【宝塚の灯が見える】六甲全山縦走日記(2014.3.13)
■こんにちは。
今日は久しぶりに雨が強く降ってます。
前回に引き続き、六甲全山縦走の続きです。
《このブログのHPです。》
http://ikeikechoike.com/----------------------
【ペースダウン】
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先日の日曜日、2014年3月11日に、
「第48回兵庫労山六甲全山縦走」に参加してきました。
※『六甲全山縦走』って?
http://www.nextftp.com/hyougo-rousan/front-page/48zennjyuu.pdf
ちなみに「縦走」ですが「走ること」は禁止されています。
狭い山道では危険だからです。
ほぼ中間点の、市ヶ原に到着した時点で
脚はすでにかなり疲労してます。
でここから標高差約400mを一気に登ります。
途中三ヶ所くらい小さなピークが有りました。
ここからは前回の写真にもあるように
「人生は堪えるもの」の世界に入って行きましたね。
マラソンでは、走るのがキツくなると「歩く」と言う
ちょっと楽をする選択肢が残されています。
でも、初めから歩いているので、
それより楽することが出来ません。( ̄_ ̄ i)
一歩一歩がマジに重くなってきました。
明らかなペースダウンです。
エネルギーや水分の補給に関しては、
充分に行なっていたので、
空腹感も喉の渇きもありません。
ペースダウンの理由は疲労です。
今までに経験したことにない筋肉がツリそうになりました。
全脛骨筋と言う向こうずねの外側の筋肉です。
初体験です。
山を登る厳しさを体感しました。
キツかった。
立ち止まるわけにもいかず、
ただただ、一歩ずつ登る以外に無いですから。
で、なんとか13時ころに摩耶山山頂に到着。
400m登るのに約1時間25分かかりました。

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【アスファルトは固い】
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そこからは、六甲山最高峰下の最後のチェックポイントまで、
比較的フラットな道を進みます。
ここからは舗装道路がかなりあるので、
一瞬歩きやすそうに思ってましたが、現実は違いました。
披露しきった脚に、固いアスファルトはかなり辛い。
脚への負担が土の上とは全く違います。
縦走の道中、広葉樹の葉っぱが敷き詰められた道、
松の葉が敷き詰められた山道などを歩きましたが、
アスファルトは明らかに硬い。
でも、ひたすら歩くだけです。
山道では気を抜くと危険なので歩くことに集中できます。
アスファルトの様に単調だと色々と考えてしまいます。
で、ふと気づけば強烈に頭が痛い。
頭痛です。
気付きませんでした。
私、時々頭痛になります。
今回の頭痛も理由がよく分かりません。
過去に運動中に頭痛になった経験は記憶に無いからです。
でも、歩くことに意識を向けると
「頭痛も忘れることが出来る」と言う事が分かりました。
これはなかなか興味深い貴重な体験でした。
前後の人もまばらになってきて、
孤独な一人旅が続きます。
道を間違わないことだけに意識を向けて、
一歩ずつコツコツ。
何ヶ所か小さな丘を超えるのですが、
これはもう本当に脚が動かない。
この時点で、フルマラソンをはるかに超えたの疲労感。
フラットな道だとスタスタ歩けるのに、坂が登れない。
ここで、場面によって使っている筋肉が全く違うことを実感。
つまり、山を登るには、上り用の筋肉を
付ける必要があるということです。
でもなんとか、午後3時30分ころには最後のチェックポイント
六甲山最高峰下に到着。
で、疲れきっているのにせっかくなので、
そこから六甲山最高峰まで登りました。
たぶん往復で20分くらいのタイムロスです。
でも、次回は無いかもと言う想いがあったので登ってきました。

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【宝塚の灯が見える】
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この時点で、目標の12時間、
午後6時までのゴールは若干あきらめ気味です。
早い人でここから2時間と聞いていたのでちょっと無理かなと。
で、15時50分頃にチェックポイントを出発。
あとは宝塚目指してひたすら下ります。
とは言え、山なのでやはり上りもあるわけで。
ひたすら急な下り坂と少しの上り坂を歩いていきます。
ふと気づけば、携帯のバッテリーも死にかけています。
予備のバッテリーも使いきっています。
万が一の事を考えて、この時点で携帯を切りました。
なのでこれ以降ゴールまでの写真と
GPSの記録がありません。
でも、これが逆に良かったかも。
もし、バッテリーが充分にあれば、
今いる位置を確認したりしていたかもしれません。
でも、無いがゆえにさらに「今の一歩」に集中でき
あまり余計なことを考えずにひたすら歩きました。
で、ふと気がつけば宝塚の街の灯が見えます。

どこからか賑やかな声が聞こえてきます。
遠くのほうで人の気配と明かりが見えます。
やっとのことでゴールです。
長い1日が終わりました。
途中、山道で転ぶこともなく。
脚を捻挫することもなく。
足にマメが出来る事もなく。
頭痛もすっかり消えてます。
誰にも迷惑をかける事無く、無事にゴール出来たことが幸いです。
関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
到着時間は、午後6時14分。
12時間9分の長い旅でした。
ゴール後、ボランティアの方が写真撮影サービスを行なってくれてました。
ということでパチリ。
実はバッテリーを20%残していたはずなのに
iPhoneはすでにご臨終。
山ガールの携帯を借りて撮ったのでした。

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【限界は何処にある】
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ゴール直後は、正直
「来年も絶対に参加するぞ~!」とは
思っていませんでした。
確実にフルマラソンを上回る疲労感です。
若かりし頃にフルトライアスロンの経験もありますが、
今回使ったのは脚だけなので、圧倒的に今日の方がキツイ。
(まあ、年齢も倍になってますから。)
それに、ゴール直後は疲労しきってましたから。
なので、日記をすぐに書くことも出来ませんでした。
意志力を使いきって補充できていない感じです。
でも、徐々に身体が回復してくると
「来年も出てみようかな指数」が、50%位まで来てます。
きっと、面白いと思ってしまったようです。
脚は「キツイ」と言う感じがあるのですが、
歩くこと自体「辛い」とか言う感覚はありませんでした。
「何でこんなバカな事してるんだろう」とも考えませんでした。
で、改めて思いました。
「限界は何処にあるのだろう」って。
今回のようなイベントでは、限界に挑戦するほど追い込むと
万が一の可能性として、いろんな人に迷惑をかけるかもしれないので、
無茶はやりません。
でも、「これが限界」と思うほどだったかというと、
それは「いいえ」です。
この日も、このあと駅まで歩いて電車で移動して、
大阪駅から車を運転して家まで帰りましたから。
全然「限界を見た感」はありません。
自分の出来る範囲でしかチャレンジしてないなって。
もうちょっと追い込んでもいいかなとも思いました。
で、今回感じたことのまとめ備忘録です。
(来年の自分のため?)
・食事はおにぎりが良い(パンは甘すぎた)
・歩きながら食べるより3分止まって
ストレッチしながら食べるのが逆に効率的
・補助食はエナジーバーが良さそう
・チョコは寒すぎて口で溶けないのでNG
・意外とお腹は空かない(空腹感は最後まで無し)
・食事は2000kcal分も持っていれば充分
・水筒はどうせ冷めるのでペットボトルが軽くて良い
・水分は途中で買えるので500ml✕2で充分
・荷物を降ろさないでも水が飲める工夫が必要
・マラソンほど喉は乾かない
・アミノ酸は効いてるみたい
・塩は携帯する(塩入り飴がベストか)
・都昆布は疲れた口には美味しかった
・時々1分止まってストレッチが効く
・寒さ対策は重ね着で対応
・軽くて防寒防水のジャケットがベスト
・前半薄着、後半厚着
・手袋の着脱で体温調整をする
・上着はポケットの多いもの
・雨合羽は最後の重ね着として必須
・脚は冷えるので、長ズボン必須
・ランニング用サポートタイツも必須
・手袋がゴム付きの軍手がベスト
・ストックは不要
・ヘッドランプ、替電池必須
・地図必須
・体温調整のためネックウォーマーはあった方がいい
・念のためのティッシュ
・念のためのライター
・念のための着替えのシャツ
・念のための携帯カイロ
・念のためのサバイバルシート
・ハンカチ、ハンドタオル、タオルの3種類
・エアサロンパス的なものは不要
・携帯電話必須
・モバイルバッテリー必須
・帽子不要(雨の場合は必須)
・サングラス不要
・ヘッドフォン不要
・雨で濡れないように個別にパッキング
・ゴミ袋必須
・テーピングテープはあったほうがいいかも
ということで、今回で「六甲全山縦走日記」は終了です。
次回からは、新たなチャレンジである、初のトレラン。
「2014熊野古道中辺路マウンテンランレース」日記が始まります。
【六甲全山縦走完走から4日。】
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■練習日記■
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・距離:--.-- km
・時間:12時間09分00秒
・平均心拍数:--- BPM
・消費カロリー:---- kcal
・体重:--.- kg
・体脂肪率:--.- %
※距離・時間・心拍数・消費カロリーは、センサーとアプリで計測しています。
※体脂肪率は、タニタの普通の体重計の機能で計ってます。
測定条件によりばらつきがあるので、必ずしも正確では無いと思われます。
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■この文章を読んで何か発見があれば嬉しいです。
お返事できない場合もあると思いますが、
コメント頂けると嬉しいです。
質問もご遠慮なく。
《メールはこちら》
choike@ikeikechoike.com
本日は以上です。
それでは。
チョイケでした。
※無事に六甲全山縦走は完走しました。
で、次は2014熊野古道中辺路マウンテンランレースを目指してます。
なぜこんな事をしているのかと言う、きっかけについては、
↓【ヤバい!間に合わん。】(2013.9.23)の記事をご覧下さい。
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【主な過去記事】
全ての記事は、HPの日記のコーナーに有ります。
http://ikeikechoike.com/【ヤバい!間に合わん。】(2013.9.23)
【練習計画1全体の計画を立てる】(2013.11.3)
【練習計画2大会を決める】(2013.11.4)
【練習計画3完走タイム】(2013.11.5)
【練習計画4練習量】(2013.11.6)
【練習計画5一週間で考える】(2013.11.7)
【練習計画6ゆっくり増やす】(2013.11.8)
【練習計画7毎日走るのか?】(2013.11.9)
【練習計画8上限を決める】(2013.11.10)
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