こんにちは、初めて投稿いたします内科後期研修医Sです。
今回内科ローテートの一環で、7週間当院血液内科で勉強させて頂きました。

先日、飲み会中にK先生から「今やGoogle先生に『血液内科 ブログ』で尋ねようものなら一番トップに上がるまでになってしまったこの有名ブログの一記事を書かせてさしあげましょう」と言われ、半ば強引に「今年1年の飯塚病院血液内科ブログのオススメ記事トップ5」を書くよう仰せつかりました。緊張、戦慄、栄誉…様々な想いが私を駆け抜けました。

以前働いていた病院の恩師から賜ったお言葉にこんなものがあります。
「40代になるまでは『はい、わかりました、喜んでやらせていただきます』を呪文のように唱えよ。それ以外の言葉は発さないことが長い医者人生を生き抜く最良のアドバイスである」
ブログをかけと言われて「ハイ、ワカリマシタ!ヨロコンデヤラ…」と言いながら、私は最終的に病院を自ら去ったその恩師は今はご息災かな、と胸が熱くなるのを感じつつ、また同時に「今年の記事全部ってどれだけあるんだろう」と戦々恐々とする思いでした。

数えました。結果、このブログが誕生してから53記事でした。 僭越ながら私が、その53個の中から独断と偏見と少しの社会的調整でもってオススメの5つの記事を選ばせて頂きました。

まずは第5位から! 『ローテーターが来てくれました!』です!
まずは個人的にドキドキした記事から。 私の歓迎会も含め記事にして頂いちゃいましたが、7週間オーベン(指導医)として右も左もわからない私を我慢強くご指導頂きましたI先生をはじめ、他の先生にも本当に良くして頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 血液内科ローテート前までは、救急外来で発熱性好中球減少症や化学療法中の患者さんをみたときは焦って心拍数が20ほど上昇する思いでしたが、今では10くらいに抑えられることでしょう。THE☆成長。

第4位 『血液型と性格の真面目な話』
1930年と年季の入った論文が紹介されておりますこの記事、「血液型で性格判断なんて…」と思いつつもついつい手にとってしまう魔力を秘めたこのテーマ。 AB型の自分は「内面はmelancholic、客観的にはsanguine」と評価されておりますが、何となく当たっている気もして、何だかもう少し内容を読んでみたいような気にさせます。一般的な『AB型の扱い方』的な本に乗っている性格ではいつも「天才と紙一重」的なことを書かれているのでAB型であることを誇らしく思っていましたが、古川先生に言わしめると「AB型は楽天的にみえて中身は根暗」といったところでしょうか。うーむ、読まなかったことにしよう。

第3位 『キノロン系を乱用してはいけない訳』
キノロン乱用で地域細菌環境に大きな影響が出てしまう、耐性菌をやたら作るんじゃないよという実に地球規模で「ハッ」とする気持ちになる記事です。お医者さん向けです。聞いた話では(もちろんここの病院ではありませんが)便利なキノロン、カルバペネムを使いすぎて、結果高度耐性菌をバンバン出している先生がバイオテロリストと影で呼ばれているという話も…。そうならないように自分を戒めてくれる記事でした。

そして第2位は!? 『血小板はいくつあったらいいの!?』です!
7週間ローテートを終えて、やっぱり思うのが「血小板減少はなかなか一筋縄にはいかないぞ」ということです。膠原病内科でも血小板減少症の方を見ましたが、偽性血小板減少でない限り比較的長期間の治療になることが多い気がします。非血液内科医でも触れることの多い血小板なので、実に勉強になりました。

第1位! じゃじゃーん(T先生風に) 『医師にとってONとOFFはどちらが大切か?』でした~!
院外コールの多さに精神的に闇がくる時期。誰もが通るものだとは思いますが、私もその闇に取り憑かれ体重が増えることしきりです(自分のせいか)。早く一人前になれる日を夢見てonとoffがわからなくなりつつも日夜頑張ってる研修医の先生達にエールを送る記事だと思います。飯塚病院の初期研修医の先生達は確実に頑張り屋さんばかりなので、刺激をうけつつ負けないように頑張らないとと思う日々です。

以上、私的にオススメしたい記事ランキングになりますが、まだまだ読んで頂きたい記事はいっぱいあります。私の上司の記事がまったくランクインしなかったこのブログは初期研修医や学生さん、他科の先生が読んで役立つ(楽しい)記事を心がけてます」と銘打っており、ほかにもペンギンシリーズ『無菌室のペンギン達』『【補足】無菌室のペンギン達』『鉄剤を飲んで頭を良くする話』など、何となく役に立ちそうな(失礼)おもしろ記事が読めます。個人的には執筆者のT先生の声で脳内再生余裕でした。

初期/後期の研修病院を探している学生や初期研修医の先生には『初期研修病院を選ぶ5つのポイント(私見)』『たすきかける?』『病院見学について!(学生さんが来られました。)』なども見ていただきたい限りです!

また私の大好きな映画「パッチ・アダムス」を演じた名俳優のロビン・ウィリアムズが亡くなった今年、私の中では再度「パッチ・アダムス」愛が再び燃え上がっていますが、そういう意味で『笑いは最良の薬!?』もオススメです。

誰もが見ることのできるこのブログ。治療中の患者様も見られることと存じますが、 『抗癌剤治療中は、生ものを食べてはいけないのか?』『化学療法と予防接種』『化学療法中にお酒を飲んでもいいのか?』などはきっと何かのご参考になると思います!

以上、駄文で申し訳ありませんが、私的な「オススメ記事トップ5」をお届けいたしました★
皆様、良いお年を!