こんばんは、青だんごむしです。
いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
先日書いた0円でんきの記事に、電気契約プランのアンペア数についてのコメントをいただきまして、疑問になって調べてみました。
今回はオール電化住宅で、都合の良い電力プランについてお伝えしていきます。全負荷型の蓄電池を設置されている住宅にもきっと役立つ情報です。
入居当初に契約していた電気プラン
青だんごむしが2020年11月の新築に入居する前から、工務店があらかじめ代理として電力会社で電気を契約していました。
当時の契約内容は中部電力のスマートライフプランを契約されており、契約容量が15kVAでした。この容量で基本料金が2,917円なので正直高いと思っています。
オール電化住宅を新築で建てられた皆さんのお宅ではどうでしょうか?
普通のオール電化住宅では、10kvAか12kvAで契約されるところが多いそうですが、ウチでは大容量の15kvA。
どうしてこんなに大きい容量で、契約されているのか疑問だったので調べてみることに。
青だんごむし家の分電盤に設置されたブレーカーは、赤丸のところに50Aと表示されています。
このブレーカーは、家電を同時に使用し契約容量をオーバーしたときに落ちるブレーカー(アンペアブレーカー)ではなく、電気の規定量(1回路2000W)をオーバーした使い方をした時や、電気が漏れた時の事故を防ぐ目的で設置される漏電ブレーカーです。
漏電ブレーカーを判別する目印は、レバーの横に押しボタンがついてるかどうかです。
最近のアンペアブレーカーは、外壁に設置されたスマートメーター内に設置されています。スマートメーカーは電力会社と30分おきに通信しているので、常に最新の使用量を契約した電力会社のマイページで確認できます。
従来は電力会社で従量電灯を契約する際は、電力会社の方が家に来て分電盤をいじってアンペアブレーカーを設置されていくのですが、最近のスマートメーターであればリモート通信でアンペア数を変更するので、作業員が家に来ることはありません。
話がそれましたが・・・
もうちょっと細かく見てみると、ブレーカーには「AC100/200V 50A」と記載されております。
出典:東京電力
大雑把に説明すると、赤線には200Vで黒線には100Vがつながっています。
アンペアを求めるには、V÷Wという計算式を用います。
1000W消費するとき、100Vで10A、200Vで5Aのアンペア数となります。
ウチの場合、100Vも200Vも最大50Aまで使用できることになるので、
200Vで10000W
100Vで5000W
2つ合わせて15000W(15kvA)まで同時に使用できる事になり、15000Wまではブレーカーが落ちないということです。15000Wって相当大きいですよね。
つまり、全てのコンセントで家電を同時に使用してもブレーカーが落ちないように、電気契約を15kvAにしているものと思います。ウチは3LDKだけど各個室にエアコン専用コンセントがついてるし、床暖もありますから。
ただ、こんなに同時に家電を使用するご家庭ってどれだけありますか?って話で・・・
青だんごむし家の現状使用状況
青だんごむし家にある家電機器は以下のとおりです。
IHクッキングヒーター:200V 30A(3口全部使用し火力MAXの場合)
エコキュート:200V 20A
床暖:200V 15A
エアコン:100V 20A
冷蔵庫:100V 0.5A~2.5A
炊飯器:100V 0.2A~13A(炊飯時)
電子レンジ:100V 7A
オープントースター:100V 10A
電気ポット:100V 0.5A~7A(給湯時は7A))
食洗器:100V 13A
43型テレビ:100V 2A
ドラム洗濯機:100V 2A~13A(乾燥時は13A)
掃除機:100V 12A
換気システム:100V 0.1A
でも毎日使う家電はこれ
常時電源が入っているのは冷蔵庫、炊飯器、電気ポット、換気システムの4つで、大体100V 2A程度です。
IHクッキングは、最大で2口までしか使用しないので、多くても200V 20A
床暖はあまり使わないし、洗濯乾燥機もタオル以外は使わない
そうなると、ウチの環境では季節に関係なく100V 200Vあわせても50Aも使用していないというのが現状です。
家族構成が2人だけですが、お子さんがいてもそんなに変わらないと思います。LEDシーリング照明を1台つけても50W以下ですので。
電気機器のアンペア数一覧
参考元:東京電力
電力の契約については、オール電化住宅とオール電化ではない住宅ではプランが違います。
ここでは中部電力のプランで見比べさせてもらいます。
電力会社の契約プラン
オール電化ではない住宅
オール電化でない住宅では、基本的には従量電灯プランで契約することになります。
電気供給量を10A~60Aまで、10Aごとに設定して契約することができます。
単位:○A
たくさん電気を使用するほど、電力単価が上がります。
オール電化住宅
オール電化住宅では、基本的にオール電化専用プランで契約します。
オール電化住宅プランの基本料金は、従量電灯のように少量の段階ごとの電力契約(~60A)ではなく契約容量が10kvA(100A)までは一律料金となっております。同時に家電を使ってもブレーカーが落ちにくい契約です。
単位:○kVA
2つのパターンを見比べて分かること
2つを見比べると、電力会社に求めるものが違います。
オール電化住宅は、複数の電気機器を同時に使用できるよう電気供給量(大パワー)を求めていますが、無オール電化住宅は、電気機器が少ないので、パワーよりも電気使用量を求めています。
オール電化プランは電力の出力パワーを供給できる分、基本料金は高く設定されていて、時間帯で安い価格で使用できるようになっています。
従量電灯プランは、契約容量が少ないほど基本料金が安く、電気使用量が少ないほど電気料金が安くなるようになっています。
ウチでは、現状で50Aも使用していない状態なので、わざわざオール電化プランに加入しなくてもブレーカーが落ちることはないのです。
それだったら、従量電灯プランでも大丈夫だよね って話です。
それに今は、電気代が高騰しておりオール電化プランのほうが高くついていますよね。単価よりも基本料金がヤバイと思います。
自分のオール電化住宅でどの電気プランが最適なのか?
電気使用量を把握するのに手っ取り早いのは、太陽光発電システムの発電モニターを見ることです。
リアルタイムで変動している家庭内の電力消費が、ピーク時(いつも使う家電を同時に稼動)で5kW以内に収まっているのであれば、オール電化専用プランより従量電灯プランのほうがお得になる可能性があります。
オール電化プラン(100A)の基本料金は、1,597円
オール電化プラン(120A)の基本料金は、2,191円
オール電化プラン(150A)の基本料金は、3,082円
従量電灯Bプラン(60A)の基本料金は、1,782円
※2023年4月の基本料金
最近のオール電化住宅は、12kvAか15kvA契約が多いので、基本料金だけでみれば従量電灯Bのほうが安くなっています。
それに電気使用量が少ないほど、従量電灯プランのほうが安く済ませる場合があります。(オール電化プランは昼間の電力単価が高いため)
また私が今契約している新電力会社のプランにすれば、60A契約で基本料金は0円です。1kWhあたりの単価は均一27.75円なので、月の電気料金(電気使用量が54kWh以下)が中部電力の従量電灯Bの基本料金より安くすることができれば、大得になります。
オール電化住宅でも契約できる、基本料金0円の電力会社は以下の記事を見てください。
15社くらいあります。
↑2024年4月時点で、大手電力会社のオール電化10KvAで契約した場合の、年間基本料金(全国)についても掲載していますので、是非お役立てください。
[2024年5月追記]
蓄電池の最大出力を考える必要がある
今、青だんごむし家で採用している蓄電池は、テスラ製のパワーウォールという製品です。
この蓄電池の最大出力は5000W(5kW)となっており、アンペアで表すなら50A相当です。ピーク時で10秒間だけ75Aを出力できますが実用的ではありません。
本来であれば、蓄電池の出力5kWを超えないようにして電気を使用することになります。しかし最初にお伝えした15kvAの大容量で契約していると、差分の10kvA分が無意味なものになってしまいます。
(電気消費量が蓄電池出力をオーバーした際の電気供給手段は未検証ですが)
なので蓄電池を設置したら、蓄電池の最大出力に合わせて電力契約を行う必要があると考えます。
蓄電池の最大出力が5kWであれば、従量電灯60Aの契約が最適であると思います。
色々書きましたが、今後新ブログのほうに情報量を多くした同様の記事を掲載する予定なので、よかったら参考にしていただけたらと思います。
ここだけのおまけ話ですが、高校の時に電気工事士免許を取得しています。ただし実務経験無しのペーパーですが、今後の自宅コンセントの交換時には役立ちそうです。
↑マークみたいなものは、富山県のシンボルマークです
ここまで長々と、観ていただきありがとうございました。