「石門星」
あなたは仕事を決める場合に、会社選びから始めますか、それとも自分が出来る仕事、或いはやりたい仕事を優先するか、どちらでしょうか?
年齢的に若い人であれば、会社選びから始める方は圧倒的に多いと思われますが、ある程度社会人の経験があり、40歳を超えていれば自分がやりたい仕事を優先される方も多いと思われます。
算命学で「未来」を考える場合、現実的な行動の目標となる「東方の星」に対し、精神分野の目標は「南方の星」との連結で精神と行動が一体となり、物事が進行しているのです。
この2つの星をミックスすることにより、自己のエネルギーを最大限に発揮できる分野を見出し、その中で「適職と適性部署」を見つけ出そうとするものです。
しかし、ひと口に「適材適所」と言っても、AIやデジタル社会において、アナログ界で長く貢献してきた人が急にデジタルへ移行しようにも、そう簡単に移行できるものではありません。
一時はコロナ禍でインバウンド業界が打撃を受け、多くの関連業者の方々が廃業や閉店したようですが、やっと昨年辺りから復活の兆しが見えてきたにも拘わらず、まだまだ過去のレベルには程遠い感じです。
その中でまず、今後のキーポイントとしては、「ペーパーレス」や「コミュニケーション手段」を第一に整備が進んでいくでしょうから、働く人たちもデジタル・スキルをアップし、IT分野や周辺機器の整備が必要不可欠になるやも知れません。
現在の為替レートは、アメリカのインフレ調整の高金利から始まった円安ですから、そう遠くない範囲で調整が進めば、何れ円高へと切り替わり、円とドルがバランスすることは間違いありません。
また国策の「半導体」は、AIや自動運転など今後の新たな基盤対策として重要視されており、近い将来は半導体が全てを決する時代になるのか注視しています。
今後は大企業と言えども安泰とは言えず、現在破竹の勢いのある会社でも、10年後、20年後に存在しているかどうかも分からない時代になっているのです。
適職や適材適所を見つける前に、このような社会情勢を考慮した上で、自己の方向性を見出さなければならないのです。
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石門星の世界(東方の星)
ここで論じている石門星とは、行動目標とか、精神目標ではなく、石門星本来の「質と特徴」を述べていきます。
この石門星も、貫索星と同じように「守りの世界」ですが、貫索星との違いは、貫索星は単独とか個人的な守りになりますが、石門星は、「集団によって守る分野」です。従って集団を第一に考えなければなりません。
商人の世界に進出すれば、同じ営業方法や同じ商品と言うように、出発点を変化させず、一つの物を守り通すことが最大のエネルギー発揮に繋がるのです。
それを単独で守るのではなく、集団でつまり家族一丸となって営業するなど、「集団」で行わなければならない分野で、完全な美になり、形になるのです。
サラリーマンであれば、その組織の中で、グループを作って何かを守りぬかなければならない仕事では、最大のエネルギーを発揮することができるのです。
また、取引が始まった相手との信用を守るべく努力を集団で守り通していく分野では、完全に「石門星」のエネルギーが心地よく燃焼していきます。
集団の中でのエネルギー発揮とは、最小限の「和合性」や「政治性」を所有しなければなし得ないことで、そこで石門星の出番となるのです。
つまり集団や「相手と和合する」条件を満たさないと、エネルギーの完全燃焼にはなりません。本質的に所有するエネルギーは、守備力ですから、仮に政治家の道を歩んだとしても、「守り型の政治家」になりやすいと言えましょう。
従って本質が守りですから、反対の攻撃する立場に立ったり、立たされると、自身のエネルギーの完全燃焼は見られなくなります。
*集団で何かを守る行為
*集団や組織を守る行為
*和合性を必要とする行為
*集団で「静」の状態を作る行為
*表の見方
東方=行動目標<石門星の場合>
南方=精神目標・手段
「東方の星が石門星の人」
*貫索星が「南方」に表出している人
①集団的、保守性を維持するために、孤独な守備力を発揮する分野。
②会社の安全を保つために、会社の秘密を一人で守り通す分野。
③最大の沈黙は最大の守りであり、最大の頑固さが要求される分野。
*石門星が「南方」に表出している人
①集団を守るために小集団を形成したり、人との円滑な和合性を作り出す分野。
②政治という集団を維持するために、派閥を作り出す行為。
③グループを守るために、和を以て仲間を増やすなどの行為。
*鳳閣星が「南方」に表出している人
①組織を守るために、正確で中庸のある伝達力を必要とする分野。
②片寄りのない現状の報告、または未来の安全のための報告など。
③事務処理や会計士、税理士、リポーターなど正確に伝える分野。
*調舒星が「南方」に表出している人
①組織や家庭、人間関係を守るためにの個人的見解や伝達力など。
②集団を守るために、個人的な意見や見解を述べられる立場。
③仕事面ではコンサルタント、ケースワーカーなどが近い分野。
*禄存星が「南方」に表出している人
①集団を守るために、武器となる「愛情」や「奉仕」を発揮できる分野。
②主に宗教家の条件とされており、「衆を率いる」ことができる人。
③愛情を武器として、奉仕的な活動を中心に大衆を守りぬく分野。
*司禄星が「南方」に表出している人
①集団やグループを守るために、「蓄積力」に頼るという条件を満たした分野。
②守るための準備や、災害に備えて危険防止や準備を整える分野。
③世の中の裏方を務める分野、防止と準備、保険業務などの分野。
*車騎星が「南方」に表出している人
①大衆を守るための闘争、守るエリアが広い分野など。
②会社を守るために、常に攻撃精神を所有しなければならない分野。
③集団を率いて前進と後退、攻撃・闘争は前進と後退の両方を所有。
*牽牛星が「南方」に表出している人
①組織的、集団的な守りを「自尊心」により行える分野。
②目的は守りで、手段は自尊心、典型的な「官吏」の役目となる。
③多数を守るために、小異を切り捨て大同を優先する分野。
*龍高星が「南方」に表出している人
①動的な知恵や、改革精神により、集団や組織を守る分野。
②平和を維持するために、新しい知識や学問を導入する行為。
③組織を守るため合理化や工夫など、改革の知恵を導入する分野。
*玉堂星が「南方」に表出している人
①伝統的、古典的な知恵により集団の守りとする行為。
②組織や集団を本来の体質を原点に戻す行為や、間接的な合理化などの分野。
③波乱を避け、知性や理性の静かな伝統的な集団を守る役割など。
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