毎年9月23日、願成就寺の木ノ中地蔵尊がご開帳されます。
【願成就寺】(がんじょうじゅうじ)
・本尊:木造十一面観音立像(重文)
秘仏。聖徳太子作とされています。49年に一度の御開帳、25年で中開帳があるようです。次回は平成29年に中開帳の予定。
・木ノ中地蔵尊(重文)
毎年9月23日に御開帳されます。朝9時半くらいに到着。境内では、檀家の方々が大護摩供の準備中。10時から地蔵堂にて住職の法要が始まります。参拝客は、他に1組のみで一緒にお堂に上がり、法要に参加。いくつかのお経の後、住職が扉を開けます。等身大よりやや大きめの木造立像でした。小一時間で法要が終わり、住職から木ノ中地蔵尊と御前立の地蔵尊の謂れの説明がありました。平安後期の作で、1本の木から3体の地蔵尊を切り出し彫り上げられ、こちらの地蔵尊は中間のものだったため「木ノ中地蔵尊」と呼ばれているそうです。他の2体は、「木之本地蔵」「木ノ末地蔵」と呼ばれ、滋賀と三重にあるそうです。
・満願寺地蔵(県指定文化財)
御前立のお地蔵様。満願寺(現在は無い)というお寺にあったもので、縁あってこちらのお寺でお祀りしているそうです。どこかの大学の先生が拝観された時、「文化財としてはこちらの方が貴重」と言われたそうです。姿形は木ノ中地蔵とそっくり。大きさは、一回り小さい。
【太郎坊宮】(たろうぼうぐう)
・祭神:正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
・太郎坊
・夫婦岩
【木之本地蔵院】(きのもとじぞういん)
・本尊:木之本地蔵(重文)
特に眼の仏様と呼ばれています。秘仏。開帳は特に決まっておらず、前回は平成18年8月22日~25日に御開帳がありました。次のような由来があります。「昔(7世紀後半)、難波の海(大阪)に流れ着いたお地蔵様を祀る為、各地を旅し、この地で休んだ所、お地蔵様が動かなくなった」休んだ場所が柳の木の下だった事から「木之本地蔵」と呼ばれるようになったとの事です。「1本の木から3体切り出した・・・」という話は出てきません??? まあ、どちらもよくありそうな言い伝えですからねぇ。尚、「木ノ末地蔵」について調べてみましたが、存在不明でした。
・地蔵大銅像
・身代わり蛙
境内には蛙の像があちこちにあります。実際に、このお寺に生息している蛙は、片方の目をつむっているそうで、これは「眼の病がなくなりますように」とお地蔵様に願をかけているのだそうです。こちらでは、片目の蛙の像を奉納し、眼病封じの願をかけるようです。
・戒壇巡り
【神照寺】(しんしょうじ)
滋賀県長浜市にあります。真言宗智山派のお寺。ちょっと時間があったので、最寄のお寺に参拝。「萩の寺」として有名です。9月7日~25日まで萩の祭り。宝物の特別公開もあるとの事で寄ってみましたが、残念なことに今年は公開していないそうです。
・本尊:金剛界大日如来像