先日の、ロシアワールドカップ、アジア二次予選のシリア戦に続いて、中東アウェー遠征と決め込んだ
日本代表。イラン代表と、相手国での親善試合となりました。イランとのマッチアップは10年ぶりというから
意外です。思えばイランも西アジアの雄としてワールドカップでは常連国。親善試合で組むには少々大変、
大きな大会でのドローでは当たりづらいようになっているのかもしれません。
この試合、ただの親善試合と言うに余りある熱いぶつかり合いが随所に見られました。一重にイランの
お蔭です。ホームの観衆を前に、やはり意地を見せようと思ったのか。それとも、同じワールドカップ
常連国日本との対戦を「本気」の強化の場として真剣に捉えたか。非常に見ごたえがありました。
もっとも、試合を作っていたのはイランの方。球際での競り合いも身体能力と個人技を生かして、
日本の選手たちの上をいっていました。FWの狡猾ぶりは中東らしさそのもの。加えてパンチのある
シュート。実に組し難かったと思います。
日本は、ディフェンスラインがとにかく緩く、セットプレーでも大きなスペースを空けていましたし、流れの
中でも後手に回り、正直「決定的」なシーンは得点以上、あと2点か3点イランが取っていてもおかしく
なかったです。失点はPK。吉田麻也が芝に足を取られ滑ったようにも見えたところで、相手を倒してしまい
ました。PKは一度GK西川が弾いたものの、再度押し込まれでしまいました。味方DFが本来フォロー
すべきところ、こういったところも惜しいです。イランの圧力に押し込まれたせいか、全体的に出来が悪い
と思いました。
攻撃陣も決定的なチャンスを武藤が外すなど、精彩を欠きました。同点弾も相手GK、DFが交錯しての
ラッキーなもの。まるで日本を相手に東南アジアの国が一点を掠め取る時のような、スッキリしない
ゴールでした。香川は沈黙、途中出場でA代表デビューとなった南野も与えられた時間はわずか5分。
ザルツブルグで得点を量産していると聞いていただけに、今回の遠征での起用には不満が残りました。
結果、イランに対して1-1のドロー。試合を通しては、イランのほうが日本を上回っていた印象です。
親善試合でよかった、と胸をなでおろしたのは実は日本。これが最終予選だったら…と思うと、ロシア
ワールドカップの出場というのももはや安泰ではないと思わされる苦しい内容でした。しかしこれが
まさに今代表が置かれている現実です。信頼できる指揮官の下、それこそ「自分たちの」道を歩む
ラグビー日本代表とは好対照。もう長いこと、サッカー日本代表は迷いの中にいるように見えます。
今後が本当に心配です。