「李香蘭 私の半生」 山口淑子·藤原作弥 | お稲荷さん一個

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と 言ったところで あれやこれや
思うにそんなこんなで、やっぱり きっと何となく。
だけれども、もしかしたら、あれかなって事でも無くて、それなりみたいでした。

何度も映像化に、舞台化されている、この本。
旧満州生まれ育ちの彼女が、中国人と偽り、活躍した戦前戦中の芸能生活。
戦後日本に帰国し、日本人としての芸能生活に国会議員と、波乱に飛んだ生涯を振り返ります。
出版当時はまだ、健在だった彼女。
実はあの時は って話が沢山です。
とは言え、ん~? ってのも多々だなぁ。
まあ、自伝なんで思い出は綺麗になりますわね。


満州の映画界でデビューした彼女だけれども、当時の人気の中心はどうやら日本だったみたいです。
歌手で俳優でも有る彼女だけれども、私は残念ながら 観たことが有る出演作品は一本だけ(黒澤明監督の「醜聞」)です。
帰国後、アメリカのショービジネス界にもデビューした国際女優(死語だわなぁ)の話も、大変興味深く楽しめました。