【お知らせ】
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こんにちは。2年前に飯塚病院血液内科を卒業して都内で勤務している卒業生のYです。ご無沙汰しております。
 

この度、血液内科専門医試験に無事合格した報告と、試験の振り返りをしたいと思います。

血液内科専門医試験の受験には、症例レポートが必要です。私は飯塚病院を卒業する直前に作成しました。スタッフK先生が私の拙いレポートを推敲してくださり、無事提出することができました(スタッフK先生、その節は本当にありがとうございました)。これから受験しようと思う先生は、私を反面教師にして、レポートは直前にならないように早めに取り掛かってください(思ったよりも結構大変で1ヶ月以上要しました)。

筆記試験は幅広い分野から出題されました。造血器腫瘍はもちろん、鉄欠乏性貧血から凝固異常まで様々な疾患について問われました。内容は臨床に即したもので、断片的な知識を問うものは少なかったです。最新の治療を問うような問題は少なく、診断や検査・基本的な治療内容を考えるという問題が多かったです。私の場合、結果的に無事合格できましたが、振り返ると飯塚病院血液内科で学び、幅広く血液診療に携わることができたからだと思います。

私が感じた飯塚病院血液内科で診療・勉強する大きなメリットは3つあったなと思います。

 

①血液疾患を幅広く診療できる
飯塚病院血液内科では血液内科の疾患を幅広く診療しています。同種移植こそしていないものの、良性疾患、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、白血病、凝固異常の診断から携わる機会も多かったです。大病院だと血液疾患の中でも特定の分野に特化している施設も多いと思いますので、この点は大きなメリットです。今回、専門医試験を受けてみて、私が飯塚病院で経験したことのない疾患は出題されませんでした。
②診療に集中できる
飯塚病院では医師はもちろん、看護師さん、技師さん、薬剤師さん、栄養師さん、DSさん、事務のみなさんが非常に熱心です。所謂「雑用」というものがほぼありません。忙しいですが、診療に集中でき、効率よく多くの経験を積めます。また、色々な職種の方から多くのことを学ぶことができます。
③指導熱心
スタッフK先生をはじめ、優しくて熱心な指導医の先生に恵まれました。非常に質問しやすい環境でしたし、私が困った時はいつも助けてくださいましたし、背中をいつもしっかり支えてくださいました。ですので、安心感を持って診療に励むことができました。飯塚病院ほど指導体制が整っている施設はそう多くはないと思います。

飯塚病院血液内科で多くのことを教えていただいたおかげで、2年という短い間で専門医レベルにまで到達することができました。支えて下さったみなさんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。おかげで無事に血液内科専門医になれました。特にレポートの指導など勤務先が変わってからも気にかけていただいたスタッフK先生には感謝しかありません。ありがとうございました。

飯塚病院血液内科での経験を活かして、これからも精進して参りたいと思います!

おまけ



飯塚病院を卒業するときに、DSさんにいただいたクッキーです。私にそっくりです! 改めて温かい職場だったなと思います。