合祀墓の建立⑤完成:五条西山共同墓地 | 奈良の石屋〜池渕石材のブログ

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ここしばらくご報告している、五条西山共同墓地での合祀墓建立工事の続きです。

合祀墓というのは、家族や血縁などに関わらず、どなたも同じ納骨スペースに入ってお祀りできるという、永代供養墓の形態のひとつです。

近年、寺院さんや各地の霊園でも多く見られるようになり、弊社の地元である五条西山共同墓地としても合祀墓を設けようかという気運になったとのことで、弊社にご用命いただくことになりました。

ありがたいことです。

 

前回の記事では、区画の内側の張り石、および石塔が乗ることになる基壇部分の設置をほぼ終えた、というところまでご紹介しておりました。

今回はその続きで、完成までご報告いたします。

 

天板を乗せて、その上に宝塔を組んでいくわけですが、この作業の流れ自体は通常の墓石の据付工事と変わりません。

台石と台石の間に、地震対策の免震パッドを置いていくのも同様です。

 

 

今回助かったのは、広い参道のすぐ脇にある区画ですので、現場のすぐ横にトラックを付けて作業することができたところですね。

上の写真でも、トラックの白い車体が右側に少し写っています。

搬入なども楽になります。

 

さて、向かって左に少し写っているのが銘版台です。

普通の墓地ですと、家族単位のお墓になりますので、石塔には「○○家」と刻まれることが多く、故人の戒名(法名)は石塔の側面や、別に霊標を設けて彫り入れることになります。

ところが合祀墓は家族親戚等に関係なく、どなたでも入れる墓所ですし、かなりの人数を供養することが想定されますので、石塔本体に彫り入れるとか普通のサイズの霊標を建てるといったことでは間に合わないわけですね。

そこで、家名や戒名などを彫り入れる銘版(プレート)を多数入れられるような銘版台を置くことが多いのです。

 

宝塔本体と銘版台が組み上がれば、いよいよ仕上げという段階に移っていきます。

区画手前には張り石を、裏などはコンクリ打ちを施して、周辺もきれいに整備していきます。

 

 

また、上の写真で見て手前側は、間知石(けんちいし)が組まれていて、参道からの高さの差がかなりありますので、そちら側からも上りやすいように間知石に沿って石の階段を設置します。

花立、銘版台、さらに墓地の供養塔であることを記した小型の石碑も建てまして、一通りの作業が完了ということになります。

 

 

美しい宝塔の立った合祀墓が姿を見せました。

なかなかの大きさで、全体として優美であると同時に迫力も感じられる仕上がりになっているのではないかと思います。

これから多くの方を供養していくことになる墓所になるかと思います。

そんな仕事に携わることができたのは、弊社としても光栄なところです。

五条西山共同墓地での合祀墓の建立工事、これにて完成です。

 

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