間取り図好きさんにお勧めの絵本 『どんな いえに すみたい?』 | 茶々吉24時 ー着物と歌劇とわんにゃんとー

 

  みのおエフエム 「図書館だより」

私がパーソナリティを担当している

大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。

その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介するコーナー。

私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。

 

本日(2024月2月14日)放送の番組では、絵本『どんな いえに すみたい?』をご紹介しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

  ジョージ・メンドーサさん『どんな いえに すみたい?』

 

この絵本の主人公はネズミのヘンリエッタ。

世界的に有名な建築家で、立派な建築事務所を構えています。

 

彼の元には、色々な動物からの依頼が来ます。

 

この絵本では、依頼主が誰なのか、そして彼(彼女)が望む「いえ」の条件、

そして実際にヘンリエッタが手がけた「いえ」の外観と内装が描かれています。

 

ヘンリエッタ建築事務所に依頼した動物と、その家の特徴をご紹介しましょう。

 

りすの ツリーハウス

ますの らくえん

ねこの べっそう

もぐらの ちじょうの いえ

きつねの すあな

うさぎの はたけつきの いえ

いもむしの まゆの いえ

くまの ほらあな

とかげの うみの いえ

かえるの みずべの いえ

くもの す

ふくろうの とう

ぶたの きゅうでん

かわうその つりごや

(ジョージ・メンドーサさん『どんな いえに すみたい?』  目次より引用)

 

 

ヘンリエッタは依頼主がどんな家に住みたいのかを大切にして家を設計、建築します。

 

例えば、ねこが家に望むことは

いつでも どこでも ねころがれる ばしょがほしい

(ジョージ・メンドーサさん『どんな いえに すみたい?』  「ねこの べっそう」より引用)

 

その望みを叶えるため、ヘンリエッタはねこの家に日本家屋を採用します。

確かに、靴を脱ぐ生活様式ですから、畳敷の部屋、板張りの縁側、どこにでも寝転がれますね。

 

ねこの場合は「どこにでも寝転ぶ」、くまの場合は「居心地が良い場所を望む」など、私たち人間がそれぞれの動物に抱くイメージ通りの家が設計されているのがとても楽しい。

 

しかも、ドリス・スーザン・スミスさんの絵が可愛いのです。

 

私は、この絵本を手にとってすぐ、ヘンリエッタが製図版に向かって仕事をしている表紙に引き込まれました。

 

そして、手がけた家の図がこれまた全て可愛いのですよ。

 

上から見た間取り図形式ではなく、断面図として描かれているのですが、

部屋の間取りはもちろん、屋根や壁などの素材、家具までが描かれている、

建築パース絵本と言って良いと思います。

 

絵本とはいえ、これはお子さんばかりでなく、大人も楽しめると思います。

いえ、大人の方が楽しいかもしれないくらい。

 

私は子どもの頃から間取り図を見るのが大好きなので、この絵本にはハマりました。

何度も何度も見返してしまうくらい好きです。

 

住宅見取り図がお好きな方や、ルームツアー動画がお好きな方はもちろん、シルバニアファミリーやドールハウス、ミニチュアがお好きな方にもたまらないのではないかしら。

 

ぜひ手に取って見ていただきたいです。

 

 

***

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いつもはこのブログとは違う切り口でお話しするようにしているのですが、

今回は文字情報の少ない絵本ですので、このブログで書いた以上のお話ができそうにありません。

声の書評はお休みします。

 

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