土佐琵琶 | 海からのたより

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海龍王寺住職のブログです。

数日前、ある女性の方が大きな荷物を抱えてやってこられました。

お名前をうかがうと「黒田月水」さんとおっしゃる方で、土佐琵琶を弾かれる方だそうです。

奈良にお立ち寄りになられた際に、ご本尊さまと龍王さまに琵琶の演奏を奉納したいとおしゃいました。

ちなみに、どなたかにお尋ねになってウチのお寺に来られたのかな?と思っていると、私の知っている方の名前が出てきました。
笛の演奏家である「雲龍さん」から、ウチのお寺の名前をお聴きになったとのこと。
(ちなみに雲龍さんも、本堂で奉納の演奏をされましたが、それは素晴らしい笛の音色でした)

で、その雲龍さんと出会うきっかけになったのは、毎年4月18日に奉納演奏をしてくださる「むすびひめさん」と知り合うことが出来たからですから、縁というか雅楽つながりというか、何やら不思議なものを感じました。

本堂にご案内しましたが、私は要領がわかりませんので黒田先生にお任せして、受付に戻りました。
しばらくすると、琵琶の音と黒田先生のお声が本堂から聞えてきましたが、どこまでも伸びていくような素晴らしいお声でした。
(私は土佐琵琶というものは始めて聴きましたが、普通の琵琶に比べて音が太いように感じました。)

小一時間ほど奉納の演奏をされてお寺をあとにされましたが、車を待つ間に色々とお話が出来て、あらためて感じさせられることがありました。

また、お聴きしたいなと思います。

ここで紹介させていただいた御三方の演奏は大変素晴らしいものです。
お近くで公演があるようでしたら、是非聴きに行かれることをお薦めします。