暮らしと算命学
「心・技・体のバランス」
「心・技・体」と言えば、アスリートに対する専門用語のようなイメージがありますが、何もアスリートに限った言葉ではありません。
人間なら男女を問わず、ある程度年齢を重ねる過程で、「自己の壁」を乗り越えるために遭遇する瞬間があったはずです。
主に「記録がかかった瞬間」などで、前人未踏の新記録に挑戦する場合には、必ず「心・技・体のバランス」が伴うものです。
「勝負に勝つ」、「自分に勝つ」、「記録に挑む」、「結果を出す」、「試験に勝つ」、「絶対物にする」などと意気込んでも、心・技・体の一つでもそのレベルに達していなければ、目標とする結果は得られません。
アスリートでは、恵まれた「体格」と、努力で身につける「技術」は別物であり、さらに「心の強弱」も別物ですから、これら3つの要素が一体とならなければ、結果を導き出すことはできません。
算命学にも、これに近い考え方がありますが、何れも人間であればどなたにも備わっている資質なのですが、「体格」にも大小があり、「技術」となれば、あらゆる手段が考えられます。
さらに個人差のある「心の強弱」が取り上げられますが、一番難しいのがこの「心のコントロール」でしょうか。
「心」は強すぎても、弱すぎてもダメで、ならば中庸が良いのかと言えば、そうでもなく、「体+技」のレベルに対して、「心」でバランスのコントロールが必要になるのです。
①行動軸=体格に見合った「行動」
②精神軸=知恵や技術による「手段」
③心の軸=心のエネルギーの「強弱」
バランスは利なり
賢者とは、目前の些細な変化で吉凶を知る。
自然のサイクルは「バランス」そのものです。
今日のテーマである「横と縦と心」も、バランスしてこそ、成果が期待できるのです。
「横」と定義されるものは「行動」であり、
「縦」と定義されるものは「精神」です。
「心」と定義されるものは「現在」です。
行動と精神が一体となり、さらに心がバランスして、初めてコミュニケーションがスムーズに行えるのです。
人間関係、恋愛、夫婦生活、親子、友人関係など、聞くことと伝えることもバランスしなければなりません。
どちらかの一方的な言い方では、反感を買ったり、逆ギレされても仕方ないですよね。
人間関係にどうも自信が持てない、とか、付き合いが下手だからと主張する人は、ほとんど自己中心的か、物事を好き嫌いで判断し、気配りが欠けているのかも知れません。
しかし、個人的な観点から考えると、この両方の行動と精神がバランスしている人は、実際には少数に過ぎないのです。
これは誰かがどちらかに傾いているのです。
極端な例を挙げると、人当たりの良い営業的なセンスを持った人と、クリエーティブな創造やデザインのセンスを持つ人は、個性的で自己中心的になり勝ちです。
また非常に庶民的で、情の厚いサービスが得意と言う人は当然スムーズなコミュニケーションを行いますが、中には「場違いな」発言をする人もいるのです。
この他にも、気の強い人や弱い人、クールでおとなしい人や、賑やかで大きな声で、明るく振る舞う人もいますよね。
はい、私も時々突拍子もない発言で、回りを困惑させてしまうこともありますから・・・。
*飼い犬の首輪を外したら?
犬や動物には思考性はなく、本能のままに動きます。
お腹がすけば餌場に現れますが、お腹が満たされると、満足感から眠りにつきます。人間も本能的に動けばそうなるでしょう。
しかし人間社会ではそうは問屋が卸してくれません。
目的(行動)と手段(精神)、そして現在である心が一体的に稼働してこそ成果が期待できるのです。
もし、結果が思わしくなかったとしたら、「行動と精神と心の」何れかが欠落しているか、アンバランスの状態にあるはずです。
行動面で言えば、タイミングや相手の都合など。精神面では、相手に対し説得力が足りなかったり、専門的な知識など、勉強不足の場合もあり、さらに心の状態が不安定となれば、まだまだ結果を語るレベルではありません。
行動やコミュニケーションを「横軸」にすると、精神面や知恵は「縦軸」になります。そして横と縦の交わるところが「現在」すなわち、その場その場の「接点=心」になるのです。
この「横」と「縦」の関係をしっかり把握すれば、何事もスムーズに運び、成果を享受することができるでしょう。
この考え方は、仕事はもちろんのこと、恋愛にもプライべートにも応用することができます。
これ以外にも利用価値はありそうですが・・・。
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