岐阜県のお寺で御開帳+美濃西国三十三観音霊場めぐり。
【慈恩寺】(じおんじ)
岐阜市にあります。西山浄土宗のお寺。
・本尊:千手観音座像
毎年、1月1日~3日、8月9日・10日の5日(午前中のみ)開帳されます。境内、本堂の正面に本尊専用の収蔵庫があり、当日は扉が開かれ、ほとんど間近で拝観することができます。1メートルくらいの木造座像。頭上に高く二臂(両手)で小さな阿弥陀如来を掲げた珍しい姿で、京都清水寺の千手観音と同じで、清水寺式というのだそうです。
・施餓鬼会(おそらく)
当日は本堂で法要が行われていました。一人ずつ法要を受ける方の名前が呼ばれ、持ってきた位牌を住職に渡します。住職が位牌に対して神社でやるようなお祓い?をします。その後ろで6名のお坊さんが、お経を読みながら、それぞれ拍子木(のようなもの)、銅鑼、にょうはち(シンバルのようなもの)を打ち鳴らします。これが午前中ずっと行われるようです。で、ご住職が忙しく、手書きのご朱印は無理で、印だけ頂きました。
【広厳寺】(こうごんじ)
山県市にあります。臨済宗妙心寺派のお寺。美濃西国三十三観音第10番札所。
・本尊:薬師如来
【大龍寺】(だいりゅうじ)
岐阜市にあります。臨済宗妙心寺派のお寺。美濃西国三十三観音第11番札所。通称、だるま観音。
・本尊:聖観世音菩薩
・だるま大師
【甘南美寺】(かんなみじ)
山県市にあります。かなり山奥に入った場所。臨済宗妙心寺派のお寺。美濃西国三十三観音第13番札所。ちょっと変わった寺号ですが「『甘南美』は神なばり、神のまします山に起因した神奈備を根拠としたと考えられる」との事です。
・本尊:十一面千手観世音菩薩
・緒露(ちょろ)
【東光寺】(とうこうじ)
・本尊:聖観世音菩薩
・経堂
【崇福寺】(そうふくじ)
岐阜市市街地にあります。臨済宗妙心寺派のお寺。美濃西国三十三観音第14番札所。この辺りでは珍しいですが、拝観料を取り、境内に拝観コースがあります。ある意味、安心して拝観することができます。(美濃西国三十三巡りをしている人は拝観料免除のようです)
・本尊:木像延命地蔵菩薩坐像
・聖観音菩薩
西国指定のの観音様は、慈覚大師作とされています。慈覚大師は円仁といい、空海・最澄に並ぶ入唐八家の一人です。
・「心頭を滅却すれば、火自ずから涼し」
有名な言葉ですね。こちらのお寺の三世快川国師が、甲斐の慧林寺山門で衆僧百余名と共に、織田信忠に焼き殺された時の言葉だそうです。敵みたいですが、こちらのお寺は、織田信長、信忠親子の菩提所にもなっています。
・血天井
本堂の天井の一部です。関ヶ原の戦いの前、岐阜城が落城した際、戦死した将兵の弔いのため、城の血がついた床板を天井としたそうです。見上げると、確かに不自然な模様が付いていました。
【善福寺】(ぜんぷくじ)
岐阜市市街地にあります。浄土真宗本願寺派のお寺。美濃西国三十三観音第14番札所。
・本尊:阿弥陀如来
・十一面千手観世音菩薩
西国していの観音様は、本堂の手前にある千手堂に祀られています。元は天台宗のお寺で観音を本尊としていたそうです。「千手堂」は地名にもなっています。毎年8月18日ご開帳。