新年快乐
いつにも増して、中国春節に関する報道が多い気がします。東京タワーの春節ライトアップには驚きました。
しかし、中国の旧正月は、昔の日本のお正月です。月ごよみ、すなわち陰暦を基準とする旧暦から今の西暦に転換したのが明治時代初期。以後しばらくは日本人にも旧暦の感覚が残っていたらしいですが、時代とともに薄れてきました。しかし、昔の日本の文化や、いろんな物事を西洋化してからの日本というものに想いを馳せて見るのもよいのではないでしょうか。
さて、当校では春節の時期に合わせ、いち早く中国語関連の特別講座、イベントを実施しました
(満員御礼となりました!)
まずは、ジャーナリストのた高口康太氏をお招きしての、「シゴトの中国語'SALON'」(←高口氏プロフィール有り)
高口さんによる「ニューズウィーク日本版」の記事などを拝見し、こんなお話が聞いてみたい!という内容を事前にリクエスト。
テーマは、
~テレビから流れる中国・中国人情報に流されない! これを知らなきゃ行き遅れる
「高口康太氏が語る中国・中国ビジネスのトレンド、最新情報」
内容は、
1) 中国に関心を持つきっかけ。中国留学 、ジャーナリストの仕事について
2) これまでの中国ビジネス。現在の中国ビジネスの特徴と未来の展望
3) 高口氏が選ぶ、2018年中国社会をけん引した企業とサービスについて
4) 現在の日本ビジネスとの比較
5) なぜ日本の一般的なマスコミは中国の負のイメージばかりを伝えようとするのか
こちらの5つのお題をリクエストし、掘り下げていただいたのですが、これまた期待以上の、深く多岐に渡るお話が聞けました。
(当日のレジュメ。お話の項目を見るだけでもワクワクします!)
今の中国、中国ビジネスを表すキーワードだなと思ったのは、現代中国の面白さを「明治維新と高度成長がいっぺんにやってきた」ということ
。また、中国ビジネスの発展の特徴や要因として、オープンイノベーションという元来の中国文化とマッチしたのが大きい、ということです。
5つめのテーマ「なぜ日本の一般的なマスコミは~」は、私が普段、テレビのステレオタイプな中国人報道に辟易していたため、「どうしてこうなの!?」というところを聞いてみたかったのですが、ストンと腑に落ちる解説をしてくださいました。
日本のテレビ報道を担う責任者の年代の方々は、昔の中国のイメージのまま、なかなか中国の変化のスピードについて行けておらず、現場の若手記者の声が反映されていないのでは、という分析でした。今後、自然と世代交代が起きる中で少しずつ変わっていくのでは、と。なるほど、今後に期待したいと思っています。
高口さんを紹介してくださった水野衛子先生や、参加者の多くが、高口さんを、「フラットな姿勢と目線で中国を語るジャーナリスト」と評し
ていました。
激変の中国大陸を、昔の視点だけで、又はいまの視点だけで見るのではなく(高口さん曰く、二十歳前後の学生など若い層はこれまでの中国を知らず、それはそれで驚く、と)、両方を知った上で、偏ったイデオロギーを持ち込まずに観察し、情報を届けてくれる方は貴重ですね。
打ち合わせのランチでも、私があれやこれやとお話ししたことを、スポンジのように吸収しては適切なコメントをくださるナイスガイでした!
(ご著書『現代中国経営者列伝』もう購入。サインもいただきました!)
以下、ご参加くださった皆さまからのお声です
中国史の勉強をされた高口さんならではの秘密結社etcのお話が面白かったです。
最新のトレンドを中国の伝統と結びつけて話してくださって、面白かった。
通販村や併多多など、中国のサービスと国民性を知ることができて良かったです。
皆様の質問レベルが高くて素晴らしかった。ロシア、韓国でもこのような催しを開いて頂ければ嬉しいです。
メディアでないところで、こういった話を聞くことはなかなか難しいと思うし、高口さんのようにストレートに語る講演者もあまりいないと思うので、ためになった。
歴史から現代へ繋げた事例、最新の話題、取材の話など幅広かった。’モチベーションを高める目的’の「シゴトの中国語'SALON'」は、期待値が高いと思います。経済、ビジネスなどを専門的になりすぎずに聞ける会は貴重でした。
高口さん、大変ためになる講演をほんとうにありがとうございます。ぜひまた、いろんなお話を聞かせてください
終了後は、「春節イベント」として、恒例の「漢詩かるた」大会を実施
Fさんがぶっちぎりの強さ。Fさんは漢詩かるた経験者かつ、漢詩のエキスパート。私と以前、東京都日中友好協会の漢詩かるた大会でお会いしていたらしいです! 親子でご参加くださったOさん、娘さんも大健闘
2ラウンド目は、Fさんに日本語読み下し文を読んでいただきました。Fさん、ありがとうございます
そして、近くの台湾料理屋さんでお食事。どれも美味しく、楽しかったです。
来年は、あんなこと、こんなこともやってみたい、というアイデアも湧いてきました。多くの皆さんと祝う春節、私にとって貴重なひとときです。
SALON、かるた大会、食事会にご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました