大善院②、中村観音 | 池爺のブログ

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最近始めた御朱印集めをメインとした記録です。

こちらも昨年参拝した大善院。3月第二日曜日に、年一回のご本尊ご開帳があるとの事で行ってきました。

【大善院】(だいぜんいん)
愛知県常滑市にあります。真言宗豊山派のお寺。知多四国八十八箇所霊場63番、知多西国三十三箇所霊場14番札所。
・本尊:木像十一面観世音菩薩立像
毎年3月第二日曜に、「毘沙門天大般若祈祷会」が行われ、ご本尊の御開帳があります。本堂に入ると既に40~50人の方が座っており、厨子の扉が開いておりました。立像との事ですが、上半身のみで下の方は隠れています。目が結構するどく、正面を見据えておりました。脇侍として、毘沙門天と不動明王が祀られています。
・毘沙門天大般若祈祷会
入口で甘酒を頂きました。11時頃から始まり約1時間ほど。ご住職及び息子さんや応援(?)のお坊さんが5名。副住職のマイクによる進行・説明と共にご祈祷が始まります。ご住職が中央で護摩焚きを行い、まわりの5名のお坊さんが「大般若経」の転読。なかなか圧巻です。最後に全員で「般若心経」を読み、ご焼香して終わります。

甘酒

転読

・戸山良一回顧展
先代住職が残された絵画が堂内に展示されています。63歳で亡くなられ、今年、三十七回忌での回顧展。宗教画ではなく、風景や人物・花などを題材にした絵です。大変、絵が好きな方だったそうです。この展示は3月31日まで行っています。

先代住職

・本四国御砂踏
元は山の上のほうにあったそうですが、現在は、本堂の裏に移設されています。明治28年に作られたそうで、この地方では最も古いそうです。

お砂踏み

大善院(十一面観音)

大善院には、花井探嶺という仏師が作られた「平和観音」があることを前回ご紹介しました。大善院のご住職から「同じ方が作られた観音様が名古屋市中村区にもある」と聞き、帰りに寄ってみる事に。

【中村観音】(なかむらかんのん)
名古屋市中村区にあります。寺名は白王寺。曹洞宗のお寺。
・本尊:十一面観音菩薩
高さ8メートルの観音様で中村観音と呼ばれています。花井探嶺により昭和4年に着工、昭和8年に完成。無縁仏の供養として、その遺骨を塗り固めて建立されています。表面には、漆などが塗られているそうですが、詳しい造り方など、お弟子にも明かされなかったそうです。本堂は、ご本尊を設置してから、まわりを囲い、建てられたそうです。本堂に入れてもらいましたが、中からは見上げる形で拝むことになります。ご住職の奥さんによると、「観音様のお顔は、花井探嶺さん本人によく似ている・・・とお祖母さんが言っていた」との事です。当時ではなかなかのイケメンだったそうです。

中村観音像

・如意輪観音像
ご本尊の手前に座っている観音様です。尾張徳川家の別荘(熱田神宮前のお浜ご殿)に祀られていたもので、縁あってこちらのお寺に来移られた、当初のご本尊。鎌倉時代のものだそうです。
・お聖天さん(おしょうてんさん)
ご本尊の左側に祀られています。20センチくらいでしょうか、小さな厨子があり、その中に納められているそうですが、奥さんもご住職も見たことがない秘仏だそうです。特に女性は見てはいけないとされているそうです。お寺の言い伝えでは、半身は人で半身が象だそうです。「聖天」とは、「大聖歓喜双身天」「歓喜天」とも呼ばれ、インド名では「ガネーシャ」「ビナーヤカ」と呼ばれています。マンガなどで「ガネーシャ」は人の体に象の顔で描かれていますね。

お聖天さん

・芸人塚
境内正面左にあります。丁度、本堂改装中で、建物全体が囲われており、芸人塚もカバーで囲われていました。カバーの隙間にカメラを入れて撮影。故藤原寛美さん発案で、名古屋在住の芸人の皆様の足跡を称える為に建てられたそうです。

芸人塚

中村観音