コードネームを知ることは簡単 | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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演奏活動やレッスンについてつらつらと書いていきます。

コードネームを知ることは簡単

 

コードネームを知ることは簡単。
難しいのはコードネームを音楽に昇華させること。

 

コードネームは難しい、と思っている人は少なくありません。

 

ごく一部、誤解を招きやすいものがありますが、
ほとんどのコードネームはシンプルなルールに則ってできているので、
ただコードネームを知ることは決して難しくありません。

 

確かに、

特にジャズの場合、同じ意味合いでも異なるコード表記をすることがあり、
それが初学者にはわかりづらく感じるポイントではあります。

 

「ザ・ジャズ・セオリー」(マーク・レヴィン)
マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリーザ・ジャズ・セオリー [ マーク・レヴィン ]

ではこのように説明しています。

初心者にとって、ジャズには目が回るほど多様なコード・シンボルが出てきます。しばらくすると、それらは単にいくつかの同じコードを異なる方法で書き表したものにすぎないことがわかるはずです。(x)

 

このように、

ただコードネームを知ること、
ただコード表記を知ることは
決して難しくはありません。

 
難しいのは、
それを演奏すること。
 
ただの記号を、音楽として昇華させることです。
 
「C」という表記を見て
「ドミソ」とただ弾いても
それは音楽にはなりません。
 
ジャズならばジャズの
ラテンならばラテンの
ロックならばロックの流儀を身につけない限り、
1音も音を出すことができないものです。

「コードネームを知るとピアノの魔法使いになれる」
という説明をしている人がいますが、
著しく理解を欠いている説明です。
 
コードネームを知ることは簡単。
コードネームを知る、という入り口で
食わず嫌いをするのは非常にもったいない。

難しいのはコードネームを音楽に昇華させること。
ジャズならばジャズの訓練が
ラテンならばラテンの訓練が
ロックならばロックの訓練が必要です。

音符が読めて、コードネームを覚えたら
なんでも弾けるというのは大きな間違いです。
 
何がやさしく、何が難しいか、
それを知ることが練習の第一歩です。
 
こちらもご参照ください。

 

他ジャンルの型をまねることと、そこに息づく精神を体得することは、まったく別の次元に属する。どんなジャンルであれ、そのダンスに宿る魂をつかむには、やはり長年の修養を要することに変わりはない。バレエの技術で立つことができるのは、その入り口までである。(p97)

 

 

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