


戦術的限界も見せながら、運にも見放された惨敗でした。
開幕2連勝で臨んだアウェー吹田。ガンバを相手に東京は終始主導権を握られ、状況を打開できず。
中盤と攻撃に関してはまだまだチームが未熟であることを露呈してしまいました。もとより、先週の
大宮戦でも相手のプレスをしのいでいるという印象は持てず、むしろ負けてもおかしくなかったほどの
内容だったので、ガンバ戦でも同じような試合になることは予想できていました。一週間で何か用意して
くれたらという思いもあったのですが、残念ながらチーム状況は厳しいまま、敗戦となったのでした。
【待望される、大久保嘉人のゴール】
サポーターもチームも待望しているのが大久保嘉人の移籍後初ゴールです。今季補強の目玉、いまや
リーグを代表する「顔」の一人となった大久保嘉人がゴールを決めてこそ、FC東京の2017シーズンは
本当の意味で「始まった」と言えるでしょう。当の大久保本人も、「優勝するために」決意の移籍とあって
ゴールへの思いは強く、2試合ノーゴールという状況で、自分自身の中でゴールへの渇望感が焦りや
いらだちとなってしまいつつあるというのが、サポーターから見ていても段々と伝わってきていました。
その大久保のいら立ちが最高潮に達してしまったのもこの試合。後半獲得したPKを大久保自身が
外してしまい(もっとも、ガンバGK東口のこの日の活躍は凄まじかったのですが)、その後のチャンスも
ことごとく相手に防がれてしまうと試合後、ゴール裏にあいさつに来た後、ユニフォームを脱ぎ捨て
ピッチに叩きつけた後、さらにそれを足蹴にするというとんでもない暴挙!!これにはゴール裏の
サポーターからも非難の声があがりました。気持ちは分かる。そしてそういう「熱」を表してくれる
選手が、これまでFC東京では見られなかったというのも分かります。しかし0-3負けの試合後に
目の前で選手にそれを見せつけられては、さすがにサポーターもその場では怒りますよね。幸い、
ネット上では冷静論も多く見られ、それほど大きな炎上には到らなかったようですが…。
【どうする、東京!?中盤と前線の最適解を見つけられるか?】
大久保だけではなく、問題は中盤から前の攻撃の組み立てにあります。この日はガンバの布陣
(3バックにして中盤を厚く、前線では長沢に当てたりスペースに出ればアデミウソンが動き回り)との
相性もあったと思いますが、やはり中盤から前での攻撃の組み立ては場当たり的と感じます。
2連勝のキーになったのは中島翔哉で、翔哉の持ち味である単騎での攻撃性が活きた格好です。
本来であれば、大久保嘉人に点を取らせるか、大久保を活かして周りが連携してゴールを奪いたい
ところです。FWは前田も持ち味を発揮していますし、永井もいてウタカも入ってくるとなると、FWに
点を取らせるまでの二列目とサイドバックとの連携がカギになると思います。
新戦力では永井謙祐も、今のところ攻撃というより守備に貢献の高さを見せており(もちろん単独で
持ちこんだ場面でのドリブルスピードの速さは圧巻です)、もう少しスピードを活かした攻撃の形が
出てくると本来望んでいた補強に近いイメージになるのでしょう。さらに新戦力で高萩。本来は
攻撃力ある選手ですが東京ではボランチに入り、開幕戦の鹿島戦ではミスも少なくシュートも打つ
など良い出来だったのですが、大宮・ガンバの二試合はミスが多く、はっきり言って良くありません。
ダイレクトパスやタイミングが味方と合わずに、的にボールが渡ってしまうのです。悪い時の梶山の
ようになってしまっており、中盤のハーモニーが生まれません。トップ下東慶悟の役割も、もう少し
明確になってほしいところです。
皆が献身性を発揮して動き回るのは良いでしょうが、それが効果的でなければ、勝ちに繋がらなければ
意味はないですよね。この選手はこれ!というキャラクターがはっきり見えてきて、思い描いた通りの
攻撃がテンポよく繰り広げられるようになれば、東京は上位を狙えると思います。それがないと、浦和や
鹿島、川崎を相手には苦しいでしょう(この日の試合を見て、ガンバも加えましょうか)。
この後は水曜日にルヴァンカップを挟んで、週末に川崎フロンターレ。序盤の正念場です。


