計することである。

経営者の謙虚さは弱さではない。

未来のリスクを見据え、
会社を守るための強さである。

組織は、
経営者の器以上には大きくならないのだ。
そして、
その器は「どれだけ自信があるか」ではなく、
「どれだけ自分を過信しないか」で決まるのである。

 

全国の歯科医院は約6万6,000院。

一方、コンビニは約5万6,000店。

つまり、日本にはコンビニより約1万件も多く
歯科医院が存在しているのである。

昔は歯医者といえば、
地域に一軒か二軒。
親が通い、
その子どもが通い、
やがて孫も通う。

家族ぐるみでお世話になる「
町のお医者さん」という存在であった。

「あそこの先生は腕がいい」

そんな口コミだけで
患者が集まる時代だった。

しかし今は違う。

同じ地域に複数の歯科医院があり、
患者は自由に選ぶ時代である。

治療技術はもちろん重要だ。
しかし、それだけでは選ばれない。

ホームページ、
Googleマップの口コミ、
院内の雰囲気、
スタッフの対応、
予約の取りやすさ。

患者はあらゆる情報を比較し、
「ここに通いたい」と思う医院を選んでいる。

つまり、
ドクターも集患の知識がなければ
患者を集めることが
難しい時代なのである。

これは歯科医院だけではない。

どんな業界でも、
良い商品やサービスを持っているだけでは足りない。
伝えなければ存在しないのと同じである。

地域との関わり方も変わった。

昔のように
「長年のお付き合い」だけでは選ばれない。

だからこそ、
地域の人にどんな価値を届けるのか、
どう知ってもらうのかを考え続けることが
経営である。

時代が変われば、
お客様も変わる。

お客様が変われば、
経営も変わらなければならない。

変えるべきものは変え、
守るべきものは守る。

その見極めが、
これからの経営者には求められている。