ついにこのときがやってきました。
浦和との戦いは、2004年のナビスコカップ決勝をもって、並ならぬ『因縁マッチ』として完成しました。
それまでも、サポーターの熱さを売りにする両チーム間の小競り合いはあったのですが、FC東京が
国内トップリーグ・J1のクラブとして初めてタイトルを手にした国立競技場のあの試合が、両チームに
とって、ターニングポイントとなったのです。以降、このカードは好試合の定番。8年間、東京は浦和に
勝てなかったのですが、それを感じさせないような熱い試合を何度も繰り広げてきました。
 
そして今回、またもやこの2チームで、天下分け目の一戦を向かえるわけです。J1リーグ1stステージ
優勝を占う、首位浦和と2位東京の直接対決として。前節、鹿島に敗れ連勝が4でストップした東京、
浦和とは勝ち点差3をつけられてしまいました。試合消化が1試合東京の方が多いため、実際はもう少し
離されているかもしれません。もとより、鹿島戦の結果に関わらず、この試合が優勝に向けて一番の
ターニングポイントになるとは、東京に関わる誰もが認識していたところです。ゴールデン・ウィークの
連戦を終えて、なお互角に優勝を争える状況を維持してくれましたチームには、感謝をしたいと思います。
 
さて、アウェー埼玉スタジアムではしかし、その2004年以降、勝利がありません。この間の両チームの
歴史を振り返れば、アジアを制して世界に打って出た浦和の方がやや上位。東京はいつでも挑戦者です。
ホーム味スタでは殴り合いの好ゲームを見せるのですが、アウェー埼スタとなるとさすがに格下の東京が
呑まれて完敗、という展開が多いです。ユアスタも鬼門ならば、埼スタも、これ以上ない大鬼門なのです。
 
しかし、そこは今季のです。
勝負どころで勝てない、首都のクラブなのに…と、揶揄されてきた歴史を自ら払拭しようと、選手たちは
勝利にこだわって結果を残しつつあります。代表に呼ばれる選手も増え、武藤が勝負強さでチームを
牽引し、ユースからの選手も円熟期、クラブとしての総力がかみ合い、輝きを放ちかけているのが
今季のFC東京なのです。単純に考えて、ここで連敗するということは考えられません。相手が浦和でも、
苦手な埼スタでも、おそらくいつもどおりのサッカーをしてくれる。そうすれば、結果はついてくると、
そういう風に自然に思えるチームになったと思います。チームを信じて、優勝を目指す。気持ちは
シンプルに応援に向かっていっています。
 
浦和
FCと8月に親善試合か!?
そんなニュースが飛び込んできました。チャンピオンズリーグファイナルのカードが決まった朝に、です。
今夏アジアツアーを予定しているバルサの対戦相手にリストアップされているようです。ヨーロッパの
ビッグクラブのアジアツアー、あるある。以前レアル、バイエルン、ユーベとやったのもこの手の試合でした。
お、チャンピオンズリーグ4強がそろっちゃいましたね(笑)。
 
予定では8月7日とか。この時期、東京はというと東アジア選手権で代表選手不在。バルセロナは、
会長選挙のゴタゴタで監督交代、選手たちもどれだけ揃うかというと微妙です。既存の選手でも
ネイマール、メッシなど南米選手権に出場する選手もいますし、シャビは中東に移籍予定。
先が見えない状況でのマッチメーキングとなっております(笑)。かつ、6月6日にファイナルを迎える、
チャンピオンズリーグでバルサが優勝となると、8月11日に欧州スーパーカップに出場しなければならず、
アジアツアーは白紙に戻るとのことです。
 
そんなバルサとの対戦を、手放しで喜べるようなものではないと、ネガティブに受け止めている大人な
東京ファン?も少なくないようです。ガチではなく、主力も不在、欧州ビッグクラブのマーケティングに
付き合う趣味はないね、といったところです。まあ…練習試合と思えば、豪華ですよね(笑)!?
どうなりますか、CL決勝の行方とともに、見守るとしましょう。
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仙台は4連敗中、対する東京は3連勝。試合前、両チームの勢いの差は歴然たるものがありました。
J1昇格以来いまだ勝利がないユアテックスタジアム仙台での試合ではありましたが、どうやっても
負けるイメージがなかったです。ウノ・ゼロという感じもしません。複数得点での快勝が望めるところ、
それだけに、次節鹿島、さらに翌週の浦和戦に向けて「勝ち方」までこだわりたい一戦となりました。
武藤のゴールで持ち味を存分に伸ばすか、前田の初ゴールで更なる武器を増やすのか、注目でした。
 
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【PKストップのあと、セットプレーで先制!運も味方し押し込む東京】
前節、久々に失点を喫してしまった東京守備陣にとっては、もう一度「無失点」がテーマになったのでは
ないでしょうか。しかし、前半相手クロスをファーでがヒールキックで触りクリアしそこなったボールを、
相手選手に強烈なダイレクトボレーで返されバー直撃!危ないシーンからのスタートとなりました。
そこから前半は互角の展開。東京守備陣も森重・吉本の両センターと米本・梶山のダブルボランチで
落ち着いて守備に回ります。しかし、相手ロングボールを受けたウィルソンを後ろから抱え込んだ
プレーがファウルを取られてしまい、相手にPKを献上してしまいました。
 
それまでも判定にイライラしていた東京の選手たちの中で、GKも集中を切らしていませんでした。
PKキッカーはウィルソン。ボールをセットするまでに長い時間がかかっていましたが、こうなれば実は
権田のペースです。放たれたシュートはコースも甘かったのですが、権田がズバリコースを読んで
ストップ!!東京が盛り返す流れになりました。神戸戦と今回で、権田は今季2度目のPKストップ。
両方ともキッカーは外国人(ペドロ・ジュニオール、ウィルソン)でしたが、このシチュエーションでは
頼りになります。今季は安定感が違う権田なのでした。
 
多少押し込んでいた仙台がPKを止められたことで、スタジアムの空気は微妙に変化し、東京にチャンス
が訪れます。前半33分、相手陣内でのフリーキックはゴールに向かって左側から。左足でまいた
ボールはゴールから離れるようにファーサイドへ。そこへ猛然と走りこんだのが!!鮮やかに右足で
ゴールに突き刺しました!東京先制です!この形が、実は前節川崎に散々やられた形だったのです。
左サイドからのボールに対しファーサイドで選手が常に余っていて、大久保にもそこでやられました。
それが2度3度と続いて、「東京の選手たちはどこを見てるんだ!?学習しないのか!?」などと
野次られるほどでしたが、敵の戦術をコピーして自分たちで活かすという、クレバーさが嬉しかったです。
この展開で1-0で前半を終え、実質2-0の価値がある充実したゲームができていました。
 
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【後半東京にPK、早々にセーフティリードを保つも、ユアスタの魔物が目を覚ます】
後半、立ち上がり今度は東京にPKが与えられました。ペナルティエリア内でが倒されてのもの。
後ろからのホールディングには敏感な主審でしたね…。ともあれ超ラッキーな展開、これを
あ・ぶ・な・いコースにきちっと決めて2-0。出鼻をくじかれた格好の仙台、武藤が決めてノリノリの
東京、両チームの勢いが如実に表れ一瞬東京が押せ押せの展開になります。武藤がドリブルで
仕掛けてあわやの場面を連発。サイドに流れたボールを太田が折り返すと、これまた武藤が
左足でダイレクトボレー!相手選手は目の前にいましたが、股下をすり抜けシュートを手に当てた
相手GKの体をすりぬけ、ボールがネットに転がり込みました。まさに怒涛の追加点。3-0にします。
 
この時点で後半始まってまだ10分近く。残りの30分強を、セーフティリードを保ったまま、いかに
過ごすかというのがまさにこの試合のテーマに直結することとなりました。鹿島、浦和を想定して
の試合運びです。無失点はマスト、その上で武藤に取らせるのか、前田に取らせるのか、新しい
フォーメーションや選手を試すのか、注目されました。仙台はなんとか状況を打開しようと、前線の
選手を入れ替えてきます。東京は69分に羽生アウト、インで早々に「クローズ」のサイン。
その後もやや膠着した状態が続いたのですが、ここでマッシモがフォーメーションを変更。
投入して3バックにしてきました。ところがこの交代で眠っていたユアスタの魔物が目を覚まします。
 
3バック+2枚のサイドバックと、守備ラインに人が多くなったことでかえって混乱、バタバタと失点を
重ねてしまいます。右からのクロスを中央へ折り返され、ぽっかり空いていた下がり目のバイタル
エリアにいた仙台・石川が鮮やかなボレーシュートをネットに突き刺します。3-1。この時点では
仙台のサポーターも東京のサポーターも「まあまあ」という感じで落ち着いていたのですが時間帯が
とにかくイヤでした。イヤな予感そのままに、仙台に追加点。ロングボールに走りこむ仙台の選手、
ナナメ方向で東京DFも追いきれず、気付いた権田が飛び出したところ、相手と競った形で弾いた
ボールがゴール中央へ。たまたまそこにいた仙台FWハモン・ロペスがダイレクトシュートでネットに
突き刺し、あっという間に1点差。ユアスタはどよめき仙台サポーターが「仙台・Let's GO」の大音声。
騒然とした中、なんとか試合をこのまま終えて勝ちきったものの、課題を残す最後となりました。
 
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【緊張感を保って鹿島戦へ。もう一度「無失点」をテーマに、勢いに乗って勝ちたい】
不要な2失点という見方は出来ますが、セーフティリードを使ってのケーススタディが出来たと前向きに
捉えることもできるかもしれません。監督もその点はコメントしていますし、選手たちに「危なかった」と
緊張感が残った方が、この後対戦する鹿島、浦和との試合に向けてはいい材料になるかもしれません。
 
あれほど勝てなかったユアスタで、試合前の予定通り勝ち点3をもって帰ることが出来る勝利を収めた
ということは、評価できると思います。まさにこのチームが安定してきている証左だと思います。点の
取り方、試合運びも良く、守備のミスは守備陣が取り返す、攻撃陣はそれに応えるといった善循環は
継続されるでしょう。武藤の2ゴールもいい効果を生んでくれると思います。先発した前田に一点を
取らせたかったですが、PKを譲っても喜ばなかったでしょうし、惜しいところです。クロスが深い位置から
でるようになってきていて(サイドバックがより深い位置に侵入するようになった。自信のあらわれ?)、
初ゴールも時間の問題とも思われます。是非武藤と並ぶ、エースとして期待される前田のきっかけに
期待したいです。
 
鹿島戦に向けては、もう一度無失点で試合を終えることがテーマになってくると思います。浦和戦
前にして、負けは痛すぎます。勝ち点が3開いてしまうと、直接対決で「勝っても並ぶだけ、得失点差で
下回る」状況では、落ち着いて集中した試合運びが出来るか疑問です。1試合消化が多いとは言え
勝ち点差は最低でも2点差を保ったまま、浦和戦に臨みたいと思うからです。もっとも、無失点で
切り抜けることが出来れば、今の東京だったらゴールは奪えると思いますから、勝利は近づくでしょう。
ウノ・ゼロか、武藤が切り裂いての2-0。川崎戦と同じような展開です。勝利に期待したいと思います。
 
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2015年5月6(水・祝)19時00分キックオフ @ユアテックスタジアム仙台
 3 - 2  得点:重、
 
スタメン:権田、徳永・森重・吉本・太田、梶山・羽生・米本・東、前田・武藤
交代は羽生→高橋秀人、武藤→林、前田→丸山。
勢い衰えず、集中して無失点で、鹿島に勝つ!!