池間史規60/40記念コンサート「60光年先の銀河」ストーリー 9 | イケイケ!イケマの日記帳なぅ!!

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作曲家、シンガーソングライター、ベーシストの池間史規です。日々の活動を通して感じた事、想いを、皆さんのお役にたてるよう願いを込めて、語ります!

開演直前に、お腹が空いてることに気がついた。

なんてこった。

この状態で2時間歌いぱなしは、キツイ。って電池切れになるだろう。

 

「忘れものした!」って言って楽屋に戻り、そこにあったチョコレートを一つ口に入れた。

アメでもないか?と探したけど、ない。

よく考えたら、アメを口に入れたままでは歌えない。(当たり前じゃ)

 

もう1つチョコを口の中に放り込み、舞台袖に戻ったけど、口の中がチョコでベタベタ。。

お水が欲しい。

此の期におよんで、何やってんだ!(焦り)

 

その場にあったお水(多分どなたか用のお水)をもらい、口の中をすっきりさせる。

 

この時点でもう、メンバーは舞台上へ。

 

僕の生い立ちが編集された動画が流れ始める。もう開演してるわけだ。

待った無しだ、なんとかなるよ、ってか、なんとかするぞ。

 

ストリングスチームの奏でる、オーバーチュアが始まる。出番だ。

高木くんの合図で、舞台上に上がる。

拍手が起こる。わっ!客席は人、人、ひとでいっぱいだ。!

 

あんまり客席を見ないように、ピアノ椅子に座る。客席は緊張しちゃうので見れない。

 

1曲めの「ひかりのうた」は僕のピアノから。

歌い出しは、なんとかクリア。歌い慣れてる曲だから、大丈夫。

でも、体力、持続力が心配だ。この喉と身体の使い方では、バテないようにしないと。

 

ところが、です。2番を歌い終わり、間奏に入ったところで、僕の身体にいい意味での異変が起こったのです。

 

なんと表現したらいいか。。。

頭のてっぺんに、すっと穴が空いて、お腹の方にエネルギーがすぅーーっと入ってくる感じ。

自分の力ではない、何かの力が僕の中に入ってきて、エネルギーが湧き出てくる感覚。っていうのかなぁ。

 

ご飯を食べ損ねたことで、体力が持つだろうか?っていう不安が消え、大丈夫だ!って気持ちになった。

 

そこに、母が、そして父が。18年前に亡くなった松谷が、そこにいる。

そしてエールを送ってくれているんだ。

そうに違いない。

 

まさか。の話かもしれないけど、本当にそう感じたんだよ。