「ぎゃくじゅん 」は具体的なコード進行の指示です。 | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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「ぎゃくじゅん 」は具体的なコード進行の指示です。

「ぎゃくじゅん」について、

何となくエンディングが伸びる、

というイメージで使っている方がいますが、

具体的なコード進行の指示です。


「ぎゃくじゅん」

と言われるエンディングについて、

以前の記事

アンサンブルレッスン・セッションレッスンで取り組んでいること(4)

で説明しました。


きちんとした音楽用語ではないので、

文章として的確に説明しているものは

調べる限り見当たりません。


しかし、

セッションの現場で「ぎゃくじゅん」と言う場合は

明確な意味合いで使われます。


曲の終わりのコード進行が

|Dm7|G7| C |    |

のとき、

Cに解決せず、Em7もしくはEm7♭5に行き、

繰り返して最終的にCに解決する、

つまり、

|Dm7|G7|Em7♭5|A7|

を繰り返して、最終的に

|Dm7|G7| C |    |

と終わる、ことを指しています。


"最後の一段"のコード進行別 エンディングの方法(1)

の譜例2もご参照下さい。



このように「ぎゃくじゅん」は具体的なコード進行の指示です。


しかし、

何となくエンディングが伸びるというイメージで

「ぎゃくじゅん」と使っている方を見かけることがあります。


上級者であれば、

その指示自体に瑕疵があることに気づきますが、

初心者、中級者の場合、

"どこでEm7になるのだろう"

と悩ませてしまうことになります。


繰り返しになりますが、

Dm7-G7-Cで

Cに解決せずEm7(Em7♭5)にして

伸ばすことが「ぎゃくじゅん」です。


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