墓所リフォーム・新規洋型墓石の建立工事③:西大寺共同墓地 | 奈良の石屋〜池渕石材のブログ

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先週からご紹介している作業の続きです。

弊社から車で五分ほど、いつもお世話になっている西大寺共同墓地にて、お墓の工事をしています。

どんな工事かと申し上げますと、前々回の記事でご説明したことと重複しますが、既存の石塔を撤去し、巻石を新しい形にリフォームし、新規の洋型墓石を建立させていただくという内容になります。

まとめますと、新規建墓を含む墓所リフォーム工事ですね。

ありがたいことです。

 

前の記事では、既存墓石の撤去および巻石の解体を済ませた、というところまでご報告しておりました。

今回はその続きで、リフォームした巻石を据え付けるための準備、すなわち基礎作業からということになります。

リフォーム工事とはいえ、基礎工事としてやるべきことは通常の場合と変わりありません。

まずは要所に杭を打ち込み、その上にクラッシャー(砕石)を敷いて軽く転圧をかけます。

さらにその上に鉄筋を組んでいきます。

 

 

なかなか複雑な形をした鉄筋組みではないかと思います。

おおよその完成時の形も、ここからご想像いただけるのではないでしょうか。

元々の巻石はくり階段もなく、区画を延石で四角く囲うというシンプルなものでした。

今回は、古い延石を使える部分は生かして再利用しつつ、区画正面手前側に薄い板石を敷いて、お参りしやすいスペースを設けます。

車椅子でも入っていけるような形になりますので、バリアフリー型という風に呼ばれたりします。

西大寺共同墓地のこちらの区画は、周辺がかなり込み合っていますので、車椅子でお参りするということはできませんが……。

基礎の鉄筋をご覧いただくと、手前側が広めに取られているのがわかりやすいですね。

外周以外に、内側にも縦方向に二列の鉄筋が走っているのは、納骨室の基礎です。

今回は板石スペースを取った分、石塔を据える奥側のスペースがやや狭くなるため、納骨室の基礎も独立で作業するよりは、巻石の分と合わせて一体化させておいた方が作業しやすく、強度的に高くなるという判断です。

この鉄筋の上にコンクリを打ち、延石・板石等を据えていきます。

 

 

写真はまず延石を固定したところです。

いつものように、内側の合口部分にはステンレスの金具を取り付けて補強してあります。

向かって左を見てもらうと、左側の延石が飛び出しているのがわかりますよね。

右側も同様になっておりまして、この飛び出した部分の間に低い板石を入れ、お参り用のスペースを設けるわけです。

さらに、両サイドの最前には小柱を立て、左右と奥の三方には玉垣を回すことになります。

シンプルな巻石からは大幅に変わるのがイメージしていただけるかと思います。

 

今回はここまでとしまして、続きはまた次回ご報告してまいりたいと思います。

 

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