参考文献 〜「人は『感情』から老化する」(和田秀樹) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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参考文献 〜「人は『感情』から老化する」(和田秀樹)

 

 

 

ひとつの趣味に長年没頭できることもあるが、もちろん、飽きてしまう可能性もある。だから40代では、「自分の趣味はこれだ」とあまり限定しないで、なるべくアンテナを広げておいたほうがいいだろう。(p54)

 

「何をしてもつまらない」というのは、明らかな老化現象である。(p54)

 

 「何をしてもつまらない」状態に陥る前に、意識して好奇心を刺激する生活を送ることが必要である。
 具体的にいうと、「行動する」ことがもっとも大切になる。クラシックを聴くのが趣味なら、CDを集めるだけでなく、一年に一度でもコンサートに行ってみる。グルメ番組が好きなら、チェックしたお店に足を運んでみる。(p55)

 

 一攫千金を夢見ての起業で、ひとつアドバイスしておくなら、あまり「独創的なアイディア」といったものにこだわりすぎないことだ。誰も見たことのないような、優れたアイディアを絞り出そうとすると、結局、何も思いつかないということになりかねない。
 くだらなくても、月並みでも、まずは質より量で、大量にアイディアを出してみることだ。そこから、色々と調べて、起業のネタを絞って行けばいい。そのプロセスだけでも十分に楽しいはずだ。(p65)

 

 以前のホームページ作成に比べてブログは格段に簡単だ。反面、以前なら書いた文章を何度も読み返していたのに、そのまま投稿することが激増して、頭を使わない垂れ流しのような文章が多いという批判的な指摘もある。
 だが、それでもやらないよりはやってみたほうがずっといい。要は使い方であって、まずは実践してみることだ。能書きばかり言って、実践が伴わないのは、やはり前頭葉の老化と無関係ではない。(p80)

 

 私の同級生で、酒を注がれるのを待っている人間は、まず間違いなく「官」に行った連中だ。灘高の同窓会で、官僚になった人間で自分から酒を注ぎにくる者はまずいない。ただし、選挙に出ようと目論んでいる人間は別であるが。(p93)

 

回想法も目的は「現在」、そして「未来」にある。(p97)

 

世間が狭い人ほど、ひとたび自己愛が満たされなくなった時に、ポキンと折れてしまう可能性も高い。(p102)

 

 感情の老化予防を考えると、前頭葉の柔軟性をいかに保っていくかが眼目になる。
 それには「決めつけをしない」ことが対策になるだろう。つまり柔軟性とは、「一つのことについて幾つ代案が出せるか」と言い換えられる。(p104)

 

「お百姓は毎年一年生」という言葉があるように、どこまでやっても、これで完璧とならないところが、また良い。毎年、毎日、天気は違うし、土の具合も違うし、買ってくる苗の出来も違う。うまく実る時もあれば、大失敗のときもある。常に変化をつづける自然を相手とする仕事には「マンネリ」というものがない。(p108)
 
「エピソード記憶」は年を取っても衰えないものなのに、感情が老化することで自分にとってのエピソードにならなくなる。(p150)

 

テレビをつけっ放しにしておいて、出てくるもの全部鵜呑みにするというのは、感情老化まっしぐらの最悪の生活習慣と言える。(p156)

 

年を取れば取るほど、恥をかきたくないという気持ちが強くなる。若い頃なら、知らないのは当たり前だという気持ちで人にも聞けたのが、いまさら聞くのは気恥ずかしい、と考えてしまうのだ。(p160)

 

若くて記憶力のいい受験生でも、世界史の教科書を一回読んだだけで覚えられたりはできない。若いころだって一生懸命に復習していたのに、年を取って脳の機能は落ちるのに、復習すらしない。これでは覚えられないのも当たり前なのだ。(p165)

 

出力をよくするには実際に出力してみるしかない。(p167)

 

 

目次
序章 「感情の老化」とは何か?——人間の脳は「前頭葉」から縮み始める

数千枚の脳の写真から見えてきたこと
感情を司る「前頭葉」から、まず縮み始める
前頭葉は、高度で人間的な感情を司る
前頭葉が本格的に壊れると、「保続」という現象が起こる
過去の成功体験を語る中高年に起きていること
川嶋隆太教授が「音読」や「計算」を勧めるのは、理にかなっている
意欲の差が、「若々しさ」と「年寄り臭さ」を分ける
年を取っても、体力・地力は意外に衰えない
体力は使い続ければ、維持される
年を取ると、「使わなくなった」ときの機能低下が激しい
「感情の老化」を引き起こす三大原因
 
1章 何もやる気にならない人、何でも心から楽しめる人

「欲望」は生きるための原動力になる
Point たった今、仕事を引退するとして、毎日、打ち込めるものはあるかと自問する
「余生」と呼ぶには長すぎる
若者よりも、お年寄りの「引きこもり」のほうが深刻
Point テレビはこまめにスイッチを切る。思い切って捨ててみる
何も楽しめない、と言う前にあらゆることを試してみる
Point 趣味にまつわる一年に一度の大イベントを計画して実行する
「ニンテンドーDS」をしても「行動」に移さなければ意味がない
「足を運ぶ」ためのきっかけを作る
Point 好きな小説の舞台を実際に訪れてみる
中高年からの「起業」も決して夢ではない
Point 「これは当たりそうだ」という起業のアイディアを考える。ポイントは質より量
年を取るということは、刺激に慣れてしまうこと
Point 「そりゃそうだよ」が口癖の人は要注意
意識して「強い刺激」を求めよう
「恥」という言葉は大敵
Point 「年甲斐もない」は最高の褒め言葉である
躊躇してきたことこそ、やってみる
Point 少々不道徳なことでも、楽しめそうなら積極的にやってみる
年を取ってから、新たな友人をどう見つけるか
Point 定期的に会合が開かれるような「同好の士」のグループを早くから見つける
感情の老化予防ツールがたくさんある時代
本当にやる気が出ないときの対処法
Point 落ち込んで何もやる気が出ない状態が「二週間」続いたときは、必ず病院に行く
 
2章 いつもイライラしている人、のんびりと心静かな人

突然のイライラ、立腹は老化の兆候
「EQ=心の知能指数」は40代でピークを迎える
40代以降、EQが低下していく理由
「感情が老化しやすい職業」の共通点
過去の自慢話をし始めたら要注意!
なぜ男は、社交能力が低く、イライラしがちなのか
部下に好かれる上司、嫌われる上司
Point 男性もPTAや地域の役員を買って出る
のんびりと心静かな人=EQの高い人
Point 出張に行くときは、寄り道を習慣とする
思い通りに行かないと、すぐイライラしてしまう人
Point 通勤ルートを変えるなど、常に生活に変化、アクセントをつける
家庭菜園には一石四鳥の効果がある
Point 毎年一年生になれる家庭菜園は、感情の老化予防に最適である
男性よりも女性が長生きする、いちばんの理由
ゴッドファーザーゴッドマザーの違い
熟年離婚が激増している背景
お互い相手に「期待」しすぎないことの効用
Point 夫婦共通の趣味を、無理して探す必要はない
怒ることがすべて悪いわけではない
Point 腹が立った時は、「どうすれば立腹の原因を解決できるか」と考える
「長寿食の常識」は迷信である
Point イライラしているときは、肉を食べる
 
3章 落ち込んだら長い人、パッと切り替えのできる人

切り替えが下手な人は、「保続」現象が起きている
Point 行動と行動の区切りに挟み込む、リフレッシュできる習慣を持つ
Point 愚痴はどんどん吐く。愚痴でも弱みでも、何でも話せる人を作っておく
反省しても「過去」は変わらない
Point 落ち込んだ時には、決して反省しない
できなかったことではなく、できたことに目を向ける
Point 落ち込んだときは、得意なことや、簡単にできる作業をする
「悪いほうへ、悪いほうへ」と考えるのを止める方法
Point 客観的な意見をもらえる意味でも、ミクシィ(SNS)で日記を書くのは役立つ
「ちょいワル」よりも「ちょい寝」が大切
Point イライラしたら「ちょい寝」して休息を取る
現代人に「睡眠障害」が増えている原因
Point オフィスワーカーは意識して体を動かす
一度老化してしまうと、ウジウジは治りにくい
Point 本格的に落ち込む前に、自分と相性のいい精神科医やカウンセラーを探しておく
 
4章 物忘れのひどい人、記憶力が衰えない人
記憶には二種類ある
ものごとを「エピソード化」して覚える
テレビ視聴や読書を通じて、記憶力を鍛える方法
Point 読書でもテレビでも、鵜呑みにせずイチャモンをつける習慣を持つ
入力・貯蔵・出力——記憶の三段階のステージ
Point 人の話を聞くときは、聞いた後に何かを質問するつもりで耳を傾ける
Point 新しいことを勉強するときは、新書判などのできるだけ平易な入門書を手に取る
「地位を利用した勉強法」とは
Point 偉くなればなるほど、頭を下げる価値が上がることを利用して、人にものを聞く
「復習」と「受け売り」で、記憶力をキープする
Point 本やテレビで知ったことは「受け売り」で話す
脳を刺激するギャンブル、依存させるギャンブル
Point ギャンブルや勝負事は、麻雀や将棋など、自分の能力や努力ものを言うものを
「尊敬される年寄り」でいられれば、老後は楽しい
 

5章 年を取ることが不安で仕方ない人、年を取っても気楽に生きられる人
なぜ政治家はいつまでも若いのか?
定年のない仕事をしている人が、いきいきと長生きする理由
現代に求められる「前頭葉教育」
長野県で「PPK(ぴんぴんころり)」が実現している要因
惨めなのは、ボケた年寄りよりもバカな年寄り
Point 仕事やボランティアで、いつまでも人の役に立てるものを見つけておく
人に「嫌われない」ことの大切さ
「不安」はコントロールできないが、「行動はコントロールできる」
Point 「不安」を感じたら、それをバネにして「行動」に移すことを心がける
今の50代に「お金への不安」は必要ない
Point 子供が独立したら、ボーナスは全額、「自分が楽しいこと」に使い切る
自分のため、感情の老化予防のために、もっと金を使う
Point 「財産は子供には残さない」と言い続ける
「心のデフレ」を取り払おう
Point 100万円で買いたいもの、したいことのリストを作って、1年に一度は実行する
お金の運用は、40代から勉強する
Point 小額でもいいから、40代を過ぎたら、株などで資産運用の勉強を始める
シェイクスピアの『リア王』が描き出す老人の悲劇とは
Point ごますりを気持ちよく感じたら、老化の証拠
病室内にたくさんの人が見舞いに来る人、誰も来ない人

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