石山寺②、擽野寺、大池寺、十楽寺 | 池爺のブログ

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最近始めた御朱印集めをメインとした記録です。

西国第十三番、石山寺、33年に一度の御開扉です。

【石山寺】(いしやまでら)
滋賀県大津市にあります。東寺真言宗のお寺。西国三十三箇所第十三番札所。他、数種類の霊場にもなっています。今年は、御本尊の33年に一度の御開扉。期間が長く、平成28年3月18日~12月4日。

石山寺山門

・本尊:如意輪観世音菩薩(重文)
日本で唯一の勅封秘仏(天皇の命令で秘仏となった)です。33年毎の御開扉の他、天皇が代替わりする年にも御開扉されているようです。当日は、内陣の中、ご本尊とその脇侍が安置されている厨子というか、大きな部屋(宮殿)の扉が開いています。扉の正面から拝むことができます。また、左右の扉から、ご本尊の側面を見ることもできます。寄木造りで、約5メートル。こちらのご本尊は2代目との事ですが、それでも平安時代後期の作です。内陣の裏側では、御本尊から発見された胎内佛4体が安置されています。元は初代御本尊の胎内佛だったといわれ、制作年は飛鳥時代まで遡り、現存する日本最古級の仏像です。言われてみれば、顔の表情など埴輪っぽいかも。

石山寺本堂

・鐘楼
本堂の東側にあります。鎌倉時代のもので、御開扉記念の一環として、鐘を撞くことができました。鐘の真下から、鐘木を引いて撞くという、めずらしい構造です。

鐘楼

・大黒天
山門を入って、参道の右手にある大黒天堂に安置されています。弘法大師作と云われ、3人の僧の夢のお告げにより、湖水(琵琶湖?)から出現したそうです。こちらも秘仏で、12年毎、子の年に開帳されます。

大黒天

・おおつ光ルくん
山門をくぐると、すぐに「おおつ光ルくん」が出迎えてくれました。

おおつ光ルくん

石山寺ご開扉
本尊

石山寺大黒天

大黒天
【擽野寺】(らくやじ)
滋賀県甲賀市にあります。天台宗のお寺、別名、いちいの観音。坂上田村麻呂公祈願寺とされています。

らく野寺山門

・本尊:十一面観音菩薩座像(重文)
坐像一丈一尺(3メートルちょっと)、十一面観音では日本最大。別名「いちいの観音」。頭部から胴体を、一本のいちいの霊木から作られています。こちらも33年毎ご開帳の秘仏との事ですが、最近は、毎年、定期的に開帳しているようです。平成30年が33年目の大開帳、これに合わせて、今年の秋から本堂を改築されます。完成するまで、東京の博物館で他の仏像と共に展示公開されるそうで、今回の特別(?)開帳の後は、しばらく拝観できないとの事。引越しは、10トントラックで運ぶそうです。

らく野寺本堂

・薬師如来座像(重文)
御本尊の厨子の右側に安置されています。坐像八尺(3メートル弱)。こちらは寄木造り。甲賀三大佛の一体です。甲賀三大佛とは、平成26年、甲賀市の観光イベントの一環として制定されたものです。残り2体もついでに拝観してきました。
・奉納相撲
境内の一画に、いつでも相撲ができるような土俵があります。坂上田村麻呂公が鈴鹿山の山賊追討に当たり、この寺に訪れ祈願し、無事山賊を平定。これより、公は家来に命じて国技である相撲を奉納したそうです。これが現在まで続けられており、毎年10月18日に行われています。

土俵

擽野寺


【大池寺】(だいちじ)
滋賀県甲賀市にあります。臨済宗妙心寺派のお寺。

大池寺山門

・本尊:釈迦如来座像
甲賀三大佛の一体。行基菩薩による一刀三礼の勺六坐像。

大池寺本堂

・蓬莱庭園
境内には、いくつかの庭園があります。建物と裏山との間に作られた蓬莱庭園。四季折々で異なった表情を見せる庭園です。今回は、春の花の時期だったのですが、花はすべて落ちた後のようでした。

蓬莱庭園

大池寺


【十楽寺】(じゅうらくじ)
滋賀県甲賀市にあります。浄土宗のお寺。

十楽寺山門.

・本尊:阿弥陀如来座像(重文)
平安時代後期の作。

十楽寺本堂

・尺六阿弥陀如来
甲賀三大佛の一体。江戸時代前期の作。
・麻耶夫人像
本堂には、他にもいくつかの仏像が安置されています。中でも珍しいのは、お釈迦様のお母さんである麻耶夫人像。室町時代の作で、伝説の通り、脇からお釈迦様(胎児の姿)が出ている像です。
・散華
甲賀三大佛拝観で、それぞれ頂けます。

甲賀三大佛散華

甲賀三大佛散華2

十楽寺