石塔のリフォーム工事:佐紀新墓 | 奈良の石屋〜池渕石材のブログ

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どうかよろしくお願いします。

本日ご紹介するのは、石塔のリフォーム工事。

墓石というのは、建立されてから永年経過しますと、いろいろな原因で傾くことがあります。

そこで石塔のリフォーム工事というと、傾き直し工事が主となると申し上げてよいでしょう。

 

今回の現場となるのは佐紀町にある佐紀新墓という墓地です。

奈良が誇る世界遺産のひとつである平城宮跡の北に位置しておりまして、弊社からは車ですと15~20分といったところでしょうか。

しばしばお仕事をいただく、お世話になっている墓地、馴染みの墓地でもあります。

では現場をご案内いたしましょう。

次のようなお墓です。

 

 

中央に写っている墓石が、今回リフォーム工事をするところなのですが、これはなかなか大変な状態というか、草が

生い茂っていて巻石がよく見えず、どこからどこまでが区画なのか判別もつきにくくなっています。

こちらは今は個人がお世話している墓所ではなく、承継が絶えて、山陵町にあるお寺さんの管理に移っているとのことで、この状態はあまりにも、というわけでリフォーム工事をご用命いただいた次第です。

 

しかしこれだけ雑草が伸びていますと派手に見えますし、実際これを刈り取って工事準備をするのも一苦労ではあるのですが、逆に言うと雑草さえどうにかしてしまえばあとはお馴染みの作業ではあります。

というわけでまず、草刈りをします。

 

 

区画の広さや巻石の様子など、ようやくはっきりしました。

ほとんど草に埋もれていた傍らの小石塔も見えてきましたね。

今回は区画内の雑草対策工事も行ないますので、草の上部を刈るだけでなく、削土・根切りも必要になってきますが、ともあれ傾き直しのため石塔の解体工事を進めていきます。

竿石から順にバラしていくという解体の手順が済みましたら、今度は新しい納骨室を作ります。

ここまでくるといつもの段取りですね。

まず土を掘り、そこに杭を打ち込みまして、その上にメッシュ筋を施工して基礎とし、大谷石の納骨室部材をセメントで据えていきます。

 

 

 

ちなみに、石塔の裏からは埋められていた骨壺も出てきましたので、お骨は袋に入れ、この納骨室内に安置されることになります。

納骨室が組み上がりましたら、今度は石塔本体の復元パートに入っていきます。

下台から竿石へと、解体した時とは逆の順番で、入れられるところには新たに免震パッドを挟みながら墓石を据え直していきます。

石塔が組み上がりますと、いよいよ仕上げの段階に入ります。

先に雑草対策と言いましたが、お馴染みの草の生えにくい土ですね。

普通の土の上に施工するものですが、非常に堅く締まって雑草の根が定着しにくくなるというものです。

 

 

すべての作業を終えたところが上の写真です。

元の雑草にインパクトがあっただけに、実にすっきりしたという印象ですね。

石塔も真っ直ぐ端正な感じになり、きれいな墓所となりました。

佐紀新墓での石塔のリフォーム工事、これにて完成です。

 

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