こんにちは、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

入居してからそろそろ3年が経過しようとしています。

先日は、換気システム本体の熱交換器部分の掃除を行いましたが、うまくいかず断念してしまいました。

 

そして今回は、初めてマイホームの床下に潜って、次の3点について行いました。

 

・基礎部分のゴミ掃除

・イシンホーム標準採用の制震装置(UFO-E部材)が施工されているか確認

・主寝室のガラリからみえる虫の死骸と、生きた虫が居室内に出現する理由の原因調査

 

 

最初に結論ですが、床下で施工ミスを発見してしまいました。

 

 

  床下の入り口はキッチン

 

当家の床下への入り口はキッチンにあります。床下収納のあるところですね。

 

収納箱を取り出して、中に入ります。

 

 

 

中に入り最初のスペースがこれです。

この分厚いアルミのダクトは、換気システムの澄家用のものです。この換気システムは、床下にダクトを通すタイプなので、この場所にあります。吸気用と排気用と2つですね。(ウチの吸気排気口はキッチン付近にあります)

 

 

実は先日から何度か一度潜っていますが、この入り口からダイニングに行くこの場所(ダクトトンネル)が一番狭いんです。

 

言い忘れましたが、もぐるときは必ず、作業服、作業ズボン、マスクは必須です。基礎の地面がざらついているので、衣服を擦ると破れてしまうのです。初めて私服で潜ったとき、生地に穴を複数空けてしまいました・・・

 

 

早速ですが、キッチンの蛇口につながっている水とお湯のホース、気密処理はされていないようです。

 

 

 

  床下環境は虫の死骸と木クズばかり

 

入居当初から、ガラリのカバーを外して床下を覗いてみると、そこには虫の死骸がゴロゴロありました。

 

2023年10月現在で、主寝室のガラリから基礎部分を覗いてみると、蜘蛛の糸らしいものがガラリに付着していて、基礎部分には黒いものがイッパイ見えます。黒いダンゴムシや蜘蛛、黒蟻などが確認できます。

 

 

 

いざ、床下に潜入するとダイニングの基礎部分はこのようになっています。

 

 

一見すると綺麗な感じに見えますが、基礎の立ち上がり付近を中心に茶色っぽくなっています。これは木くずです。

 

 

この場所は、廊下の基礎部分ですが、細かいものから中くらいの木くずまで落ちています。

 

 

今回のお掃除は、比較的に出入りしやすいキッチン、ダイニング、主寝室の3ヶ所を優先してお掃除しました。

 

当家の間取りはこのようになっています。

 

 

お掃除は吸い取りパワーが高い、コード付き掃除機で行いました。

 

電源は、ガラリ付近のコンセントから供給して行いましたが、安い掃除機はアカンですね。高熱になると、すぐに止まってしまうので、だいぶ時間に手間どりました。この後も掃除する予定があるので、基礎下に放置しています。

 

写真取り忘れちゃったので、また次回にこの記事に追記します。

 

 

一応、主寝室&ダイニング付近のゴミだけで、これだけありました。

 

 

 

床下がこんな環境だと、換気システムで取り込んだ新鮮な空気も室内に噴出す頃には汚れた空気になってしまうのではないかと、不安しかありません。

 

 

  虫の侵入口は基礎と土台部分から

 

現在の基礎断熱を用いた新築住宅では、通常は基礎と土台部分の間に気密パッキンが施工されるのが一般的で、気密がとれて虫も浸入できないような設計になっています。

 

引用:城東テクノ株式会社

 

 

ですが、当家では入居後にゲジゲジやムカデ、ゴキブリや蜘蛛が家の中に出てきました。

 

 

 

 

 

どういうことなのか、再度イシンホームの情報を確認してみると・・・

 

イシンホームでは、地震の揺れを軽減できる部材(UFO-E)が、土台と基礎の部分に挟まれる形で入っています。そしてこのUFO-Eという部材が、パッキン機能も兼ねているため、ゴム材質の気密パッキンは施工されない設計でした。

 

ちなみにこの装置ですが、横揺れのみ対応しています。縦揺れには対応していません。

 

引用:SMRC株式会社

 

※素材が亜鉛合金なので、建物をのせても破損することはありません。

 

 

実はこれが問題でして、UFO-Eという建材は薄さが約5.5ミリなんですけど、部材が施工されていないスペースについてはガバガバなんです。これから主寝室の写真を用いて、説明させていただきます。

 

木材に穴を空けた場所の真下に、UFO-Eという部材が挟まっています。

 

 

 

UFO-Eが設置されていない場所には、5.5ミリの隙間がある状態(赤線部分)
 

 

 

そこを基礎の内側から発砲ウレタンで穴を埋めて気密をとる方式になっているのです。

 

 

UFO-Eを施工するための公式動画がありますので、興味ある方はご確認ください。

 

 

 

で、実際の当家の場合はこうなっていました。場所は主寝室の北側です。

 

 

この写真だけをみると、綺麗に施工されているように見えるのですが、問題は次の写真にありました。

 

下の画像を見ると分かりますが、柱の下の部分にウレタンが埋められていないんですよね。ここは主寝室の南側。

 

 

 

他の部屋も確認しましたが、一箇所だけでなく全箇所でウレタンが施工されていないのです。つまりこの場所から、虫の出入りが容易にできてしまうわけです。ちなみに、上の写真の左側の柱には、1センチくらいの隙間がありました。

 

 

建物を玄関からみて、左右の太い柱の下部だけ施工されていない感じです。

 

しかも、主寝室のこの土台と柱の隙間を見てほしいのですが、屋外の光が漏れているんですよ。主寝室だけで他に2ヶ所ありました。

 

 

だから、冬場でもこの隙間からゲジゲジや蜘蛛がたくさん基礎から侵入し、室内に出現する理由に理解できました。

 

 

一応ですが、この方式を採用していないイシンホームの店舗もあります。

 

イシンホーム福島南店(Fackbook)さんの場合は、気密パッキンを敷いてその上にUFO-Eを置いています。

 

 

UFO-Eは摩擦の力で地震の揺れを軽減するものですが、気密パッキンの上に施工したら効果が半減してしまうんじゃないのかと疑問なところではあります。

 

でも、気密パッキンが下に押し込まれる形であれば、摩擦力が強まるのでむしろ効果が強まるんでしょうか。

 

  冬場の主寝室が寒い原因は基礎に気密が取れていないから

 

過去に主寝室だけが暑いとか寒いという記事を書いています。

 

 

 

今回の調査で分かった事は、もしかしたら床下の気密がしっかり取れていないことで、外気の冷気や暖気が基礎部分に入り込んでくることが原因なのかもしれません。

 

これは、今後の修復で改善できるのか、色々な方法で確認していきたいところです。

 

 

 

  最後に・・・

 

入居3年目にしてようやく床下に潜りましたが、気密がとられていない床下環境を把握することができました。

 

基礎部分に多数の木くずが散らばっていたことについては、きちんと清掃作業を行ってほしいところでした。建築会社によって掃除していただけるところと、そうでないところがあるようです。

 

 

今回の断熱材がきちんと施工されていない施工ミスと思われる件については、先日お伝えした換気システムのメンテナンスができない問題と同時に、工務店へ写真付きで連絡を行いました。

 

連絡した当日中に、現場監督(兼社長)からご連絡をいただき、大工さんを手配していただけることになりましたが、これで本当に修復していただけるのか不安です。そこは色々と口出しさせていただきたく思います。

 

更にこれに、修復費用が発生してくるのか不明なところです。何も金額の案内がないので。

 

 

これからイシンホームで検討されている方、既に建築中の方、2013年以降に建ててもう住んでいる方、今からでも一度、床下の気密状態を確認してみることを強くオススメします。

 

↑気密が保たれていなかったら、床下換気システムの効果が薄いから。

 

 

11月中のどこかで、大工さんが来てもらえるので、また進捗状況をお伝えできたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

※勘違いしてほしくないので、念のためにお伝えしておきますが、ウチを建てた工務店の悪評を広めたくて記事を書いているわけではありません。この記事で、施主さんがイシンホームをはじめ他社で家造りを行う際の失敗に気をつけていただきたいだけです。