暮らしと算命学*
「命式内の透干と蔵干」
先日算命学の調べ物をしていたときに、偶然「あげまん」という言葉が出てきて、およそ算命学らしくないなと感じたものですが、よく考えてみると、記述しているのは人間ですから、別に違和感はなく、ちょっと興味を持ちましたが・・・・。
算命学では、ほんのちょっとした事柄や気付きなどで、新しい発見があったり、暮らしに役立つ情報に遭遇し、新たな占技法が開発されるきっかけを作り出すものです。
今日のテーマである「透干と蔵干」も、「干合と暗合」と似たようなものですが、そこで60個ある干支で「配偶者と暗合」している干支はないものかと調べていたら、やはり出てきました。
この「暗合干支」が日干支にあると、結婚後は常に配偶者に支えられた人生になりますから、これ以上のお相手は考えられません。
さらにこの「暗合干支」と「干合する相手」が、年干支にあれば、夫や妻は外側で出世して行くのです。
例題/女性
年干支=丁 卯(乙)
月干支=甲 申(戊壬庚)
日干支=壬 戌(辛丁戊)
例題の女性は、日干支が蔵干内で「暗合(壬-丁)」しています。
そして、夫の星(丁)が干合(壬-丁)し、年干に「透干」しています。
このような妻は、家庭を守りながら子育てや、夫を支える平凡な生活にもかかわらず、夫は社会でどんどん成長していき、地位や名誉などを得て出世して行くパターンです。
ただ、夫が世の中で出世して行くのは、妻としては有難いのですが、反対にこの干支が男性だった場合には、あまり褒められたものではありません。
妻として家庭の仕事がありながら、外側の仕事も期待される訳ですから、妻は家庭にいても安まる暇はありません。当然、夫や子供たちにその影響が及んできます。
このような場合は、夫の干合相手(妻)は「月干支」にあった方が、家系からの応援があり、妻は何かと大切に家系から助けられていきます。
*暗合と干合、蔵干と透干
*暗合(あんごう)=
表出干と蔵干の関係で干合する場合(蔵干は異次元)
*干合(かんごう)=
年月日(自分と同次元)に発生している「十干と干合」する場合
*透干(とうかん)=
自分と同次元で発生している十干(親、兄弟、守護神など)
*蔵干(ぞうかん)=
十二支が保有する十干(自分とは異次元にある)
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ご自分の命式を調べて見て下さい。
①~⑫の干支は「日干支」を対象としています。
*暗合干支(合計12個)
①甲 午(己丁)=甲-己(暗合)
②乙 巳(戊庚丙)=乙-庚(暗合)
③丙 戌(辛丁戊)=丙-辛(暗合)
④丁 亥(甲壬)=丁-壬(暗合)
⑤戊 子(癸)=戊-癸(暗合)
⑥戊 辰(乙癸戊)=戊-癸(暗合)
⑦己 亥(甲壬)=己-甲(暗合)
⑧庚 辰(乙癸戊)=庚-乙(暗合)
⑨辛 巳(戊庚丙)=辛-丙(暗合)
⑩壬 午(己丁)=壬-丁(暗合)
⑪壬 戌(辛丁戊)=壬-丁(暗合)
⑫癸 巳(戊庚丙)=癸-戊(暗合)
干支を調べた結果、上記の12個の「暗合干支」がありました。
この干支が、日干支にある人は、この世に男女合わせて20%ほど存在していますから、およそ10%ずつの男女が日干支に保有していることになります。
しかし、上記の12個の「暗合干支」の中には、特殊な異常干支が7種類あり、この干支を所有している人は、全く普通の常識が通用しない特殊な人たちですから、現実面よりも、精神的な部分で異常性が発揮されているのです。
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*夫星透干
これは夫の星が西方の「蔵干」にあり、それが天干にも透干している場合です。
これは同質五行でもこれに入ります。また「蔵干」は西方だけでなく、他の東方や中央にある場合も準じます。
例題は女性
丙 戌(辛丁戊)
己 亥(甲壬)
辛 巳(戊庚丙)
このように「夫星透干」は、結婚した男性がどんどん伸びていく形です。
つまりこの型は、夫を出世させる命式なのです。
配偶者は良い奥さんであるかどうかは定かではありませんが、この人と一緒になると男性は不思議に出世していくのです。
*妻星透干
これも「夫星透干」と同じような型になりますが、少し意味合いが異なります。理想を言えば女性の場合は、夫の星が透干することは良好ですが、男性の場合は妻の星が透干しない方がいいのです。
透干すると奥さんが強すぎてしまい、普段おとなしい女性でもこの「妻星透干」の人に嫁ぐと、強くなってしまうのです。
例題は男性
乙 卯(乙)
己 巳(戊庚丙)
甲 午(己丁)
日干「甲」の妻は「己」になります。
「己」は日支の蔵干にあります。
また「己巳」は(火生土)と、家系が妻を生じています。
この人に嫁いだ女性は、男性の家系から「火生土」とお嫁さんを生じてくれますから、逞しいお嫁さんになります。このようにお嫁さんを家系が応援してくれるのは、むしろ有難いのです。
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