第2部 伝説の新馬戦
後年になって、『伝説の新馬戦』と語られる新馬戦がある。
有名なのは、2008年10月26日京都5Rだろう。
ここからクラシックホース3頭を輩出した。
1️⃣着アンライバルド(皐月賞)
2️⃣着リーチザクラウン(日本ダービー2着)
3️⃣着ブエナビスタ(牝馬2冠、阪神JF
、秋天
、JC
、VM
)
4️⃣着スリーロールス(菊花賞)
2007年7月8日阪神5Rも有名。
クラシックホース2頭とグランプリホースを輩出。
1️⃣着アーネストリー(宝塚記念)
2️⃣着トールポピー(オークス)
8️⃣着キャプテントゥーレ(皐月賞)
新馬戦は、生涯未勝利で終わる馬からGIを何勝もするような名馬まで、全くレベルの違う馬同士が同じクラスで争う。
そんなデビュー戦で、偶然にもGI級の馬同士がぶつかり、ハイレベルなレースを共演する事で、その邂逅に運命的ドラマを連想し、人々はその馬々の将来を嘱望し、魅了される。
2022年11月13日、京都ではエリザベス女王杯が行われる日。
東京5R新馬戦でも、2頭の両雄がまさにぶつかり合おうとしていた。
【1戦目】2022年11月13日/2歳新馬(東京/芝1800ⅿ)/マーカンド/2番人気2着 |
<観戦記>
コロナ禍で中止となっていた口取り撮影が、10月8日から再開。
私は入会してから初めて口取りを申し込みをした。
すると、当選
当日はスーツを着用して、レース観戦に臨んだ
レーベンスティールは2番人気(最終3.1倍)。
対して抜けた1番人気(最終1.4倍)は、戸崎騎手騎乗のソールオリエンス。
父キタサンブラックとレーベンの父リアルスティールは2015年クラシックを争った世代である。
ソールオリエンスの異父兄はこの年のドバイターフ2着ヴァンドギャルドという良血。
美浦のウッドチップ、坂路で時計11本を計時し、古馬相手に追い負けない2歳離れした調教を披露していた。
人気は一騎打ちムード。
パドック。
5番ソールオリエンスと6番レーベンスティールの並び。
マーカンド騎手騎乗。
※以下、youtube『うめぼし牧場』の”ぐらそん”さんの動画より許可をいただき転載
【現地映像】ソールオリエンスVSレーベンスティール 伝説の新馬戦 〜ソールオリエンスを最も追い詰めた馬が今週復帰します‼️
【ぐらそんの一口馬主物語#37】(本馬場入場動画 04:31頃)
5番ソールオリエンスと6番レーベンスティールが並んで本馬場入場。
【現地映像】ソールオリエンスVSレーベンスティール 伝説の新馬戦 〜ソールオリエンスを最も追い詰めた馬が今週復帰します‼️
【ぐらそんの一口馬主物語#37】(レース動画 05:58~08:33頃)
落ち着いてゲートイン。
いいスタート。
レーベンスティールの前にソールオリエンス。
1000ⅿ通過タイム 1.05.0のスロー。
レーベンスティールは内4番手、ソールオリエンスは外3番手
ソールオリエンスが馬なりで先頭
レーベンスティールも馬群を割って前へ
マーカンド騎手のアクションに応え、一度ソールオリエンスの前へ。
後ろを離して2頭のデッドヒート
こらえろ
・・・
負けた・・・
ぐらそんさんはゴール板より手前の位置で撮影されているが、
私はゴール板過ぎの、勝利後の口取り集合場所にすぐに駆け付けられる位置にて観戦。
僅差だったが、敗戦はすぐに理解できて放心状態
直線でもっと早く前が空いて仕掛けられていれば・・・とか、
ソールより前の位置で競馬ができていれば・・・とか、
このクビ差を埋める色々なタラレバを妄想したが、後の祭り
口取りチャレンジは失敗した。
しかし、レースを改めて振り返ると、3着以下の後続は5馬身以上離しており、ハイレベルな一戦だったことは確信した。
ぐらそんさんはこのレースを「伝説の新馬戦」と語っていたが、私自身もこのレース直後にはすでに知人に「伝説の新馬戦」になると語ったよう記憶している。
敗れた悔しさはあった。
だが、レーベンの上がりはソールより早い、上り最速33.2を計時して強さを認識❗️
いいレースを見れたという想いも強く、私の脳裏に強烈に焼き付いた1戦となった
そして、勝ち馬であるソールオリエンスという馬についても、強敵として深く心に刻まれたのである。
後にNF天栄に牧場見学をして話を聞いた際、天栄のレーベンスティール管理厩舎でもこの時の敗戦はインパクトが大きかったとの事。厩舎長からは「打倒ソールオリエンス」の号令がかけられ、早くもライバルとしてロックオンしていたらしい。
<公式コメント>
13日の東京競馬では五分のスタートを切り先団を見る形で進む。直線へ向いて内に進路を採り、外の馬と体を並べて叩き合いになるが最後クビ差遅れて2着。「しっかりと乗り込んできたこともあり気持ち的にちょっと煮詰まってきているところがありましたが、比較的冷静さを保った中でレースへ向かえたかなと思います。上にちょこっとポコッと出るような感じでゲートを出る格好になりましたが、すぐにリカバリーしてくれました。新馬だから仕方ないところなのでしょうがペースが流れず、我慢させながらの競馬になりましたね。瞬発力を使えないわけではないのですが、もう少し流れてくれた方がこの馬の味がもっと出やすかったかな、持続させる形のほうが良かったなと感じていたので、そういう意味ではスローの中で包まれた格好になったのはちょっと辛かったですね。それでも直線へ向いて仕掛けると狭いところを突いて前へと出ていけました。勝ち馬との叩き合いになりましたが、内に入って、勝ち馬は外という位置関係で、外からのプレッシャーに少し気圧された感じがあったそうです。改めて見てみると確かにちょっと内へと押し込まれているというか、やや逃げ気味な感じの体勢になっていましたし、内外の差も大きかったですかね…。勝ち馬はもちろん強かったと思いますが、勝たせたかっただけに悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ジョッキーからは“行きっぷりがいいし、マイルくらいでもいいかも”と言っていましたが、今日の条件も決してこなせないわけではないので、今後の馬の様子次第で条件をどうしていくか考えていきたいと思います」(田中博師)調教では見せる課題に対してひとつずつ確認、対応してきましたし、悪くない形で初戦へ臨めたように思えました。当日、気持ちが溢れてしまうこともなく、競馬へ行っても上手に走ってくれたように思えましたが、勝ち馬に外からねじ伏せられてしまった印象です。デビュー勝ちを狙っていただけに悔しい限りですが、3着馬に5馬身の差をつけているように能力上位なのは明らかです。今回は勝ち馬の強さを認めざるを得ませんが、いつかリベンジすることができればと思います。このあとはレース後の心身の状態をよく確認してからどうしていくか判断していきます。
ご紹介
本馬場入場とレース画像を提供していただいたのはyoutube『うめぼし牧場』の”ぐらそん”さんです。
私と同じくレーベンスティールの出資者で、香港国際競走観戦ツアーでお会いしました。出会い談についてはまた後日。
レーベンスティール応援動画やWIN5予想動画などを撮られているので、よろしければご覧下さい。
【第2部 伝説の新馬戦編】完。
⇓
【第3部 2歳未勝利戦~3歳1勝クラス(3/25)編】
競走成績
平地OP(4-2-1-2) 現役(2024年6月25日現在)