ここしばらくお伝えし続けてる、合祀墓の建立工事の続きです。
法華寺町にある寛照寺さんというお寺さんの境内地にて、合祀墓を作る工事をさせていただいております。
合祀墓というのは、ご家族とか親類縁者のような血縁に関係なく、どなたでも同じひとつのところで供養されることができるというお墓の形で、近年増えてきているものです。
それを境内地に作るという仕事をご用命いただくというのは、実にありがたいことです。
前回までの記事では、納骨スペースをブロックで組んだり、傾斜地の低い部分を嵩上げするために、ベースとなる間知石(けんちいし)を据え付けた、といったところまでご報告していたかと思います。
今回はさらにその続きとなるわけですが、まずは少し進捗した段階の、次の写真をご覧いただきましょう。
間知石が納骨スペースを取り囲むようにズラッと並んでいるのがおわかりになるかと思います。
元は、写真右手の方がかなり低い状態だったのですが、間知石を組み、その内側をご覧のように埋めて平坦にすれば、普通に巻石を据えることができます。
なお、ブロック作りの納骨スペースの上に置かれているのが、御影石の天板です。
三か所に納骨用の穴が開けられています。
普段は蓋石などで隠されていますが、いざ納骨の際には、その穴からお骨を入れることができるという仕組みです。
なお、納骨スペースの内部にはさらに、小さな骨壺でも納骨が可能なように、棚板が設けられています。
いろいろな納骨形態に対応できるというわけです。
ちなみに納骨スペースを覆う天板、2メートル×1メートルの一枚ものの石で、単品としてはこちらの現場で使用する部材の中で最大のものです。
搬入からしてかなり苦労しましたが、これを据えてしまうとかなりホッとできましたね。
さて、ここまで進むと次は納骨室を囲む巻石を据えることになります。
この先の段取りは通常のお墓の作業と変わらないのですが、がっつりとクラッシャーを敷いた上に鉄筋を組み、巻石の部材を固定していきます。
写真のような感じで巻石が据わりました。
もちろん、四隅とくり階段の両脇など、要所にはステンレスの金具を入れて補強してあります。
納骨室の天板の上に、三つの納骨穴が開いている感じも、よくわかっていただけるのではないかと思います。
天板の裏に左右一対で設置されている石は、銘版台の台石です。
こちらの合祀墓にどなたが供養されているかわかるように、石の銘版(プレート)が置かれることになりますが、その一枚一枚の銘版を納める板石の台です。
ともあれここまで進めば、完成が見えてくるという段階ですね。
この先はいよいよ合祀墓のシンボルとなる石塔を建てる、という作業になるわけですが、今回も少し長くなりました。
このあたりで稿を改め、次回、完成までご報告したいと思います。
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