「人生の後半を価値のある一生に」
後編は天将星から天堂星、天胡星、天極星、天庫星、天馳星と、頂点から彼世までの解説です。
人生の前半が「登り坂」と考えれば、後半は当然のように「下り坂」になります。
人間や「生命体」と称するものには、バックに必ずと言っていいほど「宇宙の営みや法則」を感じずにはいられません。
人間の一生に比べれば、宇宙の次元は想像を絶するスケールになりますが、動物や植物、そして人間も永久不滅ではありません。
算命学とは、
「自然科学」や「万象学」をベースとした
「人間学」を論じたものです。
月は規則正しく満月になり、新月になります。
同じように地上の自然界では、春には植物が一斉に芽吹き、花で競い合います。
夏には葉をいっぱいに拡げ、草原の生き物たちを潤し、秋には果実をつけ動物たちの命を育みます。
やがて厳しい冬を迎えるために葉を落とし、風雪に耐える準備をするのです。
人間の生き方として、一番良い方法とは、
「自然に逆らわず、自然のまま生きる」
という考え方です。
それでは後半「十二大従星」の解説です。
＊天将星／トップ／エネルギー：１２点
天将星／幼少期／不燃焼・消化不良
自分と父親との間でシーソーが始まる時代です。
父親の仕事が好調で、父が隆盛を極めると、自分が弱くなり、自分が強いと父親が弱くなる図式です。
幼少期を過保護に育つと、強大なエネルギーが消化不良を起こし、病弱で神経質な子供さんに。
反対に家が波乱の真っ最中のような環境下では、見事に本領を発揮し大成へとつながります。
天将星／壮年期／順当
ワンマンで自己中心的な気質が強く、人に抑えられたり使われる環境を嫌う時代です。
悠々たる自信と自負心に満ち、善悪を問わず慕ってくる人には援助を惜しみません。
去る者を嫌い納得できないものは徹底的に排除します。
自力のエネルギーが巨大ですから、完全燃焼させないとアンバランスな消化不良を起こすかも知れません。
天将星／晩年期／野心が強い
晩年になっても自信家で悠々たる自負心に満ち、自己中心的な気質は変わりません。
最後の最後まで現役でありたいという強い観念と義務感、カリスマ性など、大きな野心を抱き続けます。
人間的な温かさから、自分を慕ってくれる人には寛大で、律儀で強い責任感と、惜しみない援助を差し伸べるでしょう。
＊天堂星／老人／エネルギー：８点
天堂星／幼少期／慎重
繊細な感性と用心深い態度が多く見られる時代です。
子供ながら、人生を悟ったような洞察力があり、危険を回避して安全第一に考えるようになります。
およそ子供らしくない礼儀作法も心得ており、「できた子供」という印象が強くなるでしょう。
自然に年配者や先輩に可愛がられることが多くなります。
天堂星／壮年期／視野が広い
老人のように渋く落ち着いた風格と、物事を深く考えてから実行に移す、沈思黙考型の風格がでてきます。
同世代の人より態度や風貌が老成化した感じで、何事にも手堅く慎重に対処するため、周囲に安心感を与えます。
公私の区別が厳格で、公的マナーや節度、仕事に対する姿勢は厳しく対応します。
天堂星／晩年期／順当
晩年になると、自己の出処進退をわきまえ、物静かな中にもしっかりとした知性と理性、そして卓越した観察眼をもち、周囲の状況を的確に捉えていきます。
様々な問題に対して、柔軟な発想のもとに対処できる才覚が備わり、関係者には信頼感や安心感を与え、相談役としての技量を発揮します。
＊天胡星／病人／エネルギー：４点
天胡星／幼少期／神秘性
子供時代は体力的に恵まれない時代です。
自分が生まれると父親に影響を与え、親子でシーソーゲームが展開していきます。
独特の集中力から現実離れした感覚、繊細さや感受性の鋭さは、芸術性、なかでも音楽的感性が一段と強調されるでしょう。直感力は冴え、第六感や霊感も有しロマンチストです。
天胡星／壮年期／繊細な感性
繊細な感情と直感的な閃きなど、現実離れした感覚を所有する時代です。
ロマンチストで美意識が高く、空想や夢の世界を追う。
全てを美化しようとするため、自由に振る舞える環境が必要でしょう。優れた美意識や繊細な感性を発揮できる音楽やクリエイティブな世界で才能をが発揮されます。
天胡星／勉年期／順当・鋭い感覚
高齢になっても美意識は衰えるどころか円熟味を増し、個性と創造的知性に磨きがかかります。
自然や芸術を愛し、時空を超えた創造力、そして繊細な感性と閃きは、新たな「リズム」を生み出して行き、喧騒から離れ、ゆったりとした時間と空間が必要で、心豊かな晩年が期待できるでしょう。
＊天極星／死人／エネルギー：２点
天極星／幼少期／素直
自分と親とのシーソーゲームになりやすい時代です。
他人に協調しやすく、素直で疑念を持たず周囲に好感を与える子供時代です。
純粋でお人好しだけに、注意しないと騙されたり、利用されることもあるでしょう。
環境によって運命が変化するため、傍らに良い指導者がいないと心のアンバランスも発生します。
天極星／壮年期／自然的
大人になっても素直で従順、人の意見に何の疑念も持たずに従い、周りから好感を寄せられます。
人間関係も差別や格差をつけず、水流のごとく自然に生き、誰からも信頼される時代です。
良心的で親しみやすく、人間性の豊かさは、お人好しで気をつけないと、利用されることもあるでしょう。
しかし、壮年期の激動期に対応するエネルギーとしては、２点と少なく何かと相手のペースになりやすい傾向です。
天極星／晩年期／順当
晩年になっても義侠心や純粋さは健在です。
聡明で明るく誠実な親しみやすさは、万人に受け入れられ、処世術からどんな立場の人達とも無難な関係を維持することができます。
円熟期に入った天極星は、調和に満ちた平和な環境を愛するため、人には何の疑念もなく、素直に受け入れることが出来るでしょう。
＊天庫星／入墓／エネルギー：５点
天庫星／幼少期／厳格
何かに取り組むと限りなく深く追求していきます。
継続から生まれる自意識が、自信となりプライドに発展していきます。
集積した勉強や趣味は、将来の人生に役立ちますが、幅広い知識や見聞を身につけないと、限られた世界に陥りやすくなるでしょう。
長男、長女の星で家系や親との関係が深く跡取りの役目も。
天庫星／壮年期／家系の中心的役割
冷静な分析力を有し、古典的な手法で物事を丹念に、一つのミスもなく積み重ねる時代です。
自分が納得しない限り、押しつけられた考え方には服従しないでしょう。
仕事も趣味も一つに関心を持つと、とことん熱中し、その先を極めなければ納得できません。
天庫星／晩年期／順当
勉年になると観察力、分析力は益々鋭さを増し、現状を正確に把握しながら、確実に対処していきます。
人間関係でも相手の長所や短所、心の奥底までしっかりと見据えようとします。
安定感や不変性を第一に考え、落ち着きと物事への探求心など「極める」という意識が高まります。
＊天馳星／彼世／エネルギー：１点
天馳星／幼少期／ひらめき
あちこちと忙しく動き回り、怪我や事故にも遭遇しやすい子供時代です。
瞬間的に発生するパワーや感性は強烈ですが、持続力はさほどありません。
自分と親との運勢がシーソーゲームになりやすく、父親の運勢が強ければ強いほど、自分自身の持ち味や可能性が絶たれる傾向です。
天馳星／壮年期／飛躍的
大人になっても発想が突飛で、優れた感性と行動力を持つ時代です。
次から次へと止めどなく気を巡らせ、とんでもない飛躍や創造的な自己表現に周囲はついて行けない面もあります。
しかし壮年期には相応しくない力量の１点は、短気な一面と一瞬一瞬のパワーなど、過去や未来にとらわれない、精神性の強い分野で適応しやすく、自由な発想で取り組める環境が必要でしょう。
天馳星／晩年期／順当
並の枠を超えた行動と自由でユニークな発想は、加齢と共にますます強化されていきます。
晩年と言えども安定した生活とは無縁で、複数の仕事や趣味を同時に操ることができます。
また卓越した創造力から奇抜なアイデア、鋭い感性から感情の赴くままの行動など、瞬間的なパワーは魅力的です。
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