指示について 〜 (2)意図は"指定"?それとも"委任"? | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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指示について ~ (2)意図は"指定"?それとも"委任"?

意図は大きくわけて

"指定"(決める)か"委任"(任せる)か

のいずれか、もしくはその両方です。

自身の意図をこの2点から確認しましょう。



以前の記事

演奏の指示について(概論) ~ キーワードは「指定」と「委任」

でも申しましたが、重要なポイントですので、

再度取り上げてみました。


前回 指示について ~ (1)意図を持つこと では

演奏に際して、意図を持つことが大切であることを申しました。


上記でも既に説明した通り、

意図を大きく2つに分類すると、

"指定"するのか"委任"するのか

のいずれかになります。


"指定"するとは決めること、

"委任"するとは任せることです。


自分で決めてしまうことなのか、

メンバーに任せることなのか、

音楽の知識以前に、

この点があやふやである方が

散見されます。


例を見てみましょう↓


「イントロは楽譜通り」 …(指定)

「イントロはお任せ」 …(委任)


このように完全に分類出来るものもありますし、


「イントロはお任せですが、 …(委任)

テーマの前にブレイクをする」 …(指定)


というように部分的に"指定"したり"委任"することもあります。


抽象的な意図についても、分類してみましょう。


「ふわっとした感じ」

雰囲気を決めているという観点では"指定"

具体的なフレージングの指定はしていないという意味では"委任"

と捉えることが出来ます。


一方、

「自分は○○という感じで演奏をする」

ということも、"意図"であるとは言えますが、

状況によっては、共演者にどうしてほしいか、

という情報、観点が欠落しているケースもあります。



「自分は○○という感じで演奏をするので、

△△というフレーズを弾いてほしい」 …(指定)


「自分は○○という感じで演奏をするので、

聴いて何となくついてきてほしい」 …(委任)


さて、どのような意図で演奏したいか、

もう一度棚卸ししてみましょう。


もちろんその時々によって変わっていいものです。


次には、

その意図をどのように指示に落とし込むのか、

指示は具体的にどの手段で伝えるのか、

ということを考察する必要があります。


ではまた次回!!


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