ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ
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アドリブの中身については、その向上は日進月歩で、着実に練習を重ねる以外に方法はありません。
しかし、ちょっとした工夫で、セッションやアンサンブルに不慣れな感じを軽減する方法はあります。
その一つはアドリブの終わらせ方です。
前回のブログ「ジャズアンサンブル ~ 音でのコミュニケーションの第一歩」
でも少し触れましたが、今回はもう少し具体的に。
32小節のスタンダード曲を例にとると、
31小節目にトニックに解決する曲が多くあります。
アドリブをこの31小節目でフレーズをぷつっと途切れるように終わらせる方が
初心者に多く見受けられます。
これは一般的なソロの終わらせ方ではありません。
通常は32小節目も通過して、次のコーラスの初めまで弾いて、次のソリストに繋ぎます。
コーラスの区切りからはみ出さないように、という意識なのかもしれませんが、このようなソロの終わらせ方は中途半端な感じがしてしまいます。
一方で、ソロの始め方も同じ観点で注意が必要です。
2番目以降にソロをとるのであれば、
コーラスの1小節目からソロを始めることはあまりありません。
なぜならば、上記の通り、前のソリストのソロがコーラスの初めまで続いていて、音がかぶってしまうからです。
もちろん音が重なるように始めるという意図があれば良いのですが、多くの場合は周りの音を聴いていないことが要因であり、その結果として演奏が上手くつながっていない感じになります。
さらには、前のソリストのソロが終わっていないにも関わらず、自分のソロを始めてしまう、という"悲劇"も起こりがちです。
以上を踏まえてもう一度、音でのコミュニケーション
について気をつけてみましょう。
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