暮らしと算命学*「異常干支大運と通常大運」 | イケジイのおもしろ玉手箱

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暮らしと算命学*

「異常干支大運と通常大運」

 

異常干支とか変剋律大運、さらに通常大運の陽転、陰転などのお話になると、皆さんはその名を聞いただけで、びびってしまう方もいらっしゃるようですが、それぞれの天中殺は、しっかりと理解すればそんなに怖がる必要はありません。

 

そこで、実際の変剋律なり通常の大運がどんな役目をしているのか、また運命の謎にも迫ってみたいと思いますが、算命学を学んだ私たちも実際に「大運天中殺」の記述には悩まされ続けているのです。

 

大運天中殺を考察するときには、「初旬条件」や「大運の移動」も同時に把握しなければなりませんが、基本的には、大運天中殺の稼働は社会人の一員になって、初めて大運天中殺が正常に稼働するとは言っても、中には例外があって・・・なんて言われると、困りますね。

 

特に幼少期の大運天中殺や変剋律大運の見解の相違です。

幼少期の大運天中殺には「条件付き」とは言っても、例外となるとこれまた「どっちやねん」となってしまいます。

 

そこで、今回は青年期の20歳代~40歳代から始まる20年間の大運天中殺にスポットを当て、考察してみたいと思います。

 

*中年期の大運

①通常大運「現実稼働の陽転(中央稼働)」

②通常大運「現実稼働の陰転」

③通常大運「精神稼働の陽転(南方稼働)」

④通常大運「精神稼働の陰転」

⑤変剋律大運「精神稼働の陽転(南方稼働)」

⑥変剋律大運「精神稼働の陰転」

⑦変剋律大運「日座大運天中殺(現実中央稼働)」

 

*大運(変剋律を含む)の構図(月干支対象)

 

 

上図のように大運天中殺が陽転する場合には「無」の場所が、中央と南方の2つの場所が「無」となっている状態で、大運天中殺や変剋律大運が稼働していきます。

 

中央の「無」は「現在・心」であり、「現実行動」が中心です。

南方の「無」は「精神」であり、「夢」や「精神目標」です。

 

 

①通常大運「現実稼働の陽転(中央稼働)」

通常の大運を陽転に導くためには、ここにも「条件」があって、大運に突入する5年前から「現実苦」を過ごし、突入後に親と喧嘩して何もない状態で家から飛び出せば、2~3日後には、大運天中殺が陽転へと稼働し始めます。

 

もちろん一人で無計画に家出状態で飛び出すわけですから、当面は友人宅や知人宅で過ごし、文字通りゼロからのスタートになりますが、現実苦と戦いながら、苦しいスタートを覚悟しなければなりません。

 

②通常大運「現実稼働の陰転」

条件的には、大運に突入する5年前には比較的安定しており、親元にいてもいなくても、生活は恵まれて現実的な苦労も特にない場合に、大運天中殺に突入すると、実際の形は現実は「有」となり、夢は「無」という状態では、大運天中殺は「陰転」へと出発していきます。

 

中央と南の関係が「無」と「無」の状態で陽転現象がスタートしますが、

中央と南の関係が「有」と「無」の状態では陰転現象が強くなります。

 

現在では大学卒業者の社会人が多く見られますが、大学生の人たちは家庭環境や経済的にも恵まれており、さらに就職と同時に安定的な収入も保証されている状態では、社会人後に大運天中殺に突入してもこのように「陰転条件」にあれば、陽転は期待できないでしょう。

 

③通常大運「精神稼働の陽転(南方稼働)」

この南方稼働の陽転にも条件があり、大運突入以前の5年間に精神苦があり、自分の夢や目標とする人生設計が不十分で、精神的な苦労を強いられている場合ですが、もちろん経済的に苦しい環境にあったとしても、こちらは簡単ではありません。

 

歌手やタレント、俳優や女優さんになりたい夢があっても、容姿や才能にも恵まれていなければ、関係者の目を止めることはできません。

さらに運もなければ自己の夢の実現は、夢の中の夢で終わる可能性もあり、簡単に手にすることはできません。

 

また音楽家、小説家や芸術家なども、このエリアに入りますが、下積み生活は苦労の連続ですから、こちらも半端な覚悟では途中で挫折して当たり前の世界です。

 

この南方稼働の精神大運(自己の夢)を選択する人は比較的少なく、最初は夢の実現に向けて努力していても、途中で人並みに生活がしたくなったり、恋人が欲しいとか結婚や子供も欲しいとなれば、その時点で運命の漂流者となり、夢の実現はあきらめなければなりません。

 

④通常大運「精神稼働の陰転」

こちらも大運天中殺に突入する5年前より「精神の苦」があれば、条件は満たしていても、現実的な経済環境には恵まれている人たちです。

 

経済環境が恵まれているとは言っても、実際に仕事をしていればそこで生計を立てていますから、単に自己の精神的な夢を充たすだけのエネルギーですから、陽転現象よりむしろ陰転現象の方へと必然的に突入していきます。

 

大運天中殺や変剋律大運で気をつけなければならない点は、大運の途中で「目標の変化」や「仕事の変化」など、当初の目的から外れ他の道へと進路を変えると、その時点から運命は漂流し始めるのです。

 

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*変剋律大運

自身の大運中に「異常干支」が2連、3連と巡ってくると、その期間は異常干支大運とか正式には「変剋律大運天中殺」期間になります。

 

異常干支が単独で出現している場合は、変剋律大運ではなく、10年間は異常干支に影響されることになりますが、単に異常性が現れるだけですから、この場合は「天中殺」にはなりません。

 

命式内に異常干支がない人は、大運の異常干支の影響を受け、自分でも驚くような発想や行動を起こしても、不思議ではありませんが、極端な人はまるで自分自身が、別人のように映る場合もあるようです。

 

命式内に異常干支を保有している人は、大運で異常干支が巡ってきても、異常性には既に免疫を持っており、期間中は自身の異常性が姿を消し、巡ってきた異常性に必然的に染まっていきます。

 

中年期に入って南方の精神が稼働する変剋律大運は、既に現実的な経済状態が安定し、現実面は淡々と消化していれば、そこに精神的な乱れはなく、南方の異常な精神に集中することができ、やりたいことや自身の目的に全神経を集中させる事ができるのです。

 

しかし、そこは所詮「夢の世界」ですから、自身の夢が実現したとしても「夢の中の出来事」ですから、満足感や充実感は得られたとしても、形として残るようなことはありません。

 

 

⑤変剋律大運「精神稼働の陽転(南方稼働)」

変剋律大運は通常大運とは異なり、変剋律大運に突入して5年間位に「精神苦」を経験しなければなりませんが、別に5年間と決まっているわけではありませんが、基本的に「精神の苦」を経てこないと、異常干支の特徴に振り回されてしまいます。

 

中には世に出る前ですから、10年くらい下積みを経験する人も実際には存在しているのです。

 

小説家や芸術家、創作活動など、短期間でハイレベルな作品が制作できる人もいれば、必要以上に時間をかけて完成させる人がいても、不思議ではありません。

 

しかし変剋律大運も稼働する期間がありますから、期間中に恩恵があればやり甲斐や満足感は得られても、精神稼働の天中殺はある意味では、形のない「自己満足」で終わる可能性もあります。

 

⑥変剋律大運「精神稼働の陰転」

変剋律大運に入って、最初に「精神の苦」を味わうことを義務づけられていますが、この精神の苦を伴わない変剋律大運では、異常干支をコントロールするパワーは生まれません。

 

それこそブレにブレて、迷走するような状態で期間中を走破するような感じです。このような姿も異常性と言えば違いはありませんが、精神の苦とは「確固たる信念が宿る期間」とも言えるもので、中途半端な信念では20年間の長い期間維持することはできません。

 

通常大運や変剋律大運期間中では、「目的の変化」や「精神の乱れ」などは、大運期間中は最も避けなければなりませんが、「気の迷い」や「飽きっぽい」人は、陽転現象を掴みにくいかも知れません。

 

⑦変剋律大運「日座大運天中殺(現実中央稼働)」

異常干支の中で、「甲戌」と「乙亥」の2連の異常干支が発生した変剋律大運は、変剋律の例外として、「日座大運天中殺」となりますが、このパターンは「日座天中殺」のため、通常大運と同じ役目をする大運になります。

 

条件としては、突入後の5年間に精神苦でなく「現実的な苦」を味わうと、大運天中殺の陽転現象が現れてきます。

 

面白いもので、変剋律大運の精神稼働の大運でありながら、現実稼働の大運に変化するのも、日座天中殺は「現在の無」が発生しているために、特殊性が発生しているのです。

 

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