十大主星における東の星と西の星*
「司禄星」
鑑定する場合、陰占と陽占を繰り返しながら、相談者の運命探求をしていきますが、十大主星は同じ貫索星でも方向や場所により意味合いも異なってきます。
十大主星からは本人の性格など、行動や好み、対人関係、役目と資質などそれぞれの人生観の分野まで、活用することができるのです。
さらに発生場所による特徴や役目も異なり、単独の星の質だけで判断すると、正確なジャッジはできません。
十大主星は本人の「日干」から、それぞれの対象干により5箇所に発生していますが、この項では「東の星」と「西の星」を対象に取り上げております。
陽占の東、西、南、北、中央により同じ星でも、意味合いが異なっているのです。
本日のテーマである「東」と「西」は、
東=外側の顔であり、恋愛や仕事など社会面です。
西=内側となり、結婚や家庭面で判断します。
*各方向の自身の姿とは
「東」=外側の他人に見せる顔(外側の行動・目標)
「西」=内側の家族に見せる顔(内側の行動・結果)
「南」=本人の思考法や人生観(思考の目標)
「北」=老後の姿や考え方(思考の結果)
「中央」=本人の本質(現在)
東西の横線は現実的に行動で見えるところ。
南北の縦線は精神であり、目標も結果も見えません。
さあ、あなたも一緒に考えて見ましょう。
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*東に出現する司禄星
東の司禄星は、何事にも忍耐強くコツコツとやり遂げたい意向が働きます。
常にやるべき事が決まっていて、一つのことを黙々と消化してこそ、司禄星のエネルギーが心地よく燃焼するのです。しかも自分のペースでできる環境が必要です。
司禄星の気質は「蓄積」ですから、短期的な作業や常に追われるような慌ただしい環境は極端に嫌います。
また、禄存星と同じように司禄星も財の星とは言え、禄存星が回転財に対し、司禄星は蓄積財であり、無駄な出費をさけ、地味にコツコツと積み上げていきます。
他にも司禄星の特長は家庭的で、計算力や計画性に富み、商人気質も備えています。女性ならば家業が商売をしているとか、商人家庭で資質の燃焼があります。
さらに司禄星の特質として「育成」、「養育」など、何でも時間をかけて「育てる」意識もあり、幼児や子供、あるいは成長期の子供たちを見守り、育てる意識も持ち合わせています。
「育てる」ことは努力の積み重ねですから、何も子供とは限らず、部下や同等の人たちにも、変わらぬ愛情奉仕に努めていきます。
また植物や動物なども可愛がり、人間と同じような扱いで、小まめに忍耐強く愛情を注いでいきます。
*西に出現する司禄星
西側の行動の結果における司禄星は、家庭の星そのものですから、専業主婦にとっては願ってもない星です。
家庭は夫や子供たちが安らぐ場所ですから、主婦の細かい気配りが明日のエネルギーに繋がるのです。
情報であれ、お金であれ、データであれ収集したものは何でも蓄積していきます。中には一般的に不要(ゴミ)と思われるような物でも、蓄積したいと言った思考が働くのです。
むしろ集めた物はゴミでも捨てたくないのです。
身の回りの不要と思える物を処分しなさいと言われても、本人に取っては必要なものであり、とにかく手放したくないのです。
また司禄星の「お金の蓄積」とは、精神的な作用も伴っているのです。
十大主星の司禄星と玉堂星は、特に心配性ですから将来不安があると、心配でたまらなくなります。
しかし司禄星の心配性は「不安心理」から発生しているのです。
お金のない不安や将来「もし働けなくなったら」など、「たら、れば」の不安心理からなのです。
そして司禄星は家庭の星。
家庭の星が西に出現する女性は、先ず家庭を大切にします。
常に温かく情的な家庭であり、整理整頓も行き届いています。
派手さはありませんが、その分堅実で質素な家庭になりやすく、贅沢な生活は皆無と言えるでしょう。
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