西国第十三番、石山寺、33年に一度の御開扉です。
【石山寺】(いしやまでら)
・本尊:如意輪観世音菩薩(重文)
日本で唯一の勅封秘仏(天皇の命令で秘仏となった)です。33年毎の御開扉の他、天皇が代替わりする年にも御開扉されているようです。当日は、内陣の中、ご本尊とその脇侍が安置されている厨子というか、大きな部屋(宮殿)の扉が開いています。扉の正面から拝むことができます。また、左右の扉から、ご本尊の側面を見ることもできます。寄木造りで、約5メートル。こちらのご本尊は2代目との事ですが、それでも平安時代後期の作です。内陣の裏側では、御本尊から発見された胎内佛4体が安置されています。元は初代御本尊の胎内佛だったといわれ、制作年は飛鳥時代まで遡り、現存する日本最古級の仏像です。言われてみれば、顔の表情など埴輪っぽいかも。
・鐘楼
・大黒天
【擽野寺】(らくやじ)
・本尊:十一面観音菩薩座像(重文)
坐像一丈一尺(3メートルちょっと)、十一面観音では日本最大。別名「いちいの観音」。頭部から胴体を、一本のいちいの霊木から作られています。こちらも33年毎ご開帳の秘仏との事ですが、最近は、毎年、定期的に開帳しているようです。平成30年が33年目の大開帳、これに合わせて、今年の秋から本堂を改築されます。完成するまで、東京の博物館で他の仏像と共に展示公開されるそうで、今回の特別(?)開帳の後は、しばらく拝観できないとの事。引越しは、10トントラックで運ぶそうです。
・薬師如来座像(重文)
御本尊の厨子の右側に安置されています。坐像八尺(3メートル弱)。こちらは寄木造り。甲賀三大佛の一体です。甲賀三大佛とは、平成26年、甲賀市の観光イベントの一環として制定されたものです。残り2体もついでに拝観してきました。
・奉納相撲
境内の一画に、いつでも相撲ができるような土俵があります。坂上田村麻呂公が鈴鹿山の山賊追討に当たり、この寺に訪れ祈願し、無事山賊を平定。これより、公は家来に命じて国技である相撲を奉納したそうです。これが現在まで続けられており、毎年10月18日に行われています。
【大池寺】(だいちじ)
・本尊:釈迦如来座像
・蓬莱庭園
【十楽寺】(じゅうらくじ)
・本尊:阿弥陀如来座像(重文)
・尺六阿弥陀如来
甲賀三大佛の一体。江戸時代前期の作。
・麻耶夫人像