今回ご紹介する施工事例は、タイトルにもございます通り、新しい石塔を建てさせていただくというものです。
新規建墓工事ですね。
ありがたいことです。
今回は巻石は既に設置されている区画で、巻石については歪みや傾きなど特に見受けられず、リフォーム工事は伴いません。
純粋な石塔建立工事というわけで、石屋の仕事の本丸のような部分ですね。
それだけに丁寧にご報告してまいりたいと思います。
まず場所ですが、弊社から車で15分ほどでしょうか、大安寺地区にあります蓮成寺墓地というところです。
最近ではたしか昨年末だったかと思いますが、撤去工事をさせていただきました。
では今回の建立工事の現場をご案内いたしましょう。
次のような区画です。
角地になっている区画がそうです。
大きさは間口4尺×奥行5尺といったくらいですね。
こちらに9寸角の神戸型石塔を建てることになります。
今回のお施主さんは事前にいろいろ情報収集をなさっていて、関西でよく使われる和型石塔の形に神戸型・大阪型・京都型などがあるということ、御影石の種類としては愛媛県で採掘される大島石などが銘石であることなどもよくご存知で、お墓を建てるにあたってこれほど調べていただけるのはありがたいことだなと感じました。
また、お墓というややマイナーなジャンルでも、検索すればさまざまな情報を手軽に得られる時代ですから、われわれ専門業者の者もますます勉強しておかねばという思いを新たにしました。
神戸型や大阪型などがどのように違うのかは、以前の記事でもご説明したことがあったかと思いますが、またあらためて解説させていただければ、というところです。
簡単に言えば、供物台の有無、水鉢や香炉の形などが少しずつ違います。
8寸や9寸というのは、石塔の中でも「○○家之墓」などと刻まれる一番上の部材=竿石のサイズです。
幅・奥行ともに約24センチのものが8寸角、約27センチのものが9寸角で、だいたい1寸刻みに大小が付けられ、地域にもよりますが10寸=1尺角となるとかなりの大きさ、1尺1寸や1尺2寸となると新規に建てられることはごく稀、という感じです。
さて現場に戻りまして、石塔を建立するにはまず、区画の中央に穴を掘るところからです。
というのも石塔の下の地下に、お骨を納める納骨室が組まれるからです。
いわゆる床掘りという作業を行なってから、納骨室の足元を支える杭を打ち込み、さらに基礎工事と続いていくわけですが、少し長くなってまいりました。
中途半端なところではありますが、この辺りで記事を改め、次回、完成までご報告したいと思います。
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