おばあちゃんのパン | イケイケ!イケマの日記帳なぅ!!

イケイケ!イケマの日記帳なぅ!!

作曲家、シンガーソングライター、ベーシストの池間史規です。日々の活動を通して感じた事、想いを、皆さんのお役にたてるよう願いを込めて、語ります!

久しぶりのブログ投稿です。普段はインスタとFBで発信してるけど、大事な事はここに書こうかなぁと。

 

僕の住んでる地域は、優秀なパン屋さんが多くて、パン好きの僕としてはとても充実したパンライフなのですよ。

プロローグって店や、ベッカライ徳多朗、先日亡くなったフランスパンの神様、フィリップビゴの店もある(超高いけど!)

 

ところが、こないだパンの買い置きがなくって、翌朝、トーストが食べたくって、コンビニに食パンを買いに行ったわけです。

 

で、陳列棚の中で、買ってみようと思ったのがこれ。

 

話は僕の子供の頃の話に変わるけど。

 

僕の住んでた、静岡県磐田市は、当時パン屋さんが多くなく(今は違うよ)長養軒って店と中遠パン、って店くらい。

どちらのパンも、今みたいにフカフカじゃなく、どちらかといえば、パサっとした食感。

それをね、2枚焼きのトースターに入れて、チン!って飛び出て来たやつを食べてた。

冷えて硬くなったバターを無理やり練りこんでね。

 

長持ちするわけじゃなく、3日も経てば、パサパサからカチカチになって、表面には青いカビがつく。

 

それがパンというものだと思ってたんだよ。幼少の僕は。

 

ところが、ある時から長養軒のパンが、なんか柔らかくなった。3日たってもパサパサしなくなった。

 

それを食べた、僕のおばあちゃんがね。

 

「これはパンじゃない!いつまで経っても硬くならないパンは、きっと何か体に悪いものが入ってる。」

 

って言い出したのね。

 

その時の僕は、柔らかいパンが食べられて嬉しい。って喜んでたんだけど。

 

この金の食パン。食べた時に、ふと思い出したんだよ。あの時のおばあちゃんの言葉を。

 

フカフカでモチモチで、甘くて。これを美味しい、というのかなぁ、って。たしかに美味しいんだけど。

 

美味しさや、便利さや、一見生活を豊かにしてくれているもの。

それと引き換えに、知らないうちに、何か大事なものを犠牲にしてないか?と。

 

おばあちゃん、あなたは正しかったんだね。

 

あなたが、もし生きてたら、何て言うんだろう?