前回からご報告している工事の続きです。
弊社から東方面へ車で15分ほど、大安寺地区にある蓮成寺墓地というお墓で、新しい石塔の建立工事をさせていただいております。
新規建墓工事ですね。
ありがたいことです。
今回は巻石のリフォーム工事などを伴わない、純粋な石塔建立作業となります。
前の記事では、まず地下の納骨室についての作業を始めた、というところまでご報告していたかと思います。
区画の中央に穴を掘り、杭を並べて打ち込む直前という段階でした。
ではその続きからまいりましょう。
あらためて納骨室設置の段取りを説明いたしますと、穴を掘って杭を打ち込んだ後は、地盤を落ち着かせるためにクラッシャー(砕石)を入れて軽く突き固め、その上にメッシュ筋を置いて、さらにその上に御影石の納骨室部材をセメントで据え付ける、ということになります。
これで納骨室の出来上がりです。
いつも申し上げているように、お骨が安置される場所ですので、ある意味お墓の中心とも言える空間です。
また、石塔本体の足元で基礎を兼ねるという意味でも重要ですね。
ともあれこちらが組み上がれば、今度はこの上に墓石を組んでいくことになります。
下台→上台→竿石という順番ですね。
やはり一番神経を遣うのが下台の据付です。
なにしろ大きな石ですので。
さらに、今回はそうでもあありませんが、巻石の高さがある時など、下台もそれだけの高さをクリアできる高さまで持ち上げる必要がありますので、難易度は増します。
無事に下台を据え付けたところが上の写真ですね。
この日は朝からカンカン照りの猛暑だったのですが、昼前から雲が出始め、この時点で少し雨も落ちてきてますね。
この時期はゲリラ豪雨のような夕立が降る天気の不安定な日が多かったと記憶しています。
下台の天端四か所に置かれているのは、お馴染みの免震パッドです。
地震対策の施工をすることも標準的になってまいりました。
今回のような新規に石塔を建てる場合だけでなく、既に立っている石塔を解体して新たにパッドを入れるという工事も可能です。
さて、この上に上台と竿石を置き、石塔がほぼ出来上がれば、あとは全体の仕上げ作業になります。
区画内の空きスペース、土が見えているところに草の生えにくい土を施工します。
固まるタイプのものです。
まったく雑草が生えなくなるわけではありませんが、お墓参りの際の草むしり負担などはかなり軽減されます。
それが済みますと、最後に玉砂利を敷いて出来上がりとなります。
きれいな9寸角神戸型石塔が姿を見せました。
非常に締まった良い墓所ではないかと思います。
蓮成寺墓地での新しい墓石の建立工事、これにて完成です。
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