意志力 | 府立池田高校野球部のブログ

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大阪府立池田高校野球部の活動内容・情報を、不定期ではありますが更新していきたいと思います。受験を考えている中学生・OB・応援してくださる皆様等にご活用いただけたら幸いです。

昨日から1年生の授業も再開し、3学年揃った2学期が始まっています。

10日間程しかなかった夏休みは、多くを練習試合に当てました。


ブログで紹介した準公式戦は全て勝っていますが、部員が20人を越えるチームにはほとんど勝てていないのが現状です。

ただ、連戦のお陰である程度新チームの戦力や資質能力が把握できたので、彼らの目標である「大阪ベスト8」に向けて「何をすべきか」はだいぶ見えてきました。

まず、取り掛からなければならないのが、何度も登場している「意志力」です。

これは入学当初からの課題で、「前に習えの行動」は得意なのですが、そこに「強い意志」は感じられません。

これが様々な場面で障害を生み、なかなか「池田野球」になっていきません。

挨拶一つとっても、誰かが先陣切るのを待っているので、非常にタイミングが遅いですし、新チームの目標を決める際も、何の意見も出ずに一瞬で「じゃあ前と同じで」となってしまう状況です。

もちろんどこを目指すかは自由ですが、意志も覚悟もない人たちが「真面目」だけを武器に高い山を登るのはあまりにも危険だと思い、再度話し合わせました。

「覚悟」を期待したつもりだったのですが、「下方修正」という結果になりました。

赴任したてのときは「甲子園」という言葉を引き出すのにかなり苦労したのを覚えています。慣れてくると今度は「覚悟」を持たせるのに苦労するんですね。

ただ、何もやる気がないわけではなく(むしろやる気は感じる)、意志表現が必要なポジション(リーダー、生徒会長、トップ、パイオニア等)を経験してきていない選手が多いだけなので、訓練次第で「意志力」はいくらでも鍛えられると思います。

で、どのように取り組むか?今回はだいぶ時間を掛けて練りまして、このようなシートを作ってみました。


彼らの目標である「ベスト8」を達成するための「意志力」。のための8項目を選手たちが考えてくれたので、そこへ私なりの評価基準を加えました。

4段階あって、上から「大阪優勝レベル」「大阪ベスト8レベル」「3回戦レベル」「1回戦レベル」です。

できる限り「意識すればできる行動」にしています。

これでオクタゴン(8角形)を作ったときに、面積が大きいほど高い基準で取り組めているという感じです。


そして、全てが目標であるベスト8レベルになると、「意志」という文字がはっきり見えます。


逆に届いていないと、「意志」という文字が見えません。

もうお分かりだと思いますが、これが意味するのは、「文字の見える見えないは、あなたの意志が見える見えないと同じですよ。意志の見える、意志の強い人間になってくれることを願っています。」というメッセージです。

74期に伝わるように、とにかく分かりやすさを重視したつもりです。(その分削っている項目も多いです)

そして、もしチームとして「ベスト8レベル」の行動が取れるようになったら、次のレベルも考えてもらえたらなと思います。

そのときは、「意志」の文字(力)を大きくすればいいだけなので。

「①主体性」のところにもあるように、私が常に意識していているのが「監督は必要ない」チームです。

そうじゃなきゃ野球は面白くないですよ。


最近は練習を短時間で切り上げ、野球勉強会を開いています。

その結果ようやく練習が練習になりつつあります。

今年は新チームが発足するやいなや実戦に次ぐ実戦でしたので、勝負はここからですよ!